「別れたって、何で」
「何でも何も、合わなかったから」
「遥、お前そんなんやから取っ替え引っ替えしてるって言われるんやで?」
「別に取っ替え引っ替えしてるつもりは無いもん」
「せやかて今年入って何人目やねん」
「えーっと、五人……目?」
「ほれみぃ。めっちゃ多いわ。俺なんてずっとお一人様やっちゅーねん」
「それは知らないけど。謙也モテそうなのにね」
「お世辞はええねん……お前の方がモテとるやろ」
「私は別にモテるわけじゃないよ。拒まないからお手軽なだけでしょ」
「そうか? 俺、お前のこと好きやで」
「謙也の好きは信用出来ないなー」
「何でやねん」
「私と謙也じゃ好きの重さが違うよ」
「重さ……て、好きに重いも軽いも無いやろ」
「ほら、そう言う時点でもう解ってないもん」
「何やねんな。若干小馬鹿にしとるやろ」
「……私が好きな人が誰かも知らないくせに」
「え? 何て?」
「なんでもなーい」
(20120910)