流れる色彩、渡る色糸



流れに乗るか逆らうか、
あるいは己の足で横切るか


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淡藤色の花と炎
吐息と湯気の白い時季
黄色い野花の思い出
憧憬と雨色
狭い留紺の夜空
終わりのはじまりは薄鈍色
奪うのはいつも紅蓮
茜色に照らされる城
紺藍の空に変わりゆく一日
晴れゆく乳白色
鳶色に見抜かれる夜
闇色の侵入者
薄桜の鼓動
あの頃に返る橙色
勿忘草色の心
常磐色のひととき
待ち望んだ暁鼠の早朝
枯茶の隈
並んで微睡む薄香
灰汁色に揺れる思い

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