02
「ねぇ…大丈夫かしら、この子?」
「さあ…死んでンじゃねえの?」
「それは無いですよ、胸が上下に動いてますから」
「こんな所で寝たら、風邪引いちゃうよ?」
…ん…?人の、声…?誰かいる、のか…?気になって目を開けたら…イケメン4人が、俺を見つめていました。
「あっ、起きたよ!」
「良かったわ〜、目が開いて!」
「君、どうしてこんな所で寝ていたんですか?」
「家出か?」
感想や質問を矢継ぎ早にされるけど、俺が逆に聞きたい。ココハ、ドコデスカ?さっきまで、自室でエロ漫画を選んでて…タップしたらスマホが光って…眩しくて目を閉じたら意識が飛んで……。
「……あっ!スマホ!!」
勢いよく上体を起こして、辺りを見回す。右側に落ちていたスマホを手にすると、画面に文字が表示されていた。
「『キャンペーン対象漫画をお選び頂き、ありがとうございました。末長く、お選び頂いた漫画をお楽しみ下さい』…え?」
読んだ文字の下には、『コーポ・ハピネス〜可愛いあの子は、初物〜への転送が完了しました』との表示。……ちょっと、待て。読むんじゃないのか?転送?俺が、エロ漫画の世界に来たって事!?いやいや、まさか!しかも、普通のエロ漫画…じゃない…よな?だって…俺を囲っているの…男ばっかじゃん…。冗談キツイよ!
止まらない冷や汗を無視して、また辺りを見回す。この際、外で寝ていた事なんて気にしない。見回して目に入ったのは、玄関扉が4つずつある二階建ての建物。さらに、建物の壁には『コーポ・ハピネス』の文字が……。
「あはは……嘘、だろ…。マジで、飛んだのか?」
誰か……誰か、嘘だと言ってくれええーー!!!
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万里一空@ALICE+.co.jp