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ドキッ!乙女だらけの水鉄砲大会!


夏だ! 海だ! 海水浴だ!
…しかし、幻想郷には海がありません。
海のようなものと言えば、霧の湖になるのでしょう。
そんな霧の湖に避暑目的でやって来た、涼花ちゃんとゆーちゃん。
ムワッとする霧と水辺の空気に、二人はいつかの水鉄砲合戦を思い出します。
涼花「ああ。そう言えばあの時、みんなで水鉄砲で遊んだね」
ゆーちゃん「うん。楽しかったよね」
涼花「…あまり楽しくなかったように感じるのはどうしてかな?」
ゆーちゃん「さあ? 少なくとも、私は楽しかったよ」


二人が話していると、背後から突然、誰かに水をかけられてしまいました。


ゆーちゃん「ひゃあっ!」
涼花「つめたっ!」
にとり「やっほー、お二人さん♪」
ゆーちゃん「に、にとりさん?」
涼花「も〜…いきなり何するの? 服がびしょびしょになっちゃったじゃん」
にとり「これだけ暑いんだ、みんなで水遊びでもしようとおもってね」


そう言ってにとりは、以前のような水鉄砲を見せつけました。


にとり「この日のために、水鉄砲は大量に作っておいたんだ。今のはテスト射撃だったんだけど……うん、銃身も発射角も問題無さそうだね」
涼花「わたし達で試し撃ちなんてひどいよ…」
ゆーちゃん「そうですよ! 下に水着を着てたから良かったものの…水着じゃなくて下着だったらどうするんですか!」
文「なんだ、下に水着を着ていたのですか。それは残念」
涼花「あ、文お姉ちゃん!?」
文「挨拶代わりに濡れ透けな二人をパシャリ♪」
ゆーちゃん「や、やめてください!」
にとり「いま撮ってたら、これから先フィルム切れを起こしますよ? それに、お子様の濡れ透けなんて興味ないからね」
涼花「水をかけておいて、それはひどいよっ!」
ゆーちゃん「…私だって、あと10年もすれば…ぶつぶつ…」
にとり「と言うことで、お子様二人は巻き込まれないように、観客席に避難しなさい」
涼花「観客席?」


にとりの指差す方向を見ると、観客席と書かれた小さな看板と、申し訳程度のシートが敷かれていました。


涼花「なに、あれ…」
文「見ての通りの観客席ですよ。今回の水鉄砲大会に参加されない方は、あそこで見学と言うことになりますね」
ゆーちゃん「水鉄砲大会って?」
にとり「以前、二人がやったことと同じことさ。ただ、今年はちょっと趣向を凝らしてるけどね♪」
ゆーちゃん「それってどういう?」
文「それは、見ていれば分かりますよ♪ …おや、選手の皆さんが集まってきましたね」


博麗 霊夢
weapon:ウォーターガン『五月雨』
spell:封魔陣

霊夢「はぁ…。なんで私がこんな事を…」

霧雨 魔理沙
weapon:スーパーハイドロキャノン
spell:オーレリーズソーラーシステム

魔理沙「賞品が貰えるんだ、言いっこなしだぜ?」

紅 美鈴
weapon:如雨露(ジョウロ)フルカスタム
spell:彩雨

美鈴「醜態をさらさないよう頑張ります」

十六夜 咲夜
weapon:アクア・スナイプガン&バケツ
spell:バウンスノーバウンス

咲夜「まあ、こう言った遊びも、たまには良いものよ。ねえ、妖夢?」

魂魄 妖夢
weapon:ウォーターマシンガン&妖掃剣モップ
spell:弧月斬

妖夢「…私は、幽々子様をお守りするだけです」

西行寺 幽々子
weapon:スプラッシュ・ショットガンV2カスタム
spell:スフィアブルーム

幽々子「でも、これは勝負なの。勝負に挑むからには、勝たなければ意味はないわ」

鈴仙・優曇華院・イナバ
weapon:アクア・ツイン・サブマシンガン
spell:マインドエクスプロージョン

優曇華「…私が参加するのはまだ分かりますが…どうして師匠まで?」

八意 永琳
weapon:アサルト・アクアマシンガン
spell:オモイカネディバイス

永琳「私だって、童心に帰ってみたくなるものよ」

藤原 妹紅
weapon:水冷竹筒『レジェンドモデル』
spell: フェニックスの尾

妹紅「水鉄砲ってことは…私の炎は無意味?」

上白沢 慧音
weapon:バンブーキャノンEX
spell:三種の神器 鏡

慧音「その炎で蒸発させたり…は、出来そうにないな」

風見 幽香
weapon:アルティメット・ハイドロバスター
spell:元祖マスタースパーク

幽香「所詮は水なんだから、当たったところで大して痛くないわね? …フフ、久々に本気を出そうかしら♪」

小野塚 小町
weapon:ウォーター・ガトリングガン&発泡スチロールポール『死神の鎌』
spell:死出の風

小町「頼むから、死人だけは出さないでくれよ? あたいの仕事が増えるからさ…」

東風谷 早苗
weapon:幼き記憶の水鉄砲
spell:コバルトスプレッド

早苗「水鉄砲か、懐かしいですね。昔は近所の男の子達に混じって、よく遊んでました」

八坂 神奈子
weapon:オンバシラ・アクアカスタム
spell:御神渡りクロス

神奈子「で、よく泣かされて帰ってきたっけ」

永江 衣玖
weapon:リュウグウノツカイ『水鉄砲』
spell:タイヤヒラメダンス

衣玖「空気を読んで参加することにしましたが…若干後悔しています…」

比那名居 天子
weapon:竹カスタム
spell:カナメファンネル

天子「楽しければ何でもいい。たとえ私が負けてもね!」

火焔猫 燐
weapon:猫車『耐水仕様』
spell:ゾンビフェアリー(3体まで)

お燐「水は苦手だけど…当たらなければ問題ないよね」

霊烏路 空
weapon:水を撃てる制御棒
spell:レイディアントソード

空「あっついから早く始めようよ〜…」

寅丸 星
weapon:宝塔
spell:ハングリータイガー

星「…参加者の傾向が分かってきた気がする」

聖 白蓮
weapon:竹
spell:スターソードの護法

聖「そうですね…邪な気しか感じられません。破廉恥なのはいけません」

霍 青娥
weapon:杓
spell:ゾウフォルゥモォ

青娥「水…と言うより雨だけど、軽くトラウマだわ…」

豊聡耳 神子
weapon:ツイン・アクアキャノン
spell:豪族乱舞

神子「豪族乱舞を使っていいと言われたけど…それってまさか…」

文「以上、総勢22名による水鉄砲サバイバル♪」
にとり「企画したのは天狗様だけど、あのスキマ妖怪が協力してくれたんだよね」
涼花「…だから紫お姉さんも藍お姉ちゃんも居ないんだね」
レミリア「あら、涼花ちゃんも来てたのね」
フラン「やっほー♪」
ゆーちゃん「レミリアさんにフランさん。お久しぶりです」
涼花「この炎天下なのに、二人はよく平気だね…」
フラン「そりゃあもちろん、日焼け止めクリームをこれでもかってくらい塗ってきたからね」
レミリア「じゃないと、私達はこんな場所に出られないわよ」


気がつくと観客席は、妖怪や妖怪や妖怪で溢れていました。
参加者縁の者達が一通り集まったところで、文がひとつ咳払いをし、マイクを手に取ります。

文『あー、あー。マイクテストマイクテスト。それではこれより、ドキッ!乙女だらけの水鉄砲大会! を、開催いたします! 司会&実況は私、射命丸文と』
にとり『解説の河城にとりでお送りするよ』
霊夢「…もう帰ってもいい?」

