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お〜たむ・すかい]


妖怪の山、麓



涼花「紅葉狩り〜♪」
妖夢「涼花ちゃん、走ると危ないですよ?」
涼花「大丈夫だよ♪」
咲夜「…何故、私が紅葉狩りを…」
優曇華「良いじゃないですか♪たまにはこう言うのも、悪くないですよ?」
咲夜「…まあね…」
涼花「二人とも早く〜♪」


涼花「あ、なんか、良い香りがしてきたよ」
妖夢「本当ですね…これは…お芋ですね」
穣子「その通りよ♪」
静葉「焼き芋を焼いてるの♪良かったらどうぞ♪」
涼花「ありがとう♪…って、あれ?三つしかないよ?」
穣子「あ、ごめんなさい…今はそれだけしかないの…だから、皆さんで分けてください」
咲夜「お芋が三つ…これを四人で割ると…一人0.75個ね」
優曇華「でも…お芋を0.75個に割るのは難しいですよ…」
涼花「あ、じゃあ、わたしはいいから、みんなで食べて?」
妖夢「え…でも…」
涼花「いいのいいの。わたしにはお弁当があるから…だから、みんなで分けて?」
静葉「涼花ちゃん…良い子だね…」(うるうる…)
穣子「良い子の涼花ちゃんには…特別にこれをあげるわ…」(うるうる…)
涼花「これって…松茸?」
穣子「そうよ…今年初めて採れたものなの…受け取って…」
優曇華「立派な松茸ですね…」
涼花「でも…貰えないよ…」
静葉「いいのよ…私達は、涼花ちゃんの心遣いに胸を打たれたの…だから…どうか貰って…」
咲夜「涼花ちゃん、貰ってあげなさい」
涼花「うん…ありがとう♪静葉お姉ちゃん、穣子お姉ちゃん♪」


優曇華「この焼き芋、美味しいですね♪」(モグモグ)
妖夢「本当ですね♪」(モグモグ)
咲夜「…ところで涼花ちゃん?」(モグモグ)
涼花「なに?咲夜お姉ちゃん」
咲夜「その松茸…どうするの?」
涼花「どうするって…帰ってから食べるよ?焼いてお醤油かけたら、美味しいだろうな〜♪」
咲夜「そう…それならいいけど…」
涼花「………??」
雛「皆さんお揃いで、どちらまで?」
涼花「あ、雛お姉ちゃん♪」
妖夢「ちょっと紅葉狩りを…」
雛「そうでしたか。この先は妖怪も出るので危険です。なので、気を付けてくださいね〜」
優曇華「ありがとうございます」


妖夢「それにしても…本当に見事な紅葉ですね……ところで、咲夜さんはさっきから何を拾ってるんですか?」
咲夜「団栗よ。新しい紅茶の材料にと思って」
妖夢「…団栗って、食べられましたっけ…?」
咲夜「あら、知らないの?団栗は茹でれば食べられるのよ?それを白米と一緒に炊けば、団栗ご飯にもなるのよ。風味は栗に似ていて、そこそこ美味しいわ」
妖夢「そうだったんですか…」
咲夜「貴女も、主のために団栗ご飯でも作ってあげたら?」
妖夢「そうですね…今度、試してみます…」
優曇華「皆さん、川が見えてきましたよ〜!あそこで休憩しませんか〜?」
涼花「休憩しよ〜?」


涼花「はい、妖夢お姉ちゃん」
妖夢「あ、ありがとうございます」
涼花「はい、咲夜お姉ちゃんと、優曇華お姉ちゃんにも」
咲夜「ありがとう」
優曇華「ありがとう、涼花ちゃん♪」
にとり「やあやあ皆さんお揃いで。紅葉狩りかな?」
涼花「あ、にとりお姉ちゃん♪うん、みんなで紅葉狩りに来たんだよ♪」
にとり「そっか〜。だったら、もっと綺麗に見えるところまで案内したげる」
妖夢「本当ですか?」
にとり「ああ。人間とは、昔から盟友だからねぇ」
妖夢「ありがとうございます」
にとり「いやいや。さ、行こうか」
優曇華「…私、人間じゃないんだけど…」
妖夢「私だって、半分だけですし…」
優曇華「…慰めになってませんよ…」


にとり「ここだよ」
涼花「わぁ〜♪凄い滝〜♪」
にとり「この滝も中々のものだけど、この滝の上から下を眺めると、それはもう凄い景色なんだ」
咲夜「へぇ〜…」
にとり「あ、私が案内できるのはここまでなんだ。ごめんね?」
妖夢「そうなんですか。ありがとうございました」
にとり「いやいや。それじゃ、気を付けて〜」
優曇華「ありがとうございました〜」

咲夜「さて…涼花ちゃんは、誰と一緒に登りたい?」
涼花「え?」
妖夢「この先は飛んだ方が速いと思うので」
涼花「そっか…じゃあ、優曇華お姉ちゃんと一緒に登る♪」
優曇華「わかりました。涼花ちゃん、落ちないようにしっかりと掴まっててくださいね?」
涼花「うん♪」(しがみつく)
優曇華「(…てゐもこれぐらい素直だったら…)じゃあ、行きますよ?」


