双子と悪質な悪戯
「準備はいいかい?ナマエ」
「OK。まさか双子と一緒に悪戯できる日が来るなんて思わなかったよ」
「標的が来たぞ!隠れろ!」
「なっ!?こ、これは!!」
食事を終え、大広間から私室に向かっていた歩いていたスネイプはそれはもう驚愕した。
廊下の中央にあのナマエが石になった姿そのままで倒れているのだ。
その石像、実は本当にナマエが石になってしまった時にできたあの石なのだが。
何故か中身(幽霊)がなくなっても石だけは残り石像のようになってしまい、ダンブルドアの意向で何故か保管されていたのだ。
双子と悪戯をする事になったナマエが、双子のアイディアでそれを引っ張り出し、廊下に横たえてこの悪戯は決行されたのである。
とは言ってもナマエは自分が本当に倒れているようで少し気持ちが悪い。
はてさてスネイプはどんな反応をするのだろうかと双子とナマエは廊下の隅から反応を見ていると、スネイプはその石像に呪文をかけふわりと浮かせ、スタスタ私室の方へ歩いて行ってしまった。
驚いて泣くのか、それとも壊すのか、悪戯前にそれぞれが反応を予想していたのだが、どれにも当てはまらない行動に三人は顔を見合わせた。
「どーする?」
「ナマエが俺達の代わりにどうするか見てきてよ」
「俺達が行くと怒られるし」
「えぇ」
「そんじゃ頼んだぜ相棒!」
「よろしくな相棒!」
「うーん…もう仕方ないな〜…」
こんな悪戯に加担したのは自分なのだ。
腹をくくるしかあるまい。
双子がわざとらしくハンカチを振って見送る姿に少しイラッとしつつもナマエはスネイプの後を追った。
できるだけ足音が立たないようにそーっと歩いていくと、どうやら行先は地下牢のようだ。
コツコツとスネイプの足音が響いている。
地下牢で一体何を…?
忍び足で階段を下り、地下牢をのぞくとスネイプが何かをしているようだ。石像を立てて置いて何かを探している。
そしてようやく何かを探し終えたらしい、腕いっぱいにそれを石像の前まで持っていくとなんとそれを石像に飾り出した。
「えっ」
思わず声が出てしまったが、時すでに遅し。
何かを持ったスネイプが梟のようにぐるりと首を回してこちらを見た。
ばっちり目もあってしまったので、観念して地下牢に入るとスネイプが持っていたのはクリスマスの飾りだった。
それを黙々とナマエの石像に飾っている。
「ちょっと、僕の石像に何してるの」
「何って拾ったから飾っているだけだが?」
「拾った?」
「そうだ。道端に落ちていたからな。拾った我輩が何をしても自由だろう」
ちなみにこの石像はこのまま一年中地下牢に置いておく予定だ。
スネイプは真顔でそう言いながら杖先にクリスマスツリーの星をひっかけていた。
中々シュールな石像になりつつある。
だがしかし、これはナマエの石像なのだ。
自分が一年中クリスマスの飾りつけをされたまま晒されるなんてなんといういやがらせだろうか。
「ちょっと待った!これは、その落ちてたんじゃないんだよ!」
「ほぉ?ならば何故この石像はあそこにあったのだ?」
「いや、ほら運搬の途中だったんだよ!」
「あの石像を移動させるという話は聞いていないが」
「そ、そうだけど…」
「…正直に言いたまえ」
「ゴメンナサイ」
「全く、心臓が止まるかと思ったぞ…」
「え」
「悪質すぎるにも程がある」
「あいたっ」
セブルスのデコピンは強烈すぎてしばらく僕の額は赤くなってしまって、それを双子に笑われたのはまた後の話。