文『そんな声は無視してルール説明♪ まず、参加者の皆さんが着ている服。それは濡れると異様に透ける素材で出来ています♪ 先日からの入念な準備の結果、皆さんの服をすり替えることに成功しています♪ 普段皆さんが着ている服のように見えますが、濡れるともれなく透け透けになってしまいます♪』

早苗「濡れると透ける? そんな話、聞いてませんよ!」

にとり『言ってないからね。それと、予め言っておいた筈だけど、みんな水着は着てるよね? 着てなかったら、本当に透け透けになっちゃうよ? …まあ、そうなっても良いと言う物好きでも居るのなら、止めはしないけどね』

幽香「何か怪しいと思ってたけど…どうせ、濡れ透けになったところを撮影して、新聞のネタにでもするつもりでしょ」

文『もちろんですよ♪ そして、力強い協力者の八雲紫さんが、その事を承諾してくれているんです♪』

霊夢「あいつっ! なに考えてんのよ!」

にとり『恥ずかしい写真を撮られたくなかったら、負けなければ良いだけの話。濡れ透けになるのが嫌だったら、当たらなければ良いだけの話だよ』

魔理沙「言ってくれるぜ…。まあ、負けるつもりなんて毛頭ないけどな」

文『誰か一人が勝ち残るまで続けてもらいます。そして、優勝者には素敵な賞品を用意してますよん♪』

永琳「被弾したらそれでリタイアなのかしら?」

にとり『まさか。ただの水だよ? 水鉄砲の一発で落ちるほど、打たれ弱いわけでもないでしょ』
文『こちらとしてはむしろ濡れ透けになってもらいたいわけですし、一発や二発の被弾でリタイアなんかさせませんよ』
にとり『でも、ここは明確に決めておこうか。撃たれまくって満身創痍になった者、負けを認めた者、ポロリをした者はリタイア。敗者シートに移動してもらうよ』


にとりが指差す方向には、人生の負け犬と書かれた看板と、蓙(ござ)が敷かれていました。


妖夢「うわ…あそこにだけは座りたくない…」
幽々子「ところで、勝った者には賞品が出るとの事だけど」

文『優勝賞品は、何でも好きなものひとつ差し上げるそうですよ♪』

早苗「何でも…って時点で怪しさ全開ですが…」

にとり『当然、現実に存在している物だけ。大吟醸だろうが高級珍味だろうが用意するって紫が言ってたよ』

霊夢「怪しさに磨きがかかったわね。まあ、貰えるものは貰うけど」

文『それからスペルカードは、事前に選んでいただいた一枚のみ使用可能です』
にとり『ただし、直接攻撃するのは避けてもらうよ。これは弾幕ごっこじゃないんだからね』

魔理沙「だから私はマスタースパークを選ばなかったのに…」
幽香「…あら、何か言いたそうね」
魔理沙「…どうしてお前はマスパを選んだんだよ」
幽香「直接攻撃しなければ良いんでしょ? 大丈夫、誰かに当てたりはしないわ」
魔理沙「だと良いんだがな」

文『それから、基本的に弾幕さえ張らなければ何をしても構いません』
にとり『ただし、子供も見てるからね。変なことをしたら、その時点でリタイア扱いにさせてもらうよ』
文『以上がルールになります。何か質問のある方はいらっしゃいますか?』

霊夢「帰りたい」

文『質問は無さそうなので、これより水鉄砲サバイバルの開始です!』

霊夢「帰りたい…」
魔理沙「そう言うなって。賞品も出るんだから楽しもうぜ?」
霊夢「全くあんたは…」
魔理沙「ところで、濡れたら透けるとか言っていたが…白い服なら分かるが、私のような服は透けるのか?」
霊夢「………」


霊夢は何も言わず、魔理沙の胸元に水をかけてみました。


魔理沙「きゃっ! …い、いきなり何すんだよ!」
霊夢「どう透けるか分からないから、あんたで試してみるのよ」
魔理沙「だったらお前で試して……んん?」
霊夢「…うわぁ」


魔理沙は自分の胸元を見てみると、水をかけられた部分の色が薄くなっていました。
まるで白いシャツを濡らしたかのように、魔理沙の水着がくっきりと浮き出ています。
魔理沙が着用しているのは…紺のスクール水着でした。


咲夜「うわ、あの透け方はエグいわね」


魔理沙は顔を真っ赤にしながら、胸元を押さえています。


霊夢「なるほど、そうに透けるのか」
魔理沙「いやいや! これは無い! こんな透け方は無い!///」

文『随分と早い被弾でしたが、まあ問題はないでしょう』

魔理沙「と、撮るなよ!///」
霊夢「被弾したところで負けではないけど、こんな姿を撮られるのは嫌ね。いつも通り回避に専念しますか」
魔理沙「逃がすかよ!」


魔理沙は霊夢目掛けて撃ち込みますが、霊夢は軽々と回避していきます。


霊夢「悪いけど、魔理沙の相手をしている暇はないの。まずは厄介なのから潰さないとね」
魔理沙「逃げるな! …クソッ、重くて取り回しが効かないぜ…」

にとり『そうこうしてる内に霊夢は離脱。幽香の元へ向かったね』
文『幽香さんはスピードこそ無いですが、水鉄砲もスペルカードも高火力ですからね』
にとり『だから先に潰そうと考えた。それが吉と出るか凶と出るか』

咲夜「…確かに、幽香は危険因子かもしれない。でも、一番の危険因子は霊夢、貴女なのよ」


咲夜はスコープを覗き、霊夢のお尻に照準を合わせます。


咲夜「貴女には何の恨みもないけど、ここで恥ずかしい姿を晒してもらうわ」


引き金を引こうとした瞬間、咲夜は背中の広範囲に、水をかけられてしまいました。


咲夜「なっ!?」


咲夜のメイド服はどんどん透けていき、下に着ていた赤いビキニが露になります。


妖夢「後ろを取られるなんて、まだまだですね」
咲夜「くっ!」


咲夜は振り向き様に撃とうとしましたが、妖夢の方が一瞬速く引き金を引きました。
放たれた水は咲夜の胸元を濡らします。


妖夢「これはこれは、なかなかどうして面白いものですね。普段はクールな咲夜さんも、獲物が変わるだけでこうも取り乱してしまうとは」


咲夜は妖夢から距離をとろうとしますが、そうはさせまいと妖夢のウォーターマシンガンからは大量の水が放たれます。


咲夜「妖夢…性格が悪くなってるわよ?」
妖夢「そんなことはありません。私はただ楽しもうと決めたまでです。さあ、そろそろ落ちてもらいますよ?」


妖夢は一気に距離を詰め、大量の水を含んだモップを振り下ろします。


美鈴「そうはさせません!」


寸前のところで美鈴が立ちはだかり、モップを掴んで妖夢の攻撃を止めます。
その衝撃でモップの先端からは飛沫が飛び、美鈴と妖夢の服を点々と濡らします。


妖夢「邪魔をしないでくださいよ」
美鈴「そう言うわけにもいかないんですよね」
妖夢「…では、今の私と戦うことを、後悔しないでくださいね!」

文『いやぁ、白熱してきましたねぇ♪』
にとり『そうだね。数名はガチモードに入ってるけど、いい感じに濡れ透けになってきたし。それにみんな、それぞれの武器を上手く使ってくれてるしね』
文『おっと! そうこう言っている内に、魔理沙さんがまたしても被弾! 相手は…』

魔理沙「お、おいおい、どうしてお前が私を狙うんだよ!」
青娥「目についたから。それにしても、可愛らしいお尻が露になるのは滑稽ね♪」
魔理沙「…だったらお前にも、私と同じ気持ちを味わってもらうぜ!」
青娥「嫌よ。芳香、私を守りなさい」
芳香「おー!」


