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リドルの後をついて階段を下り、地下牢へ続く薄暗く不気味な廊下を歩いているとリドルの光をともした杖がふと歩くのを止めていた事に気が付いた。

どうしたのだろうかとおそるおそる光の傍へ近寄ると、リドルの視線の先には古めかしい木の扉があった。

ここに一体何が。

ドキドキ鳴る心臓を抑えて扉を見つめた。

「おいで…お前さんをこっから出さなきゃなんねぇ…さぁこっちへ…この箱の中に」

扉の中からはそんな声が聞こえたが、リドルには関係ないようだ。
光をともした杖を木の扉へ向けると、扉を足で勢いよく蹴飛ばした。
そして部屋の中にいる何かへ杖を向け、強い光があたり一面を照らし出した。

「こんばんは。ルビウス」
「お前はトム…こんな所で何してる?」

光に目を丸くしたのは見覚えのあるモジャモジャの髪の毛、ルビウスだった。


たしかハグリッドもルビウスって苗字だった。
もしかしてこの人は学生時代のハグリッド…?


信じられない景色をハリーは目の当たりにした。

リドルは中にいたのが人だと分かってもなお杖を下げない。

「観念するんだ、ルビウス。僕は君を突き出すつもりだ…。襲撃事件がやまなければ、ホグワーツが閉鎖する話も出てるんだ」
「何が言いたいかよく」
「怪物はペットにはならないんだ、ルビウス」
「イヤだ!!」

リドルは全てを見透かしているようだった。

ハグリッドは慌てて背中にある大きな木箱を守るように立ちはだかると同時にリドルの口が呪文を紡ごうと口を動かしたその瞬間、その木箱は勢いよく開いた。

中に入っていたのはクモのような妖怪だった。
飛び出た勢いでリドルの一瞬の隙をついて逃げ出したが、リドルの杖は冷静にクモを追った。

「行かせないぞ。君は杖を取り上げられ、退学させられる…」
「ハグリッド!!!」

ハリーは思わず大声で叫んだが、その瞬間目の前がぐるぐると回っていくのを感じた。
目が回って次第に視界が暗くなっていく。










次に目が覚めた時、ハリーは自分のベッドの上にいた。
ドッドッと逸る心臓の音が、やけにうるさかった。
身体もじんわりと汗ばんでいる。

「ハリー、大丈夫?どうしたの?」
「ロン、ハーマイオニー!ハグリッドだったんだ!五十年前秘密の扉を開けたのはハグリッドだ。」

目が覚めたハリーが突然そう叫び、ロンとハーマイオニーは顔を見合わせた。