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※名前変換は「ナマエ」の部分で変更可。
※ここではメリエリ要素は全くないので、メリオダス×夢主が無理だという方はご注意ください。
※エリザベスやリズはいます。しかし、その立ち位置が夢主やマリー(夢主の前世?)という人物に変わっている謎時空。
※一応トリップもの。夢主のお口がたまに悪い。(初対面でメリオダスからセクハラを受けたせい、という設定)
※全ての夢小説は、原作とは違うパラレル世界です。読まれる方は頭を空っぽにしてくださいませ。
メリオダス夢を書きたいと思ってた頃の殴り書きです。細切れで、場面がよく飛ぶ。
豚の帽子亭衣装
「え? これが制服??」
「おう、なかなか似合ってるぞ!」
「はあ、そうですか。それよりなんですか、この丈の短さ。全てにおいてサイズを間違えてますけど」
「ん? そうか?」
「プゴッ! ナマエちゃん、悪いが諦めてくれ……うちにはその制服しかないんだ。誰かさんのせいでな!」
「趣味を疑いますね」
「んー? 誰のことだ?」
「お前しかいねーだろうが!!」
「ホークちゃんの“とっしん”だ!」
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ロストヴェイン、一幕
「実像分身……? 実態があるってことですか?(分身の域超えてね?)」
「ふっふっふ、気になるかねナマエくん? ほれほれ、触ってもいいんだぞ」
「いえ、別にそこまでは」
「遠慮するなって」
「うわ、こっちに来ないでください!」
「え? あ、ちょっとナマエ! 私を盾にしないでーーきゃあ!」
「必殺エリザベスガード!」
「もう、なに言ってるの! ふざけてないで早く助けてっ……というか、メリオダス様は何故私に……!!」
「いやはや、ナマエが冷たいので慰めてくれるとありがたい」
「そ、そんな態度を取っているから勘違いされるんですよ! とにかくこういう行動はナマエにーー」
「わかってるさ。それにオレは簡単に諦める男ではない!」
「?」
「ほい、隙あり」
「んっ!!?」
わらわらとエリザベスにまとわりついていたはずのメリオダスさんの声が、不意に真後ろから聞こえたと同時に胸に感じる違和感。精神的なものではなく、物理的に感じるそれは間違いなく彼の両手で。躊躇いもなく触れてくるこの状況はセクハラ以外の何物でもない。「ふむふむふーむ、やはりナマエは着痩せするタイプ」とかなんとか意味のわからない分析の台詞が耳元から聞こえてきた瞬間、防衛本能で容赦なく肘鉄をお見舞いしてやった。ふざけるなよ、セクハラ魔人め。
「あいたたた」
「変態野郎が! 私に近づかないでください……!」
「安心してくれ、オレはオリジナルだ」
「なにに安心しろと??」
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アニメ二期終了間際(?)のやつ(エリザベスの立ち位置に夢主がいる謎展開)
「昔には戻りたくない……でも、戻らなくちゃおまえを守れねえんだ」
「守る……?」
静かに涙を流すメリオダスさんに動揺してしまう。咄嗟に手を伸ばすも、彼が大切にしているマリーさんとの記憶を思い出し、ぴたりと動きを止めた。なんだか気軽に触れてはいけない気がして。宙を彷徨った手は結局触れずに自身の膝の上へと落ちる。私は彼女とは違う。マリーさんみたいにはなれない。
いつもこうだ。誰かを守るために必死に戦って、自分が傷つくことも厭わない彼に私がしてあげられることはなにもなくて。戦いではただのお荷物。普段だって優しい言葉をかけているわけではない。そんな私に彼が優しくしてくれる理由がわからないし、未だに理解ができない。守ってもらう資格も、価値もない。そばにいることですら烏滸がましく感じてしまう。
きっと私は、彼には相応しくないのだろう。いつもこの人に厳しい言葉を吐いているくせに、今は必死に言葉を探しているなんて。随分と滑稽でひどい掌返しだ。
それでも。それでも何か、この瞬間、彼の涙を拭える術があるのならーーどんなに滑稽だって構わない。
「……メリオダスさん」
「っ、」
彼の隣からゆっくりと真正面に移動する。その場にしゃがみ込み、涙で濡れる頬に今度こそ手を伸ばした。触れたことにぴくりと反応した彼だったが、僅かに顔を上げるも視線を向けさせるまでには至らない。長い前髪に遮られた目元から、止めどなく涙が流れていく。それを拭うように指先を動かすと、苦しげに息を吐き出していた口元がきゅと引き結ばれた。我慢させようとしたわけではないのだが。
「あなたが別の何かになってしまうというのはよくわからないのですが……仮にその時が訪れたとしても、あなたが一人になることはないと思います」
「……」
「あなたが生きていることで、救われた人は大勢いる。七つの大罪の皆さんだってそうだったはずです。もちろん、私やエリザベスも。簡単に一人にはなれませんよ、絶対に。人同士の繋がりを切るのは案外難しいものですから」
そもそも、この人に何かがあったとして、それを放っておくことは誰もしないだろう。なんせ王国を救ってしまうような人達なので。
「自分で思っている以上には慕われていると思いますよ。それが、あなたが今まで積み重ねてきた、とても大きな人徳です」
「っ……!」
きっと彼には届かない。それでも構わなかった。ただ知っておいてほしかっただけ。どれだけ変わろうとも、あなたのことを慕う者は大勢いるのだと。自分も、本当はその中の一人なのだと。
「ーーこれでもわたし、あなたのことだいすきですよ」
ほんの小さく、微かな声で囁く。息を詰めるような気配がして、驚いたように顔を上げる彼の目元はやはり涙に濡れていた。かなり弱々しかったが、溢れていたそれらはようやく止まったらしい。余程、衝撃的だったのだろうか。
こちらを凝視している揺らめく大きな瞳に、そっと柔らかく微笑んで見せる。刹那、ついに理解が及んだのか、ぼっと彼の頬が赤く染まった。珍しい表情だ、初めて見た気がする。相手が予想以上に反応を示すおかげで、普段とは違う行動を選ぶ自分にも冷静でいられた。くすくすと笑いながら立ち上がって手を差し出す。
「帰りましょう、皆さん待ってます」
「…………」
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メモにはこの後、手を引かれ抱きしめられると書いてあるのですが、力が尽きてその先の文章はありません。
パラレル(七罪)