青娥に呼び出された芳香は、魔理沙の攻撃を全身で受け止めました。
芳香の服は見事に全身が透け、水色の三角ビキニが露になりました。


魔理沙「あっ!? おいにとり! これは反則じゃないのかよ!」

にとり『濡れ透けになる人数が増えるのはルール違反じゃないよ。呼び出した者をどう使うのか、どう攻略するのかも、戦略性があって楽しいじゃない』

魔理沙「楽しくない!」
青娥「ほらほら、余所見をしていて良いのかしら?」
魔理沙「あぶなっ! ……ああそうかい、分かったよ。だったらまとめて撃墜してやるまでだ!」

文『良いですねぇ、良いですねぇ♪ 濡れて、透けながらも戦う乙女達…良いですねぇ♪』
にとり『よだれよだれ』
文『おっと失礼』
にとり『それにしても、数名がガチモードになってるね。あんまりやり過ぎて、おかしなことにならなきゃ良いけど』

霊夢「……幽香はどこに行ったのかしら?」
早苗「霊夢さん」


霊夢は咄嗟に水鉄砲を向けます。


早苗「れ、霊夢さん、私です…」


早苗は両手を上げ、無抵抗の意思表示をしています。


霊夢「早苗、何の用?」
早苗「あの…まずは水鉄砲を下ろしてください…」
霊夢「…分かったわ」
早苗「はぁ…」
霊夢「で、何の用なの?」
早苗「これから幽香さんと戦うんですよね? だったら、味方は多い方が良いかと」
霊夢「…怪しいわね。何か裏があるんじゃないの?」
神奈子「そんな事はないさ。あいつのスペルカードも水鉄砲も凶悪だから、共闘した方が効率が良いだろうと、ただそれだけだ」
霊夢「まあ良いわ、好きにしなさい。ただし、足を引っ張るようなら蹴落とすから」

文『おやおや? 霊夢さん早苗さん神奈子様は共闘するようですね』
にとり『最終的には敵同士になるけど、ルール違反ではないから好きにさせておこう』

紫「どう? 捗ってる?」
文「これはこれは紫さん」
にとり「みんな、いい感じに濡れ透けになってきたところだ」
紫「それは何よりだわ♪」
にとり「…で、あんたの目的は何なのさ?」
紫「目的も何も、私はみんなに楽しんでもらいたいだけよ」
にとり「嘘だね。もしそれが本当なら、ここまでの手間と時間をかけないでしょ」
紫「遊びだろうと全力で取り組む。それが私のやり方よ。それじゃあ、あとは任せたわ」

にとり「まったく…何を考えているのやら」

文『おお! 皆さん更に濡れ透けになっていっております! 未だに被弾していないのは、幽香さんと聖さん、そしてみこえもんの三名ですね』

神子「みこえもんはやめてください…。それにしても、なかなか素早い。月の民は戦闘経験も豊富か…」
永琳「そう言う貴女もなかなかね。優曇華、どうにか神子の動きを止めなさい」
優曇華「そうは言っても…」
布都「ここは通さん!」
屠自古「私たちの勝利のためにも、貴女達には落ちてもらうわ」
優曇華「この数はさすがに捌ききれませんよ…」
永琳「神子の動きだけを止めなさい。あとは私がどうにかするわ」

にとり『あっちはかなりわちゃわちゃしてるね』
文『みこえもんが早速スペルカードを使いましたからね。濡れ透けの人数が増えるのは、こちらとしては美味しいのですが』
にとり『…決着まで時間がかかりそうだね。他の参加者はどうかな?』

聖「やれやれ。これは困りましたね…」
星「死神、どうして私達を狙う?」
小町「潰せそうなところから…と思ったんだけど、以外とやるじゃないか」
聖「さすがに、黙ってやられるわけにもいかないものでして」
小町「でも、さっきから水濡れになってるのは、そっちの虎だけだけどね」
星「よく見なさい。聖は私の服を掴んで離さないの。つまり、お前の攻撃は、全て私がくらう羽目になっているのです!」
小町「誇らしげに言うな…。こっちが悲しくなる」
星「まあ減るものでもないし、見られたところでって感じですけど」
小町「ふ〜ん…」


そう言われて小町は、星の体を眺めます。
星の服はすっかり透け、虎柄のバンドゥビキニが浮き出ています。


星「あ、あんまりジロジロ見ないでください」
小町「減るものでもないんだろ? …それにしても、お前達はもっと大人しい水着を着てくるかと思ったが…」
星「私よりも聖の方が凄いですよ」
小町「へぇ、それは濡れ透けにするのが楽しみだ」
聖「しかし、私には星がいます。濡れ透けになることはあり得ませんよ」

レミリア「…なかなか面白いことになってきたわね。さて、私はジュースでも買ってくるわ」
涼花「ジュース?」
レミリア「ほら、あそこ。冬の妖怪が売店を始めたからね。今ならキンキンに冷えたジュースが買えるはずよ」
涼花「あ、じゃあお金を」
レミリア「良いわよ。それくらい、私がおごってあげるわ」
ゆーちゃん「ありがとうございます」
フラン「私、ラムネを飲みたい♪」
涼花「私はオレンジジュース♪」
レミリア「はいはい。ゆーちゃんは?」
ゆーちゃん「じゃあ、私はレモネードを」
レミリア「分かったわ。それじゃあ買ってくるわね」

文『それにしても、なかなか脱落者が出ませんね』
にとり『みんな、この戦いの本質を理解してないからね。理解してるのは…幽香くらいかな?』
文『本質…ですか?』
にとり「ちょっと、ここからはオフで」
文「あ、はい…」
にとり「まず、リタイアの条件を言ってみて」
文「満身創痍、負けを認める、そしてポロリです」
にとり「その通り。しかし、彼女達が使っているのは、普通の水鉄砲。私の弾幕ならともかく、水鉄砲をいくら受けたところで、満身創痍になるには相当な時間がかかる」
文「確かに…」
にとり「次に、負けを認める。これも、参加している者達はプライドが高く負けず嫌いな者ばかり。負けを認めるのも時間がかかる。つまり…」
文「つまり?」
にとり「この水鉄砲サバイバルは、いかに相手をポロリさせるかが勝敗の鍵なのさ!」
文「な、なんだってー!」
にとり「まあ、ポロリをしたところで、彼女達の大事な部分は私とスキマの超技術によって守られるんだけどね」
文「…と、言いますと?」
にとり「ポロリをした瞬間、その場所にあまりにも不自然な煙が発生する。どんなに動いても見えることはないんだな」
文「面白くないですね…」
にとり「18禁じゃないからね」


妖夢「…何やら、実況と解説がこそこそし始めましたね。変なことでも企んでなければ良いのですが…」
美鈴「余所見をするなんて、随分と余裕じゃないですか!」
妖夢「実際のところ余裕ですからね」


美鈴の服は水ですっかり透けてしまい、赤い紐ビキニを浮き立たせています。
対する妖夢は部分的に濡れ、白いビキニを着ていることだけは分かる状態です。


妖夢「差は歴然。貴女の着ている服は、もう服としての意味を失っています。いっそのこと、脱いでしまった方が早いのではないですか?」


微かな笑みを浮かべ、とどめをささんとゆっくりと近付く妖夢。
しかし、美鈴は妖夢の言葉に、何か引っ掛かるものがあったようです。


美鈴「いっそのこと脱いでしまえば……」
妖夢「さあ、落ちてもらいますよ? その次は咲夜さん、貴女です」
咲夜「くっ…妖夢がこんなに手強いなんて…」
美鈴「…なるほど、そう言うことでしたか。咲夜さん、耳を貸してください」
咲夜「…なに?」
美鈴「いいから!」

