豹変系男子WEEK【大月咲弥専用台本】


***


【事後、2人は同じベッドの中にいた】

(少し息を弾ませながら)大丈夫?痛くなかった?
俺、結構夢中で求めちゃったから。
ん?幸せな気持ちだった?
そっかぁ、良かった。


【彼は幸せそうに微笑んだ後、彼女との間に隙間が空いてることに気づく】


あ、ねぇねぇ、もっとこっちにおいでよ。
ちゃんと俺にひっついて?
そうそう、こうしてぎゅーって抱き締められる距離にお前がいないと不安なの。
はは、なーにー?その、嬉しそうな顔。
可愛すぎるってば。


【二人は見つめ合い、幸せそうな雰囲気になる】


ほーら、このまま腕枕しよ。
よっと。
ねぇ、なんか腕枕ってさぁ、顔と顔が近づいていいよね。
こんな風に、すぐキスが出来ちゃう。
あっ、よけたー!
もう、コラ、面白がってよけるなって、はは。
こうしてぎゅって捕まえちゃうからな。

はぁ、なんかさ。
こうして触れ合ってると、落ち着くなぁ。
俺、お前のことずっと好きだったから、なんか今、すっげぇ満たされてる。
告白する時も、フラレたらどうしようってめちゃくちゃ怖くてさ。
でも、お前が俺と付き合うって言ってくれて、一気にぱぁっと目の前が明るくなったのを覚えてる。
いやいや、大袈裟じゃなくて本当だってー。
あーもう、すっげぇ好き、だーい好き。
ん?ひっついてたら居心地よくて眠くなってきた?
いいよーじゃあこのまま一緒に寝ようか?
ほら、とんとんしてあげる。
おやすみー。

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寝ちゃったな。
はぁ、寝顔も天使みたいに可愛いんだから。
さーてと、恒例の愛する彼女の行動チェーック。
えーっと、彼女のバッグは……あ、あったあった。


【彼は彼女のバッグを漁り、財布とスマホを取り出す】


まずは、財布の中身だな。
あーもう、またレシート溜め込んじゃって。
でもそのおかげで、こうして行動が分かっちゃうんだけどねー。
んー今日は、あぁ、あのカフェでグラタンを食べたのか。
あ、デザートも食べてる。
ちょっとカロリー取り過ぎじゃない?
ったく、やっぱり俺がチェックしてあげないとだめだなぁ。

よし、次はスマホか。
スケジュールアプリには……うーん、特に気になる予定とかはないなぁ。
あ、今度の俺とのデートに、ハートのスタンプ押してある。
可愛すぎるだろー!


【彼は嬉しくてたまらないと言った様子で、スマホのチェックを続ける】


んーと、後はLINEか。
うん、うん、特に気になるやり取りは無いかなぁ……ん?

(突然声が低くなる)は?何これ。
この名前って……確か、元カレ……の。
なんだよ、なんで元カレが「元気?」とかLINEしてくんだよ。
それに、アイツ普通に「元気だよー」とか返してるし。
……ふざけんなよ。


【怒りに任せた彼は立ち上がり、ベッドに向かう。
そして彼女をむりやり起こした】


オイ!起きろ!!起きろって!!


【彼女は眠い目を擦りながら起き上がり、そして怒りの形相をした彼を見て、震え上がる】


なぁ、これなに?!
なんで元カレと連絡とってんの?!
はぁ?向こうが勝手に送ってきた?
いやいやいや、普通さ、俺と付き合う事になったら元カレなんてブロックするだろ。
それとも何?未練でもある訳?!なぁ?
違う?!違うなら、今すぐ俺の目の前でブロックしろよ。
俺の事が好きなら、お前の手でブロックしろ。


【彼女は震えながら、元カレをブロックする。
そして彼を怯えながら見つめた】


よし、ちゃんとブロック出来たな。
偉い偉い。
そっかそっかー、お前って俺の事ちゃんと好きなんだなぁ。
ほら、仲直りのぎゅーしてあげる。


【彼は怯えている彼女を、優しく抱きしめる】


ぎゅー。
ん?あれ、なんか震えてる?
もしかして寒い?違うの?
は?俺がお前の行動をチェックしてる事が、怖い?
なんでだよ、彼女の事を何でも知りたいって思うのは当然だろ。
だって愛してるんだから。


【「貴方が怖い、別れたい」】


今、なんて言った?
別れたい?
……何言ってんの。
なんでそんなに俺を怒らせるような事を言うんだよ。
いつもお前には優しくしてあげてたのに……。

……やっぱり優しいだけじゃだめなのかな。
メリハリって大事なんだな。
あ、いや、そんなに怖がるなよ。
大丈夫大丈夫、お前がいい子だったらひどい事は絶対にしないよ。
いーっぱい可愛がる。
でもさ、悪い事をしたらちゃーんと叱って躾けないと駄目だよな。

(耳元に唇を寄せて)まずはお前が二度と、俺と別れたいなんて言えないようにしなきゃ。
さぁ、躾を始めようか?


END
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