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行為後、あまりにもようくんがびちゃびちゃなので2人で風呂に入った。

「ようくん♡」
「…う、うん。なに?後田くん。」

湯船に浸かって向かい合い、俺が詰め寄るとようくんは戸惑いながらも律儀に応える。

「ふふっ」
「…」

隅っこで縮こまり、上目遣いに目を合わせては逸らすを繰り返しす。
そうやって、きょどきょどとこちらの様子を伺っている。
プルプル震えて、追い詰められた小動物みたい。
可愛い。またしたくなる。

「愛してる♡」
「………うん。俺も……。」

俺はちゅっと、ようくんの頭にキスを落とす。

「はぁ〜、結構楽しかったから、またやる?」
「…え…また…?」
「嫌なの?」
「……」

ようくんは口を開きかけ、必死に言葉を探している様だった。
多分、断りの言葉を。

「…ふっ、まぁー、楽しかったけど、特別な時だけでも良いよ。今日はもう普通のだけしよう。」
「うん。普通が良い。」

はは。
ほっとしてる。

ようくんが慌ててうなずくのを見て、俺は笑ってしまった。
実際怖いとか言ってたしな。

「お風呂上がったら、普通の、して寝ようね。」
「うん…」

そもそもこれで『普通の』の、敷居が下がったようだ。
それだけで万歳ざい!

俺はようくんをぎゅっと抱きしめて、隠れて笑った。
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GARDEN/U N I O N/溺愛/至上主義