妖夢「この期に及んで作戦会議ですか? 早いとこ負けを認めた方が賢明だと思いますけどね」

咲夜「そ、そんなことを?」
美鈴「やらなければ二人とも負けてしまいます!」
咲夜「……分かった、貴女に合わせてあげる」
妖夢「何をしても無駄ですよ」
美鈴「無駄かどうか、その目で確かめてください!」


美鈴は妖夢目掛けて突貫します。
妖夢はため息をつくと、美鈴目掛けて水鉄砲を放ちました。
しかし、全身濡れてしまっている美鈴は、水鉄砲の水など意に介さず突き進みます。


妖夢「う……。なら、このモップで!」
美鈴「甘い!」


美鈴は振り下ろされたモップを拳で弾き上げると、背後に回り、妖夢の上着を捲り上げました。


妖夢「なっ!? 何のつもりですか!」
美鈴「咲夜さん、今です!」
咲夜「これで…チェックメイトよ!」


咲夜は妖夢の白いビキニブラに手をかけると、そのまま剥ぎ取ってしまいました。


妖夢「〜〜〜ッ!?!?///」


ビキニブラを剥ぎ取りはしたものの、その下はにとりのいった通り煙が発生していました。


にとり『妖夢脱落。敗者シートにスキマ転送』


レミリア「…まさか、最初の脱落者が妖夢とはね。まあ、咲夜と美鈴相手に、よくあそこまで戦ったわね。そこは褒めてあげる」
妖夢「うぅ…褒めてくださるのは嬉しいのですが、何か隠すものをください…///」
フラン「…後ろにバスタオルがあるから、それを巻いとけって事なんじゃない?」

文『さあ、ついに最初の脱落者だぁ! 残りは21名! 勝ち残るのはいったい誰だ!』


優曇華「水をばらまいて…波長をずらす!」
神子「ずれてしまえば当たらない。こんなもの、回避するまでも」
優曇華「そう、そこ。そこがとても良い位置なの。貴女はすでに波長をずらされている。私の意図した位置へと向かうように」
永琳「そして、貴女はすでに逃げ場を失ったわ。オモイカネディバイス!」
神子「直接攻撃するのはルール違反じゃなかった?」
優曇華「当然、貴女に直接攻撃をするつもりはないわ。マインドエクスプロージョン!」


優曇華はマインドエクスプロージョンを水面目掛けて撃ち込みました。
そしてそれが爆発すると、辺りに水の飛沫が飛び散ります。


神子「な、なるほど…考えたものね。しかし、それで私は倒せないわ」
永琳「倒すことが目的ではないわ。貴女にはここでリタイアしてもらうの」


永琳は一気に距離を詰めると、神子のスカートを捲りました。


神子「なっ!?///」
永琳「そして、そぉれ!」


永琳は神子の穿いていた黒いローライズビキニを思いっきり下ろしました。


にとり『みこえもん脱落。敗者シートにスキマ転送』


神子「………///」
涼花「はい、神子お姉ちゃん、バスタオルだよ」
神子「あ、ありがとう…」

屠自古「…私達はどうなるの?」

にとり『スペルカードで呼ばれた者は、使用者が脱落したら退場してもらうよ』

布都「よ、よかった…」

にとり『まあ、辱しめは受けてもらうけどね。布都、屠自古、キャストオフからのスキマ転送』


にとりがスイッチのようなものを押すと、布都と屠自古の着ていた服と水着が弾け飛びました。
それと同時に、二人はスキマにより敗者シートに転送されます。


ゆーちゃん「…大丈夫ですか?」
屠自古「大丈夫そうに見える?」
ゆーちゃん「見えません。すっぽんぽんですし。とりあえずバスタオルをどうぞ」

天子「…脱落者が二名になったわね」
衣玖「統領娘様、どうします?」
天子「…潰しあって数が減るまでは傍観に徹するわ」

早苗「…幽香さん、どこに行ったのでしょう?」
霊夢「隠れるような奴じゃないんだけど…」

芳香「つかまえたぞー!」
魔理沙「あ!? は、離せ!」


芳香は背後から、魔理沙の腕を掴んでいます。
振りほどこうにも身動きが取れません。


青娥「さて、どうしてくれようかしら」
魔理沙「負けは認めないぞ?」
青娥「……あ、良いことを思い付いたわ♪」


青娥は魔理沙に近付くと、杓を使って少しずつ、魔理沙の胸元に水を垂らしていきます。


魔理沙「つ、つめたっ!」
青娥「ふふ♪ 良い眺めだわ♪」
魔理沙「お、おい、やってることが変態っぽいぞ。お前あれか? 変態だったのか? この変態!」


罵倒してみる魔理沙ですが、そんなことはお構いなしに青娥は杓で水を垂らし続けます。


魔理沙「くっ…うぅ…」
青娥「どうしよう。これ、楽しいわ」
魔理沙「やめろ変態! オーレリーズソーラーシステム!」


魔理沙は無数のビットを召喚しました。
青娥は咄嗟に距離をとります。


青娥「ちょっとちょっと! 直接攻撃は禁止でしょ!」
魔理沙「安心しろ。オーレリーズが撃ってるのは水だ。ルール違反ではないだろ」

にとり『大丈夫、ルール違反じゃないよ』

青娥「…分かったわ。なら、ちゃんと攻略してあげる! 芳香、魔理沙のビットを食べてしまいなさい!」


芳香は魔理沙を放すと、魔理沙の召喚したビットを食べ始めました。


魔理沙「チャンス!」


芳香から解放された魔理沙は、一気に青娥との距離を詰めます。


青娥「あ…! よ、芳香、戻ってきなさい!」
魔理沙「もう遅いぜ!」


魔理沙のハイドロキャノンからは、大量の水が放たれます。
その刹那、青娥の思考はフル回転します。
芳香と言う鉄壁の守りが無い今、自分の敗北は明白。
ブラを外されるか、下を下ろされるか。
どちらにせよ、ポロリは避けられないでしょう。
大量の水が迫る中、青娥の出した答えは…。


青娥「わ、私の負けよ!」


そう、青娥は羞恥より敗北を選んだのです。


魔理沙「お、お前ズルいぞ!」
青娥「こ、これで恥を晒さずに済むわ」

にとり『青娥、敗北を認め脱落。キャストオフからのスキマ転送』

青娥「……え?」


青娥の着ている服と水着は全て弾け飛び、スキマにより転送されました。


にとり『言い忘れてたけど、負けを認めた者には恥をかいてもらうから。それから芳香も、キャストオフからのスキマ転送』

レミリア「…今回の戦いはなかなかエグいわね…。負けを認めても恥をかくなんて」
ゆーちゃん「青娥さん、どうぞ。バスタオルです」
青娥「………///」
涼花「はい、芳香お姉ちゃんも」
芳香「う〜〜〜〜///」

文『脱落者が増えてきましたねぇ♪』
にとり『そうだね。みんな、戦い方を分かってきたようだ』
文『しかし面白くないのは、どうして隠してしまうのかと言うことですよ!』
にとり『負けた者に追い討ちをかけたくないからだよ』

妹紅「…さて、そろそろ動くとしようか」
慧音「もう行くのか?」
妹紅「みんな消耗してきているからね。一網打尽にするならこのタイミングだ」
慧音「あまり褒められるようなやり方ではないが…」
妹紅「同じことを考えてる奴がいるみたいだからね。そいつより先に行動した方が良い」

