彼女からの、素敵なサプライズ
        ー八雲れん専用台本ー


***

【誕生日ディナーを終えて、彼女の予約したホテルに到着した二人は、部屋に向かって廊下を歩いている】

今日はありがとな。
まさかお前が俺の誕生日に、あんないい店を予約してくれてたなんてびっくりしたよ。
おしゃれだったし、料理も美味しかったし。
最高だった。
しかも、こんな高級ホテルの部屋までとってくれて、感謝してもしきれないよ。

あ、この部屋かな。
ほらルームキーと同じ、5510号室。
どんな部屋か楽しみだなぁ。

【彼は鍵を差し込んで、扉を開く。
すると綺麗な部屋が広がっている】

えっ、マジ……?!
っていうか、スイートルーム?!
うそ、お前……こんないい部屋とってくれたの?

【「前から憧れてたの、あなたと泊まりたいなって」】

あーもう、年下の彼女にここまでしてもらって、俺、ほんとにいいのかな。
幸せ過ぎるんですけど。
しかも……あっ!

え!!?
凄い……!
テーブルの上に、めっちゃ豪華なホールケーキが用意されてる!
これも、お前からのサプライズ?

【彼は思わず、彼女をギューっと抱きしめる】

(耳元に唇を寄せて)どれだけ俺を感動させたら気が済むんだよ、お前は……。
ほんと大好き。
前から大好きだったけど、もっともっと大好きになった。

【「私も大好き。ねぇ、早速ケーキ食べよ?」】

ん?そうだな。
せっかくお前が用意してくれたケーキ、早速食べちゃおっか。
え?お皿?
いや、お皿は別に出さなくて大丈夫だよ。
なんでって?
このホールのまま、フォークですくって食べたらよくない?
実は俺さ、ホールケーキをそのまま食べるの子供の頃からの夢だったんだよね。

【「なにそれ可愛い」と彼女はクスクスと笑う】

おいおい、可愛いとか言って笑うなって。
いいだろ、大人だってたまには子供っぽくなるんだよ。

んじゃ、食べますか。
え?まずは俺から?
やったね、じゃあいっただきまーす。

【彼は、フォークでケーキをすくって嬉しそうに食べていく】

ぱくっ……美味い。
甘さもめちゃくちゃ俺好み。
ほら、お前も食べてみて。

【彼女はフォークでケーキを食べて、「美味しい」と笑顔になる】

はは、良い笑顔。
何も言わなくても、「おいしい〜」って思ってるのが伝わってくるよ。
お前、思ってる事がすぐ顔に出るもんなぁ、はは。
いや、出てるよ。ほんとだって。
まだ付きあって3ヶ月くらいだけどさ、俺、お前の顔見てたら考えてる事だいたい分かるもん。

【「そんなにじっと見ないでよ、恥ずかしいから」】

はは、何照れてんだよ。
赤くなった顔、背けんなって。
ほんと可愛いんだから。

あ、そうだ、良いこと考えた。
このフォークでさ、お互い「あーん」って食べさせ合うのはどう?
普通に食べるより、なんか楽しそうじゃない?
いいの?
じゃあ俺にほら、食べさせて?
あーん、もぐもぐ。

(照れくさそうに)なんか、この食べ方照れるな。
けど、自分で食べるより美味しく感じる。
んじゃ今度は俺が食べさせる番。

どこがいい?クリームんとこ?あ、苺がいいの?
わかった、ほら、一番赤くて瑞々しい苺とってあげるな。
よし、ほらあーん。  

【彼は彼女の口もとにフォークを持っていくが、苺が彼女の胸元に落ちてしまう】

ああっ、ごめん!
苺が胸元に転がって……。
あ、手でとって食べちゃった。
もー、俺がとってあげたかったのにー。

【「えっちー」】

はは、エッチとか言うなよ。
ってか、胸元見て?
苺についてたクリームが、肌についちゃってる。
そんな胸元が開いてる色っぽい服着てるからだよ。
仕方ないなぁ、俺が拭いてあげる。

【彼は彼女の胸元のクリームを舐めあげる】

(色っぽく)ふふ、甘くて美味しい。
ほら、舐めてあげたら綺麗になったよ。

ん?どうしたの?
お前の息がすこしずつ乱れてきてる気がするんだけど。
もしかして、さっき俺が軽く胸元舐めた時に、スイッチ入っちゃった?

はは、その顔。
図星かぁ。
さっき言っただろ?
お前の考えてることは、顔を見たら分かるって。

ほら、おいで。
え?ベッドに行きたい?
んー無理かな、移動する時間が惜しいから。
このまま、ソファで可愛がりたい。
だめ?
駄目じゃないよね。
だって今日は、俺の誕生日だもん。

何もかも俺の好きにして、いいよね?

