「個性把握·····テストォォォ!?」
「入学式は?!ガイダンスは?!」
「ヒーローになるならそんな悠長な行事に出る時間ないよ」

突如としてはじまったそれは自分の〈最大限〉を知る為のきわめて合理的なものであった。


「(体操服に着替えさせられた時点でなんか嫌な予感はしてたんだよね)」

ブーイングする者、唖然とする者、期待する者、とみんなそれぞれの反応が違っていい。
かく言う私は、突然の事でも特に何も思わない、様子を見ながらただ流れにのっている者である。
種目はソフトボール投げ・立ち幅跳び・50m走・持久走・握力・反復横跳び・上体起こし・長座体前屈。

「(ソフトボール投げは個性が使えるからいいとして·····その他は自分の体力となるとほんとに使えないからな〜·····どうしよ)」

なんだか物騒な言葉を叫びながらハンドボールをぶん投げるヤンキーを見ながら考えた。なんだあれ、やっぱあいつ怖すぎだろ。

「なんだこれ!!すげー面白そう!!」
「705mってマジかよ」
「個性思いっきり使えるんだ!さすがヒーロー科!!」


「面白そう·····か」


「ヒーローになる為の三年間、そんな腹づもりで過ごす気でいるのかい?」
「よし、トータル成績最下位の者は見込み無しと判断し〈除籍処分〉としよう」
「生徒の如何は先生の〈自由〉」
「ようこそこれが」


「雄英高校ヒーロー科だ」


うおおぉぉぉぉ!!と生徒各々の闘争心に火がついている中、いまいち自分の心に火がつけられず、なんだかポツンと名前は置いてきぼりになってる気がした。


「(私はヒーローになりたいわけじゃないからな·····早く強くなって·····それで·····)」
「ねえねえ」
「ん?」
「僕のこのベルト、素敵だと思わない?」
「えぇ·····ああ、うん。なんかよくわからないけどかっこいいんじゃないかな」
「当たり前さ!だって僕は青山優雅だからね☆出席番号は1番さ!キラメキが止まらないよ☆」
「へぇ凄いや(棒読み)」


急に話しかけてきた何だこの人。怖い。しかもどこ見てるのかわからない。このクラス怖い人しかいないのかな·····彼の名前は青山優雅くんというらしい。今のところ初めましてをした人で普通な人いないよ?何度も思うけど大丈夫かな雄英高校


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