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「皆さん!静粛に!!」

マクゴナガルの大きな声がろうそくの浮く大広間の天井まで響き渡った。
その天井にもうキラキラした幽霊はいない。

生徒の座る机が皆一様に静かになると、ダンブルドアが前に進み出た。

「宴をはじめる前に、まず拍手を送りたい。スプラウト先生とマダム・フーチ。マンドレイク薬で石にされた者たちを見事に戻してくださった」

ダンブルドアががスプラウトとフーチに拍手をすると、生徒たちも先生も皆盛大な拍手を送った。
そこには元に戻ったハーマイオニーや、カメラをかまえたコリンも混じっている。

「さらに、これまでの経緯をふまえお祝いとして期末試験はとりやめとする」

そう宣言すると、今まで以上に盛大な拍手と歓声が大広間を包んだ。

特に大喜びをしているのはジョージとフレッドだ。
立ち上がるとイェーイと二人で手をあわせている。
よっぽど嬉しかったのか、しばらく歓声はやまなかった。

そしてその歓声の中に現れたのはハグリッドだ。
アズカバンに一時的に入っていたが、釈放通知を持って現れるとハリー、ロン、ハーマイオニーに涙混じりに感謝した。
その姿に、ダンブルドアをはじめとして皆がおかえりというように拍手をして迎え入れた。

「そして最後に、皆に紹介したいものがおる」

拍手がまばらになった頃、ダンブルドアはキラキラした瞳でそう言った。

年度末という終わりの時期に、紹介なんてなんだろうと生徒たちは興味津々だ。

教師達が大広間に出入りする扉をダンブルドアが杖で開くと、その人物は生徒たち、そして教師の視線を独り占めにした。
目を丸くしたり、ニコリと微笑んだり、その反応は様々だ。

だが、拍手をしない人はいなかった。
今まで姿を消していた幽霊たち現れ、生徒も教師も惜しみない拍手を送った。

「ナマエ・ミョウジです。来年度から魔法薬学の助手を務める事になりました。皆よろしくね!」

ナマエはもう幽霊ではなかったが、幽霊の時と同じようにキラキラとした満面の笑顔を浮かべていた。

そしていつものように杖を空へ向けると、大きな天の川のようなきらびやかな星々が大広間の天井を飾っていく。
それは見惚れるほど美しく、しばらくの間空を彩り続けた。