【彼女は恥ずかしそうに頷く】

はは、お前ってホントに素直で良い子だな。
こうして顔を近づけて、頬を赤く染めてる表情を見てると、ますます惚れちゃいそう。
キスしたくなる。

【最初は軽く、だんだんと舌を絡めるキス】

(吐息交じりの、キスのリップ音)

どうしたの?
まだキスしかしてないのに、体温上がり過ぎじゃない?
隠したってバレバレ。
お前は肌が白いから、体温上がると、この鎖骨あたりとかすぐにピンク色に変わっていくから、すぐに分かっちゃうんだよな。

(耳元に唇を寄せて)だから強がったって、俺には通用しないの。
はは、可愛い。
あんまり可愛いから、このお耳……舐めたくなった。

(耳舐めのリップ音)

お前、必死に声我慢しようとしてるけどさ、漏れ出てるよ。
っていうか、我慢するなよ。
俺、お前の喘ぐ声好きだから沢山聞きたい。

(耳を舐めながら)そうそう、もっと声出して。
その声、ほんと可愛い。好き。

【彼女は感じつつも、両手で彼を軽く押して引き離す。
「私もあなたを気持ち良くしたい」】

ん?なに?
えぇ、別に良いのに。
誕生日だから俺を良くしたいとか考えなくて良いんだよ。
俺は、お前が気持ちいいと嬉しいから。
え?ちょっ、おい……

【彼女は上に乗る彼の下から抜け出し、彼のベルトを外して下着ごと脱がしていく】

やめ……っ、おいって、ベルト外すな、ちょっ、脱がすなって……。

(彼女に舐められて)っん……もうっ、今日は俺が……っ、攻めたかったのに……。
だめ、ちょっ……その舐め方はだめだって。
声が出そうになる……っ、んっ、く……んっ。

【彼女に攻められてしばらく喘ぐ】

お願い、強く吸うのは……っ、マジでやめて……我慢、出来なくなるから。
ほんと、ストップ……っ、待って、ストップストップ!

【彼は彼女の頭を抑えて、自分から引き離す】

はあはあ、お前、最後までイカせようとしてなかった?
なんだよ、「バレた?」って。
いたずらっ子みたいな顔で言うなよ、もう。

そんなの駄目に決まってるだろ。
今日は俺の好きなように、俺がしたいようにするんだから。
ねぇ、そろそろベッドの方に行こうか?
おいで。

【彼は彼女の手を引き、ベッドへ移動する】

この部屋、ベッドもすごく大きいな。
さすがスイートルーム。
シーツもふかふかで、押し倒し甲斐がある。
よっ……と、ほら、キスしよ?

【彼は押し倒してキスをしながら、彼女の服を脱がしていく】

(キスのリップ音を出しながら)このまま、背中浮かせて。
俺が脱がしやすいように。
そうそう良い子。
よっと……ほら、全部脱げちゃった。

こら、恥ずかしいからって手で隠すなよ。
ちゃんと俺に見せて?お前の綺麗な体。

(感嘆のため息)はぁ、なんかたまんない。
恥ずかしそうにこっちを見ながら、俺からの愛撫を期待してるその顔、すごくドキドキする。

その期待に応えてあげなきゃね。

【彼は彼女の胸を舐め始める】

(軽いリップ音)

柔らかくて、美味しくて、お前の胸好き。

(だんだんと激しくなっていくリップ音)

こっちの胸も気持ちよくしないとね?

【彼は逆の胸にも吸い付く】

(必死で舐めるリップ音)

ん?どうしたの?
足をモジモジと擦り合わせて。
胸だけじゃ物足りなくなっちゃった?

はは、赤くなりながらも素直に頷くなんて、ほんと良い子。
ご褒美あげないとなー?
ほら、足を開いて?

【彼女はゆっくりと足を開く】

わかってたけど、すごく濡れてるね。
そんなに感じてたんだ。
ねぇ、ここ、舐めてほしい?

ん?恥ずかしがって何も言わなかったらしてあげないよ?
ちゃんと言って。
このまま焦らされるの、お前も辛いんじゃない?