天子「あら、あの不死人、ついに動くみたいね。少しちょっかいを出してやろうかしら」
衣玖「返り討ちにあっても知りませんよ?」


それぞれが思惑を抱く中、幽香は他の者よりも更に上空で日傘を差しながら、水鉄砲サバイバルを眺めていました。


幽香「どうせ最後は敵同士なのだから、共闘したところで無駄なのに」


一方、聖、星、小町の戦いは、未だ決着がついていませんでした。 


聖「なかなかやりますね、死神さん」
小町「お迎えの死神ほどではないが、あたいも死神だからな。……それにどうやら、運はあたいに味方したらしい」


不穏な気配を察した聖でしたが、振り向く前に羽交い締めにされてしまいました。
それは星も同様です。


聖「な、何者ですか! 離してください!」
妹紅「悪いが、そうはいかないな」
聖「あ、貴女は焼き鳥屋の」
慧音「さあ小町、こいつらをひん剥いてやれ」
小町「…どういう風の吹き回しか分からないが、恩に着るよ」


そう言って小町は二人のスカートを捲り上げ、星の虎柄のビキニと聖のピンクのTバックをずり下ろしました。


にとり『聖、星共に脱落。敗者シートにスキマ転送』


聖「ひ、卑怯ですよ!」
星「あれは反則でしょ!」

にとり『ルール的には何の問題もないよ』

聖「そんな!」

小町「いやぁ、助かったよ。あたい一人ではどうしようもなかったからな」
慧音「礼には及ばない。後は…」


突然、慧音は小町を羽交い締めにしました。


小町「な、何を!」
慧音「お前が脱落してくれればな」
小町「お、お前ら…」
慧音「さあ、恥をかいてもらうぞ。妹紅」


小町は暴れますが、そんなことなど意に介さず、妹紅はゆっくりと小町のスカートを捲り上げました。
白の可愛らしいフレアビキニが露になります。


妹紅「へぇ、なかなか可愛いのを着けてるじゃない」
小町「や、やめろ…やめ…///」
妹紅「あとは私に任せて、敗者シートで大人しくしてな」


妹紅は白のフレアビキニを一気にずり下ろしました。


にとり『小町脱落。敗者シートにスキマ転送』

小町「…お前達を信用したあたいが馬鹿だったよ」
レミリア「最終的には誰か一人になるまでやらなければならないんだから、あいつらのやったことは間違いではないわ」
小町「…ふん!」

にとり『その通り。誰か一人になるまで戦ってもらうからね。共闘してても、最終的には敵同士だよ』

慧音「大丈夫だ。私達が残ったら、私は妹紅に勝ちを譲るつもりだからな」
天子「上手くいけばの話だけどね」
妹紅「天人か。何をしに来た」
天子「遊びに来ただけよ。今は決着をつける頃合いではないからね」
慧音「それはもちろん、負ける覚悟があっての事なんだろうな?」
天子「言ったでしょ? 遊びに来ただけだって。もし負けそうになったら、退散させてもらうわよ」
妹紅「逃がすとでも思ってるのか?」
天子「逃がしてくれた方が、お互いのためだと思うけどね。それじゃあ、少し遊びましょうか」

神奈子「…霊夢」
霊夢「なによ?」
神奈子「上を見てみろ」
霊夢「ん〜?」
神奈子「隙あり!」


上を向いた霊夢目掛けてオンバシラから水を放つ神奈子でしたが、それは軽々と回避されてしまいました。
そして逆に、神奈子が顔面に水を浴びることとなってしまうのでした。


霊夢「まったく、油断も隙もない」
神奈子「お、おのれ…鼻に水が…」
霊夢「まあ、あんたのお陰で幽香を見つけることが出来たから、別に良いけどね」


霊夢が幽香の元へ向かおうとしたところへ、大量の水が降り注ぎました。
霊夢はどうにか回避しましたが、神奈子と早苗は少し水を浴びてしまったようです。


お燐「残念だけど、お姉さん達にはここでリタイアしてもらうよ」
お空「まとめてぶっ飛ばしてあげるから覚悟しな!」
霊夢「馬鹿鴉に運搬猫か。悪いけど、あんた達の相手をしてる暇はないの」
お燐「あらそう? でも、否が応でも相手をしてもらうからね」
お空「水の撃てる制御棒の威力、とくと味わってもらうわ!」

魔理沙「これ、乾いても透けたままなんだな…」
優曇華「ちょっと、そこの魔法使い」


魔理沙は声のする方向へ、とりあえず水をばら蒔きました。


優曇華「あぶなっ!」
永琳「…やっぱり、魔理沙はやめておいた方が良いんじゃないかしら?」
魔理沙「良くもまあノコノコと現れたものだぜ。ひん剥かれる覚悟があるんだろうな?」
優曇華「まあまあ待ちなさい。私達は、貴女と戦うつもりはないわ」
魔理沙「あ?」
永琳「一言で言えば、共闘のお誘いよ。どう? 私達と手を組まない?」
魔理沙「…そんな話、信用できるとでも思ってるのか?」
永琳「信用しないのならそこまで。他の者に声を掛けるまでよ」
魔理沙「…本当に、やましいことは考えていないんだな?」
永琳「最終的には敵同士だけど、そこまでは裏切らない。約束するわ」
魔理沙「……分かった、ここは手を組もう。だが、裏切ったら容赦しないからな」
永琳「それはお互い様よ。貴女が裏切るのなら、貴女には最大級の恥をかいてもらうから、そのつもりでね」

涼花「…ねえ、まだ決着がつかないの?」
レミリア「飽きてるんじゃないわよ…」

文『確かに、少しつまらなくなってきましたね。みなさん行動が慎重になってきましたし』
にとり『それも今のうちだけだと思うよ? だって幽香のストレス値がどんどん上昇してるみたいだからね』
文『ああ…。これはマズイかもしれませんね…』
にとり『原因は…周りが騒がしいからかな?』

天子「ふう。なかなか楽しかったわ。私はこれで退散するけど…」
妹紅「逃がさないと言ったはずよ」
天子「だよね…。だったら、しっかりついてきなさい!」


一方霊夢達は、燐の召喚したゾンビフェアリーに拘束されていました。


霊夢「は、離れなさい!」
早苗「へ、変なことをしたら許しませんよ!」
神奈子「…まさか、妖精ごときに拘束されていまうとはな」
お燐「さてさてお姉さん達。どちらのポロリをお望みかな?」


燐は手をワキワキさせながら、霊夢達に近づきます。


霊夢「変な手つきで近付くなエロ猫…」
お空「お燐〜…暴れたりないよ〜…」
お燐「まあまあ、後で暴れさせてあげるから。…さぁて、お姉さん達。覚悟は良いかな?」
早苗「うぅ…///」

天子「どいてどいてー!」
お燐「な、なに!?」


いざポロリと言う時、天子は妹紅達を引き連れ、霊夢達の元へと飛んできました。


妹紅「ちょこまかと逃げるな!」
お燐「あぶなっ! …やるなら余所でやってよ!」


天子は燐や空の間を縫うように飛びながら、妹紅の放つ水を回避しています。
燐達から見れば完全にとばっちりの状況です。
霊夢達を捕らえていたゾンビフェアリーもどうして良いのか分からず、一瞬気が緩んでしまいました。
そんな状況を見逃す霊夢でもなく、ゾンビフェアリーを振りほどき、その場から距離をとりました。


霊夢「…なんだか分からないけど、助かったわ」
お燐「ああ、もう! 霊夢達に逃げられちゃったじゃない! お空、暴れて良いから、こいつらを叩き落として!」
お空「やったね♪ よ〜し、思いっきり暴れるよ!」

幽香「……騒々しいわね。喧しいのは嫌いなの」


幽香は日傘を閉じると、喧騒の方向へゆっくりと先を向けました。

幽香「まとめて懲らしめてあげないとね。元祖……」

慧音「…天子のせいで、敵が増えてしまったな」
天子「私のせいにしないで! あんた達が追ってこなければ、こんなことにはならなかったのよ!」
お燐「そもそもこっちに来る必要ないでしょ!」

