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「「ナマエ!ハッピーハロウィン!!」」
「《やぁ、フレッドとジョージ。それはなんだい?》」


あの部屋を抜け出した騒動から日にちがたち、今日は皆が待ちに待ったハロウィンだ。

ナマエには分からないが、今年も城中に甘い匂いが漂っているらしい。
朝からスネイプはすごく嫌そうな顔をしていた。
皆ハロウィンだからと授業にも身が入っていないらしい。

特にハロウィンというイベントの性質上、身が入っていないのはこの二人だ。
手にこれでもかと言わんばかりに悪戯グッズを持ち歩いている。

「フッ、これはハロウィン限定悪戯グッズ!食べるとランダムで動物の耳としっぽが生えるのさ!」
「《わぁ一部の人達にバカ受けしそうな悪戯グッズだね》」
「だろう?ナマエに使えないのが残念だよ」
「《幽霊だからね》」

でも見てるのも楽しい物だよと笑えば、双子もくすりと笑った。

そうしてハロウィン談義に話を咲かせながら大広間まで歩いていくと、大広間にはもう多くの生徒が集まっていた。

広間の天井にはカボチャが浮き、ハロウィン仕様になっている。

「《そろそろパーティー始まるね》」
「あぁそうだな。ナマエは今日もスネイプの所かい?」
「《うーん。今日はそうだな、君たちに悪戯しようかな》」
「宣言しちゃっていいのか?」
「《僕は幽霊だから神出鬼没だよ》」
「「たしかに」」
「《ま、楽しみにしててよ》」

悪戯な笑みを浮かべると、ナマエはいつものスネイプの隣へと姿を現した。

やはり甘い匂いが鼻につくらしい、顔に不機嫌さがにじみ出ている。
飲み物にいたってもカボチャジュースだ。
嫌そうに机の端に寄せると多少は気分がマシになったようだ。

「《顔、すごい事になってるよ。大丈夫?》」
「あぁ…」

これは双子を驚かせるよりセブルスに気を配っていた方がいいかも。

ナマエが苦笑いをしていると楽し気な声の中、大広間の扉が勢いよく開かれた。

盛大に開けた犯人はクィレルらしい。
息も絶え絶えといった様子でダンブルドアの前まで走ってくると、「トロールが…地下室に…お知らせしなくてはと思って…」と言うや否やその場でぱたりと倒れた。



そこから楽しかったはずのパーティーは大混乱になった。
パニックに陥る生徒たちを、ダンブルドアがなだめると寮に帰るようにと指示を出した。

「《セブルス、四階》」
「あぁ、行くぞ」

席を立ちあがり、急いで生徒たちがごった返す扉とは別の出口から大広間を出ると、一直線に四階の廊下まで上がっていった。

*

「スネイプとナマエだ。どこに行くんだ…?」
「そんな事よりハーマイオニーだ!!ロン、早く」

まさかハーマイオニーにトロールの事を伝えに行く、ハリーとロンに見られているとは知らずに。