【彼女はしてほしいとお願いする】

はい、上手に言えましたねー。
偉い偉い。
じゃあ、たくさんしてあげる。

【彼は彼女の股の間に顔を埋め、そこに舌を這わせる】

(リップ音……優し目から少しずつ激し目に)

(舐めながら)どうしたの?
少しずつ腰が浮いて来てる。
気持ちいいの?ねぇ?
じゃあちゃんと気持ちいいって言わなきゃ。

【「気持ちいいよ」と彼女は真っ赤な顔で伝える】

はは、可愛い。
そんなにいいんだ?
声もさっきより大きくなって、すごく感じちゃってるのが伝わってくるよ。
実はもうイキそうなんでしょ?
分かるよ、だってもうお前のココ、すごく硬くなってる。
吸ってあげるね。

(リップ音)

【彼は小さな突起を吸い上げ、彼女は絶頂を迎える】

はぁはぁ、イッちゃった?
お前のその顔、すっごく色っぽい。
息も乱れてぐったりって顔。
イク瞬間、めちゃくちゃ力入って体跳ねてたもんな。

まぁ休ませてあげたい気持ちはあるんだけど、ごめん。
今日はたくさんいじめたい。
イッたばかりのお前のここに、こうして指を入れて。

【彼は膣に指を入れて、激しく出し入れする】

(くちゅくちゅという音)

聞こえる?このやらしい水音。
俺が指を動かすたびに、どんどん溢れてくる。
ん?
どうした?
さっき舐められてイッちゃったから、またすぐイッちゃいそうなの?
へぇ、そうなんだ。
じゃあもっと激しくしちゃおう。

すっげぇ気持ち良さそうな顔してる。
その顔、俺、好き。
イキそう?
もうだめ?
我慢できないの?

はい、終わりー。
指抜いちゃった。

はは、なにその、せつなそうな顔。
ゾクゾクする。
最後までイかせてほしかった?
だーめ。
イクんなら、指じゃなくて…………分かるだろ?

ねぇ、挿れてほしい?
だったらちゃんと、さっきみたいにおねだりして。

【「してほしいよ……」】

その、俺が欲しくてたまらないって表情、すごくそそられる。
いいよ、挿れてあげる。

でもちょっと待って、ゴムつけるから。
いや、つけるよ。
だってお前のこと、大切にしたいから。

【彼は避妊具をつけていく】

お待たせ。
よいしょっと、お前ってこうして俺が上に乗って顔を近づけるだけで、めちゃくちゃ色っぽい顔つきになるんだよな。
ほんと可愛い。

ほら、体の力を抜いて。
(耳元で)挿れるぞ?いいよね。  
今日は俺の好きにさせろよ?

【彼は彼女に重なり、体を繋げていく】

んっ、相変わらず……キツイ。
すごく締め付けてくる。
そんなに俺を捕まえておきたいの?
はは、そんなに潤んだ目で「うん」って言うなって。
ドキドキして、もっと硬くなっちゃうかもよ?

じゃ、動いていくよ。
悪いけど、最初から激しくしたい気分。
いいよね?

(肌がぶつかる音)

【彼は彼女を抱き締めながら、腰を動かす】

(耳元で)好き、ほんと好き。
今まで生きていた中で、一番幸せな誕生日かも。
大袈裟じゃないって。
ほんとにそう思ってるよ。
これから先、来年も再来年もずっと、こんな幸せな誕生日をお前と迎えたい。

お前も、そう思ってくれてる?
ありがとう。

【繋がりながら何度もキス】

(リップ音)

好き、大好き。

(リップ音)

愛してる。

【彼はだんだん呼吸が荒くなる。そして絶頂に向かう】

ヤバい、イキそう。
お前も?
じゃあ、お互いにぎゅっとしたまま、一緒にイこ?

(乱れた呼吸と共に)出る、イク……っ、イッ……く。

【二人は抱きしめ合ったまま、絶頂を迎える】

(呼吸を整えながらキス)はぁはぁ……んっ、ん。

すっげぇ、幸せ。
幸せ過ぎて顔がにやけちゃうかも。
ぎゅー。好きだよ。

【「ねぇ知ってる?この部屋ってお風呂も大きくて凄いの」】

ん?そうなの?
このスイートルームって、そんなに大きなお風呂ついてんの?
え、気になる。
どうせなら、一緒に入ろうか?
ほら、いこいこ。

【二人はベッドを降りて、浴室に向かう】

***

【お風呂の中に入る二人】

はぁ、ほんとに広いなぁこの風呂。
泳げたりして?
はは、冗談だって。

【彼は笑った後、少し真剣な顔になる】

今日さ、俺ほんとに嬉しかったよ。
だからかな、こんな風にお前と特別に過ごす日を、たくさん作りたくなった。

あ、そうだ!俺達が付き合った日、覚えてる? 
そう、3月15日。

だから、来週の7月15日に、今度は俺からお前にプレゼントを贈るよ。

なんでって?
付き合って4ヶ月記念。
一緒に過ごしてきた日々を、毎月お祝いするのって、よくない?

だって記念日は多いほうが、楽しいし。
ナイスアイデアでしょ?

ちょっと背伸びしたレストランで美味しいもの食べたり、行ったことない所にお出かけしたり。

毎月、たくさんの思い出を二人で一緒に積み上げていこう。

何度も言ってるけどさ、今日は本当にありがとう。最高の誕生日だよ。

大好きだよ。

(最後にキス)

End
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