幽香「マスター……」

霊夢「……はっ! みんな避けなさい!」

幽香「スパーク!!」


天子達のすぐ側を、超極太のレーザーが通り過ぎていきます。


天子「きゃあぁ!」
妹紅「うわっ!」
霊夢「くっ…。幽香…!」


天子達を掠めた超極太レーザーは湖に着弾。 その衝撃で湖は巨大な水柱を上げます。
やがて水柱は飛沫となり雨となり、幽香以外の全員の服を濡らしました。


幽香「本当に、喧しいわね…。勝ち残った一人と…と思ったけど、そんなに私を怒らせたいのなら……」


幽香は大砲のように巨大な水鉄砲、アルティメット・ハイドロバスターを構えます。


幽香「全員まとめて、遊んであげる」


幽香はとても暗い、殺意のこもった笑みを浮かべながら、水鉄砲の引き金を引きました。
その銃口から放たれるは水のレーザー。 もはや、水鉄砲とは呼べないような代物です。


天子「あぶっ……ええ!?」


間一髪のところで水のレーザーを回避した天子でしたが、そのあまりの威力に、掠った部分の服が破けてしまいました。


魔理沙「おい、にとり! あれはさすがに反則だろ!」

にとり『さすが私の作った最高傑作! 河童の化学力は幻想郷一ィィィ!』

魔理沙「言ってる場合か!」
霊夢「いくら水とは言え、あれは当たったら一溜まりもなさそうね。主に服が」

幽々子「あらあら、あれは洒落にならないわね」
涼花「あれ、ゆゆ様…? いつ負けたの?」
幽々子「触らぬ神になんとやらってね。少し前に自分でブラをずらして、こっちまで移動してきたのよ」
ゆーちゃん「あの……それはアリなんですか?」

にとり『無しに決まってるでしょ! 幽々子、キャストオフ!』

幽々子「ちょ、ちょっと!///」
レミリア「貴女はズルをしたのだから、当然の報いよね」

文『幽々子さんがズルをしましたが、戦っている彼女達に、その事を気に掛ける余裕は無さそうですね』
にとり『あの威力だからね。作っておいて何だけど、あれはえげつないわ』
文『しかし、衣服を破くほどの威力とは…これはポロリが加速しそうですねぇ♪』

咲夜「結局、眠れる獅子を目覚めさせる形になってしまうのね」
霊夢「私のせいじゃないわ!」
咲夜「分かってるわよ。それに、幽香を倒さないと優勝は無さそうだし……」
美鈴「やっぱりここは」
咲夜「…そうね、それしか方法は無いでしょう。霊夢」
霊夢「なによ?」
咲夜「私と美鈴が援護してあげるから、貴女は幽香を倒しなさい」
霊夢「とか言って、後ろからズドン! …とか、洒落にならないんだけど」
咲夜「安心して? 貴女を裏切るのは、幽香を倒したあとにするから」
霊夢「あ、そう。好きにして」
咲夜「ええ、そうさせてもらうわ」
霊夢「ほら早苗、神奈子。あんた達は盾役なんだから、さっさと来なさい?」
早苗「そんな、ひどいです!」
神奈子「お前、私達を身代わりにするつもりか!」
霊夢「あら、私はあんた達が信仰を奪っていったこと、実はまだ根に持ってるのよ? 本当だったら馬車馬のように働かせているところを盾役で済ませてやってるんだから、逆に感謝してほしいところだけどね」
神奈子「……いつか絶対泣かせてやるからな」
幽香「喧しいのは嫌いだと言ったはずよ? 貴女達から先に遊んであげようかしら?」
早苗「…やるしかありませんね。コバルト…」
幽香「あら、私に直接攻撃するつもりなのかしら? 私は水鉄砲で遊んでいるだけなのに、貴女は本物の弾を撃つつもりなのかしら?」
早苗「う…そ、それは…」
神奈子「早苗、惑わされるな!」
幽香「撃ちたいのなら、どうぞご自由に。私は最初(ハナ)から避けるつもりなんてないから。でも、それは当然、貴女の反則負けになるでしょうねぇ。弾幕を当てたら反則なのだから。…そうよね、河童さん?」


急に話をふられ、しどろもどろになってしまうにとり。


にとり『え? …あー、その……』

幽香「反則よね?」

にとり『はい! 当てたら反則です!』
文『…最初に、ガチの弾幕を当てるのは禁止と言っておきましたけどね』

幽香「だそうよ? 恥をかきたいのなら、どうぞ撃ち込みなさい?」
早苗「……うぅ」
天子「見てられないわね。カナメファンネル!」


天子の召喚した要石が、幽香目掛けて飛来します。


幽香「あら、貴女は恥をかきたいのね?」
天子「これであんたを倒せるのなら、キャストオフくらい安いものよ」
幽香「そう。でも、こんな石ころで私を倒せるかしら?」


幽香はアルティメット・ハイドロバスターを構えます。


幽香「確かに、避けるつもりはないと言ったわ。でも、撃ち落とさないとは一言も言ってないのよね」


幽香の放った水のレーザーは要石を容易に押し返し、そのまま天子に直撃しました。


天子「いったぁ〜!」


水のレーザーの威力は凄まじく、天子の服を無惨に破いてしまいました。


にとり『天子、明らかに幽香を狙ったため反則負け。キャストオフからのスキマ転送』

天子「あの威力こそ反則よ…///」

幽香「守矢の巫女」
早苗「は、はい!」
幽香「あんな風になりたくなければ、自分の行動をよく考えることね」
早苗「……はい」
霊夢「はい、じゃないわよ! なに惑わされちゃってんのよあんたは!」
神奈子「早苗、ここは幽香と手を組むのも、ひとつの手段だと思うぞ」
霊夢「あんたら…!」
幽香「悪いけど、群れるのも嫌いなの」
お燐「だったら、ここにいる全員が敵だけど…それで良いの?」
幽香「大勢を一人で捻り潰すから楽しいんじゃない」
魔理沙「なるほど。久々に、あの頃のお前だって訳だ。じゃあ、手加減をする必要は無いな」
幽香「手加減をする余裕があるのならね」


幽香はアルティメット・ハイドロバスターを構えました。
その眼は…間違いなく妖怪の眼です。


幽香「さあ…楽しみましょうか」
お空「お燐!」
お燐「オッケー、任せて!」


幽香が水のレーザーを放つと同時に、燐は猫車を盾に突貫しました。
耐水仕様の猫車は水のレーザーを弾いていますが、水圧は激しいため長くは持たないでしょう。


お燐「にゃはは…とんでもない威力だわ…」
お空「お燐、手伝うよ」
魔理沙「私も手伝ってやるぜ。三人なら押し返せるだろ」
お燐「シーフのお姉さん…感謝するよ」
魔理沙「シーフ言うな」

幽香「…そのまま突っ込むつもりね? だったらこっちも、出力を上げてあげるわ」

魔理沙「うおっ! …出力の調整が出来るのかよ!」
お空「お、重いぃ〜…」


それでもどうにか、水のレーザーの中を突き進む三人。
しかし…。


お燐「うぇっ!? 猫車にヒビが入った!?」
魔理沙「…距離はじゅうぶんだな」
お燐「お、お姉さん?」
お空「この距離なら、確実に仕止められる」
お燐「お空…? …まさか、あんた達…」
魔理沙「お燐、あとは任せたぜ♪」