咲夜「この滝…近くで見ると更に凄いわね…」
妖夢「そうですね…あ、ところで咲夜さん」
咲夜「なに?」
妖夢「さっきの団栗の話なんですけど…よかったら、レシピが載っている本とかあったら貸してくれませんか?」
咲夜「それはパチュリー様に聞いて?もともと図書館で見つけたものだから」
妖夢「は、はあ…わかりました(なんで図書館にそんな本が…?)」
涼花「優曇華お姉ちゃん、ふかふか〜♪」
優曇華「ちょっと涼花ちゃん…あんまり、動かないで…危ないよ…」
涼花「大丈夫♪ちゃんと掴まってるから♪」
椛「ちょっとちょっと!」
咲夜「?」
椛「貴女達、何してるんですか!ここは妖怪の山。人間がやって来て良い場所ではありませんよ!」
優曇華「私、人間じゃありません」
妖夢「私も半分霊ですし」椛「そう言うことを言ってるんじゃありません!今すぐ回れ右をして帰ってください!」
咲夜「もし、帰らないと言ったら?」
椛「力ずくでも、帰ってもらいます!」
にとり「ちょっと待ったあ!!」
椛「にとりさん?」
にとり「ふぅ…やっと追い付いた…椛さん、この人達は通してもいいんだよ」
椛「なぜです?」
にとり「この人達は紅葉狩りに来ているんだ。滝の上から見る紅葉は素晴らしいだろ?だから、それを教えてあげたんだ」
椛「しかし、ここを通すと私が怒られます…」
文「通してあげなさい」
椛「あ、文さん」
涼花「文お姉ちゃん♪」
文「こんにちは、涼花ちゃん。椛、上には、私が話しておくから通してあげなさい」
椛「いや、しかし…」
文「………………」
椛「…わかりました。どうぞお通りください」
涼花「ありがとう♪」
にとり「じゃあ、私はこの辺で」
涼花「じゃあね♪にとりお姉ちゃん♪」
にとり「じゃあね涼花ちゃん♪今度、遊びに来なよ」
涼花「うん♪絶対に行くよ♪」


優曇華「ふぅ…到着」
涼花「ありがとう♪優曇華お姉ちゃん♪」
妖夢「それにしても…なぜ、通してくれたんですか?」
文「いやぁ〜、私は純粋に楽しんでほしかっただけですよ♪」
咲夜「どうかしら…何か裏がありそう…」
文「さあ?何の事でしょう?」
咲夜「まったく…まあ一応、礼だけは言っておくわ」
文「いやいや♪出来れば礼だけではなく、色々とお話を伺えたらと思いまして♪」
咲夜「そう言う事…」
文「はい♪色々と包み隠さず赤裸々にカミングアウトしてもらいますよ♪」
咲夜「そう言われてもねぇ…」
文「大丈夫ですよ♪ただの取材ですから♪」
咲夜「まあ、好きにして。私達は紅葉狩りを楽しみに来たの。邪魔さえしなければ…ね?」
文「お邪魔なんか致しませんよ♪」
涼花「咲夜お姉ちゃん♪こっちこっち♪」
咲夜「今行くわ」


咲夜「…ッ!!」
涼花「凄いよね…この景色…」
優曇華「辺り一面、紅葉で真っ赤に…」
妖夢「幽々子様にも見せたかった…」
文「そうでしょう♪…さて、貴女達の事を記事にしたいのですが…」
涼花「そろそろお弁当にしよっか♪」
文「あら…?」
妖夢「そうですね。それじゃあ、降りましょうか」
文「ちょっと…」
咲夜「……………」
文「…………?」
咲夜「…………クスッ」
文「ちょっ…何ですかその笑みは!!ちょっと待ってください!!」


涼花「ふぅ…美味しかった♪」
妖夢「少し、残ってしまいましたね」
優曇華「そうですね…捨てるのは勿体無いですし…」
咲夜「あら、だったら、ここに良いのが居るわよ?」
文「へ?私ですか?」
涼花「文お姉ちゃん、食べてくれる?」
文「勿論です♪ちょうどお腹が空いてて…それでは、いただきます♪」
咲夜「…それ、鳥の唐揚げだけどね(笑)」
文「ッ!?!?ケホッケホッ…何て物を食べさせやがりますか!!�」
優曇華「涼花ちゃん、あそこにアケビがあるよ♪行ってみよう?」
涼花「うん♪」
文「無視ですか…!!」
咲夜「……クスクス」
文「そこっ!!笑わないでください!!」


咲夜「さあ、みんな!そろそろ帰りましょう」
涼花「は〜い♪」
妖夢「ゴミはちゃんと持ち帰りましょうね〜」
優曇華「忘れ物はありませんか〜?」
文「取材に応えてもらってません!!」
咲夜「あら、まだ居たの?」
文「ずっと居ました!!」
咲夜「はぁ…いいわ、応えてあげる」
文「あ、ありがとうございます!!」
咲夜「いいから、早く済ませましょう?」


文「ありがとうございました♪良い記事にして見せます!!あ、最後に写真を一枚」
涼花「うん、いいよ♪」
文「それじゃあ、いきますよ〜…はいチーズ♪」(パシャッ)
文「…はい、ありがとうございました♪明日の朝刊をお楽しみに♪」
涼花「じゃあね〜文お姉ちゃ〜ん♪」
咲夜「…さて、私達も帰りましょうか」

終わり