秘密のお茶会


「あぁナマエ本当に良かったわ。あなたが戻ってきてくれて」
「本当にね。もう見てられなかったわ」
「何が見てられなかったんです?」
「何ってセブルスよ!!」

授業が休みのホグワーツ城では、時折こうして女性の教師だけが集まるお茶会なるものがある。
紅茶を飲みながらお菓子を食べるというなんとも優雅な会なのだが、何故かその場にナマエも同席していた。

順番に紅茶を淹れ、全員の分を配ると自分の分を取って席に座った。

そこは幽霊の時からずっとナマエが座っていた席で、こうして身体を取り戻した今でも何故か参加しているのだが、女性陣はあまり気にしていないようだ。
お菓子をこれでもかと山積みにして歓迎していた。

「あなたほら、去年もいなくなったでしょう」
「あぁ、そうですね」
「もうその日からひどいのなんのって。ただでさえ痩せてるのに更に痩せていくし」
「顔色も悪くてこっちが心配で倒れそうだったわ」
「そ、そんなにですか」
「「「そんなによ!!」」」

よっぽど不摂生な生活を送っていたのだろう。
安易に想像ができてしまって、ナマエは苦笑いを浮かべた。

でもそんなにひどい生活を送っているなんてスネイプは一言も言うわけがなく、ナマエは初めてその事を知ったのだった。




「ねーセブルス。僕がいない間すごい不摂生してたって本当?」
「…なんの事ですかな?」

今日も今日とてスネイプは使い慣れた鍋で見るのも悍ましいなんとも言えない薬をかきまぜていた。
右に左にと棒をテンポよく動かしていたが、ナマエが言ったその言葉にピタリと棒の動きが止まった。

鍋の中ではぐつぐつと薬が煮えたぎっている。

「スプラウト先生達が言ってたよ。ねぇ、それって僕が心配だったから?」
「…」
「なんてね冗談だよ…あれ、ちょっとセブルスどこにいくの」
「材料を取りに行くだけだ」
「さっき材料いっぱい持ってきてたじゃん。もしかして図星?」
「あの時は授業の採点で忙しかったのだ」
「ふーん、そうなんだ。じゃあそういう事にしておいてあげる」

その後ナマエは鼻歌を歌うほどご機嫌になり、スネイプはその姿を見て少し素直になった方がいいのかもしれないなんて思ったり思っていなかったり。