空と魔理沙は燐を残し、猫車から飛び出しました。
その瞬間、猫車はバラバラに崩壊し、結果燐のみが水のレーザーの餌食となりました。


お燐「うらぎりもの〜!」

にとり『火焔猫脱落』

お燐「火焔猫って呼ぶな!」

にとり『敗者シートにスキマ転送』

お燐「あいつら〜…あとで覚えてろよ〜…」

魔理沙「火力とスピード重視の私達だ! 捌けるものなら捌いてみろ!」
幽香「だったら、お望み通りに」


幽香は水のレーザーで二人を薙ぎ払いました。


お空「ぎゃはっ!」
魔理沙「あ、あぶね〜…」


どうにか回避した魔理沙でしたが、空は避けきれず顔面に直撃してしまいました。


魔理沙「おいお空…大丈夫か?」
お空「…もう怒った! レイディアントソード!」


空はレイディアントソードで水のレーザーを相殺しました。


幽香「へえ、そんな使い方もあるのね。でも、一回限り。これ以上は防げないわ」
お空「くっ…」
慧音「三種の神器 鏡」


慧音の召喚した鏡は、幽香の水のレーザーを防ぎました。
気をとられている隙を狙って、魔理沙が幽香の背後から大量の水をかけます。
水が直撃した幽香の服は透けていき、下に着ていた赤いパレオが露になります。


幽香「う…」
魔理沙「今だ!」


魔理沙は一気に距離をつめました。
しかし幽香は…。


幽香「魔理沙、貴女にはお仕置きが必要ね」


そう言うと幽香は、濡れて透けてしまった服を自ら破り捨て、魔理沙の方向へ水鉄砲を向けました。
急ブレーキを掛けるも、間に合いそうにありません。


魔理沙「し、しまっ…ぎゃはぁっ!」


魔理沙は水のレーザーの直撃を受けてしまいました。
どうにかポロリは免れたものの、水を顔面にも受けた魔理沙は身動きがとれずにいます。


魔理沙「くそっ…目が…」
幽香「捕まえた♪」
魔理沙「は、離せ!」


そんな事を言われて放す幽香でもなく、幽香は魔理沙のスクール水着に手を掛けると、ポロリをしない胸元やお腹回り等を破り始めました。


魔理沙「おい、やめろよ!///」
幽香「だったら逃げればいいじゃない。逃げられるのならね♪」


幽香は容赦なく、魔理沙のスク水を破いていきます。
魔理沙に夢中になっている今がチャンスと、空と妹紅が向かおうとしますが、少し近づいた二人目掛けて幽香は水鉄砲を放ちました。


幽香「邪魔はさせないわ。…さて魔理沙? そろそろポロリといきましょうか」
魔理沙「こ、この変態め!///」


幽香は魔理沙のスク水を一気に破り捨てました。


にとり『魔理沙脱落。敗者シートにスキマ転送』

魔理沙「はぁ…負けちまったぜ…」
レミリア「おかえり。なかなか良い見せ物だったわ♪」

霊夢「魔理沙が負けるとはね…」
幽香「余所見をしていて良いのかしら? 次のターゲットは霊夢なのよ?」
霊夢「私じゃなくて他を狙いなさいよ!」


幽香が水のレーザーを放った瞬間、霊夢は神奈子と早苗の襟を掴み、自分の前へ引き寄せました。


早苗「れ、霊夢さん!?」
神奈子「こ、この馬鹿巫女がぁぁぁ!!」


当然、二人は水のレーザーの直撃を受けます。


霊夢「咲夜、今よ!」
咲夜「言われなくても! バウンスノーバウンス!」
美鈴「私も行きます!」


咲夜は幽香の周りに水を放ちました。
真っ直ぐ飛んでいった水はバウンスノーバウンスの効果で空中で反射し、幽香に襲い掛かります。
それと同時に美鈴は突貫。 霊夢も盾役二人を捨てて幽香に近づきます。


にとり『早苗、神奈子共に脱落。敗者シートにスキマ転送』

幽香「水を反射させるとは、考えたわね」
美鈴「これで、終わりです!」


美鈴は幽香の水着に手をかけようとしました。
しかし、寸前のところで美鈴の手は幽香に捕まってしまいました。


幽香「でも、惜しかったわね」


幽香は美鈴の手を強引に引き寄せます。
急に引き寄せられバランスを崩した美鈴を、そのまま霊夢目掛けて投げ飛ばしてしまいました。


美鈴「うわっ!」
霊夢「きゃあ!」


さすがに美鈴を受け止めきれなかった霊夢は、美鈴もろとも湖に落下していきます。


咲夜「美鈴! 霊夢!」
幽香「他人の心配より、自分の心配をしたら?」


いつの間にか幽香は、咲夜の目の前まで迫っていました。
咄嗟に水鉄砲を構える咲夜でしたが、その銃口は幽香に掴まれてしまいました。
そして逆に、幽香は咲夜に水鉄砲を向けています。


幽香「さよなら、メイドさん」


幽香が水のレーザーを放つと、咲夜の服は水圧で破れ、さらにビキニトップもさらっていきました。


にとり『咲夜脱落。敗者シートにスキマ転送』

レミリア「おかえり、咲夜」
咲夜「お嬢様、申し訳ありません…」
レミリア「…幽香のあの強さだもの。仕方がないわよ」

永琳「魔理沙が勝手に突っ走ったから、共闘も何も無かったわね」
優曇華「あの性格ですからね…」
永琳「そうね。仕方がない、ここは…妹紅!」
妹紅「あ?」
永琳「ここは手を組みましょう」
妹紅「ふざけるな! 誰がお前らなんかと!」
慧音「妹紅、ここは冷静になれ。あの化け物を倒すためには、人手が必要だと思うぞ?」
妹紅「それは…そうかもしれないけど…」


しばし悩んだ妹紅でしたが、背に腹は代えられないと永琳達との共闘を受けることにしました。


妹紅「…仕方がない。でも、今回だけだからな?」
永琳「ええ、分かってるわ」
幽香「話は済んだかしら?」
永琳「いましがた」
幽香「そう。なら、覚悟は出来てるわね?」
妹紅「それはこっちの台詞だな。倒される覚悟は出来てるんだろ?」
幽香「まさか。負ける戦いを挑むほど、私は愚かではないのよ」
慧音「だったらその自信を、粉々に打ち砕いてやる」

文『いやはや、激化してますねぇ』
にとり『でも、観客は飽きてきたみたいだからねぇ。そろそろ決着をつけてほしいものだわ』

霊夢「ぷはぁっ! …はぁ、はぁ…ゆ、幽香め…」
美鈴「ゲホッ! ゴホッ! …ふぅ。酷い目に遭いましたね」
霊夢「久々に頭に来たわ。美鈴、幽香に目にもの見せてやるわよ!」
美鈴「そうですね。やられっぱなしは癪ですし、お返ししてやりましょう!」

永琳「…いい加減、諦めたら?」
幽香「そう言う割には、そちらが満身創痍に見えるけど?」
優曇華「このくらい、どうってことありません…」
幽香「そう。だったら、これで終わりにしましょうか」


幽香は持っていた水鉄砲を上空に放り投げると、妹紅との距離を一気に詰めました。
応戦しようと妹紅は水を撃ち込みますが、そんなものはお構い無しに突っ込んでいきます。
そして。


妹紅「う、うそっ!///」


幽香は妹紅の着ている服ごと、水着を破り取ってしまいました。


幽香「次」
優曇華「うわわっ!」
幽香「遅い」
永琳「優曇華!」
幽香「次は貴女」
慧音「…化け物め!」
幽香「そして、これで終わり」


四人の水着を剥ぎ取った幽香は、高く放り投げられた水鉄砲を見事キャッチしました。


にとり『優曇華、永琳、慧音脱落。敗者シートにスキマ転送』

幽香「あら、妹紅の水着も剥ぎ取ったはずだけど」
妹紅「使っておいてよかったフェニックスの尾! どうにか水着だけは復活したわ!」

にとり『スペルカードの効果だから反則ではないよ』

幽香「大丈夫、また剥ぎ取ればいいだけだから。それより、そこで漁夫の利を狙ってる奴の方が気になるのだけど」
衣玖「あ〜…やはりバレていましたか。…しかし、バレてしまっては仕方がありませんね。私も腹を決めましょう」

