大好き。大好き。大好き。
 何回言っても言い足りないそれは体の中から溢れそうで怖くなる。言うだけじゃ物足りなくなって、自分の知らない自分が何かしでかすんじゃないか、不安でいっぱいになる。それでもあの人が大好きなことに変わりはなくて、そんな不安はどこかへいってしまう。
 大好き。ずっとずっと、出会ったときから。大好き以外の言葉では言い表せないくらい、大好きだ。

「いつものことながら熱烈だな」
「だって大好きだから。大好きって言わないと爆発しちゃいそうだもの」
「わはは。私はそんなに愛されているか」

 可笑しそうに笑い皺を作るレイリーに激しく頷く。そうだ。私はレイリーが大好きなのだ。もっとわかってほしい。もっと伝わってほしい。私一人では抱えきれないくらい重い想いを、レイリーにも抱えてほしい。大好き以外出てこないくらい、レイリーのことが大好きなんだから。

「レイリー大好き。すっごく好き。本当に好き。いーっぱい好き。苦しいくらい好き。好きすぎてこわいくらい好き。これ以上好きになったらどうしようかしら。私死んでしまうかもしれないわ」
「死因が私への恋煩いか。それはまた、随分と目覚めが悪くなる」
「でもこれだけ大好きって言ってもまだ言い足りないの。寝る間も惜しんで言いたいくらいよ。レイリー大好きって」
「夜更かししたら立派なレディになれないぞ。起きている間ならいくらでも言っていいから、夜はちゃんと寝なさい」
「はぁい。レイリーありがとう、大好き」

 レイリーのマントをぎゅっと掴む。まだ幼い私の背ではレイリーの腕に手が届かない。大好きという気持ちを籠めるようにマントを握りしめると「いい子だ」と硬い手のひらで頭を撫でられた。






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