フラン「かき氷ウマウマ♪」
レミリア「そんなに急いで食べたらキーン!ってなるわよ?」
フラン&涼花&ゆーちゃん「キーン!」
レミリア「ほら言わんこっちゃない…」

にとり『妹紅、衣玖共に脱落。敗者シートにスキマ転送』
文『にとりさん、かき氷買ってきましたよ』
にとり『ああ、ありがと』
文『あやや? もしかして、決着がついてしまいましたかね?』
にとり『…いいや、まだ霊夢と美鈴が残ってるよ』

霊夢「幽香!」
幽香「あら、戻ってきたの? あのまま落ちていれば、見逃してあげたものを」
霊夢「…今の私は本当に頭に来てるの。あの時みたいにコテンパンにしてあげるわ」
美鈴「貴女に容易く投げ飛ばされてしまったのは拳法家としての恥! 貴女を倒して汚名返上、名誉挽回です!」
幽香「そんなものは知ったことではないけど…まあいいわ。出る杭はへし折るまでよ」

ゆーちゃん「出る杭は打たれるものじゃないんですかね?」
レミリア「幽香なら杭でもへし折れるってことじゃない?」

幽香「外野うるさい」
美鈴「隙あり!」
幽香「隙なんて無いわ」


ビキニトップを掴もうとする美鈴の手を、幽香は軽々と掴み取りました。


幽香「また投げ飛ばしてあげるわ」
美鈴「拳法家に同じ技は通じませんよ!」


美鈴は掴まれている手を捻り返し、両手で幽香の腕を掴むと、一本背負いのように幽香を投げました。


幽香「くっ!」


当然、体制を整えて反撃しようとする幽香でしたが、美鈴が発動させた彩雨がそれを阻止します。


幽香「…考えたようだけど、貴女のそれは所詮は雨。アルティメット・ハイドロバスターの敵ではないわ」
美鈴「一瞬。その一瞬の躊躇が欲しかった。霊夢さん今です!」
幽香「はっ!」


幽香が振り向くと、そこには霊夢の姿。


霊夢「これで…終わりよ!」


幽香が水鉄砲を構えるよりも早く、霊夢は幽香の水着のトップスとボトムスを剥ぎ取りました。


にとり『幽香脱落。敗者シートにスキマ転送』


幽香「はぁ…やられちゃったわね」
ゆーちゃん「でも、とても清々しい顔をしてますね」
幽香「…何だかんだで楽しかったからね」
ゆーちゃん「そうですか。…あ、バスタオルをどうぞ」
幽香「ん、ありがと」

霊夢「これで残るは、私達だけね」
美鈴「そうですね…」
霊夢「………」
美鈴「………」
霊夢「私の…」
美鈴「私の負けです」
霊夢「め、美鈴?」
美鈴「正直なところ、私はもう満身創痍です。こんな状態では、スペルカードが残っている霊夢さんには勝てませんからね」
霊夢「でも…それじゃあ勝ちを譲られたみたいで納得いかないわ!」

にとり『美鈴、敗北を認めたため脱落。キャストオフからのスキマ転送』

美鈴「…結局、それは変わらないんですね///」

文『と、言うことは』
にとり『そうだね。優勝者は霊夢!』

霊夢「ちょっと待ちなさい。まだ馬鹿鴉が残ってたでしょ」

にとり『お空なら、とっくに脱落してるよ。幽香の攻撃に怒って服を脱ぎ捨てた時に、どうやら何かが引っ掛かったみたいでね。まあ、自爆ってやつ?』

霊夢「納得いかないわ! それこそ納得いかないわ!」

にとり『まあまあ、良いじゃないか。霊夢が優勝したんだから』

霊夢「………」

文『と、言うわけで、優勝者は霊夢さんで〜す♪ おめでとうございま〜す♪』

霊夢「…ま、いいか」

にとり『優勝した霊夢には、紫から賞品が手渡されるよ』

紫「と言うわけで、おめでとう霊夢」
霊夢「…どうせ、ずっとどこかで覗いてたんでしょ?」
紫「当たり前じゃない」
霊夢「開き直るな」
紫「で、霊夢の欲しいものは何かしら? 珍味でも大吟醸でも、何でも好きなものをひとつだけ贈呈するわ」
霊夢「…本当に何でも良いのね?」
紫「ええ。この世に存在しているものなら、何でも出してあげるわ」
霊夢「それを聞いて安心した。実は何を貰うか、もう決めてるのよ」
紫「あら、何かしら?」
霊夢「………」


霊夢は文の方を睨んでいます。


文『ん……な、何ですか?』

霊夢「あいつが今回撮影した写真。そのネガを貰おうかしら」

文『はぁっ!?』

紫「…ふふ♪ なるほどね。霊夢ならそう言うと思ったわ。そう言うわけだから、こっちへいらっしゃい」


紫がスキマを開き、その中へ手を入れると、紫に襟を掴まれた文が出てきました。


紫「私が『何でも用意する』と言った時点で、こうなることは分かっていたはずよ?」
文「紫さん! 貴女はこちら側ではないのですか!」
紫「あら、私はいつだって、乙女の味方よ? さあ、ネガを出しなさい? それとも、ここで恥を晒したい?」
文「ど、どういう…?」
紫「貴女が今着ている服と水着は特別製でね。濡れると溶けてしまうのよ」
文「はいぃ!?」
紫「そして、霊夢は水鉄砲を持ってる。この意味が分かるわね?」
文「こ、この卑怯者!」
紫「最高の褒め言葉だわ。さあ、ネガを渡しなさい?」
文「し、しかし…」
紫「…霊夢」
霊夢「ええ」


霊夢は文の胸元に水をかけました。
すると、かけられた部分がみるみる溶けていきます。


涼花「ほんとに溶けてるよ…」
ゆーちゃん「えっちなのはいけないと思います」

文「ま、待ってください! 洒落になってないですよ!」
霊夢「さっさと渡した方が身のためよ?」


霊夢は水鉄砲を文に向けながら、そう言い放ちました。


文「わー! 分かりました! 渡しますよ!」
霊夢「よろしい」


文は胸元を押さえながら、渋々ネガを手渡しました。


にとり『と言うわけで、第一回ドキッ!乙女だらけの水鉄砲大会はこれにて閉会。みんな、暑いなか集まってくれて感謝するよ』

レミリア「まあ、それなりに楽しめたわ」

にとり『観客席のとなりに水鉄砲を置いておいたから、遊ぶなり何なり好きに使って。敗者シートのみんなは、更衣室を用意した。そこにあるのがいつもの服だから、それを着て帰ってほしい』

咲夜「…いつの間に用意したのかしら?」

にとり『それじゃあ、これにて解散。みんなお疲れ様〜♪』

涼花「お疲れ様〜♪」
ゆーちゃん「お疲れ様でした」
レミリア「お二人さん、このあとの予定はある?」
涼花「特にないけど…」
レミリア「だったら、うちでランチでも食べていかない?」
ゆーちゃん「良いんですか?」
レミリア「ええ。貴女達なら、いつでも大歓迎よ♪」
涼花「やったね♪」
ゆーちゃん「ありがとうございます、レミリアさん♪」

にとり「……さぁて、帰ったら録画データの確認をしないとね♪ …まったく、天狗様も詰めが甘いよ♪」

神奈子「……早苗、あとで河童のパソコンを破壊しておけ?」
早苗「はい、分かってます」


終わり