闇深おねえさん
裏道お兄さんと闇が深い体操のお姉さんの話。
過激な発言注意
「裏道さんって、闇深そうですよね。」
「うん、君には言われたくないかな。」
「そうですよね。なんか最近、終わらせようかなって思うんです。」
「…何を?」
「人生。」
「うわー、こいつ面倒くさいなって思っていらしゃるのでしょうけれど、勝手に喋るので聞き流して下さい。」
「え、いやそんなことな…」
「最近、なんだか胃がムカムカしているんです。」
「本当に勝手に喋るんだな。」
「飲み過ぎかと思って酒をやめたんですけど、余計に体調が悪くなったので、ああ、ストレスかなんて思った訳です。」
「うん、それで?」
「ストレスの原因って生きている事だと思うんですよ。朝起きてはこれからの予定にストレスを感じ、仕事ではクソプロデューサーと純粋の皮を被った餓鬼にストレスを感じ、帰りがけには電車で手を出してくるクソ野郎にストレスを感じ、其奴を伸して駅員に突き出す為に途中で電車を降りるので帰るのが遅くなり、やりたい事が全く出来ない事にストレスを感じ、そのままベッドに寝転がると自分の怠惰さにストレスを感じ、夢にまで出てくる仕事現場にストレスを感じ、朝起きたと思えばそれすらも夢でストレスを感じ、そんな夢を5回ほど繰り返してやっと起きてみれば午前4時という現実にストレスを感じ…」
「痴漢を伸しちゃうんだ…」
「貴重なストレス発散の機会なので…まあ、ストレス度合いで言うと痴漢されないのが結局1番いいですけど。」
「今日、送ろうか?家近かったよね。」
「え……らしくないですね。でも、はいご迷惑でなければ是非。」
「…いいよ。」
「ありがとうございます。」
「……うん。」
「…」
「…」
「…」
「……そういえば、子供そんな好きじゃないならなんでこの仕事やってんの?」
「え、子供嫌いって言いましたっけ?」
「純粋の皮を被った餓鬼にストレスを感じるって。」
「ああ、本当に聞いてくれてるんですね。」
「いや、まあうん。」
「子供ってそんなに好きじゃないんですけど、結局この仕事やってると元気をもらえるのもやっぱり子供なんですよね。」
「わかるよ。」
「それに裏道さんいますし、うたさんも蛇賀くんも兎くんも熊くんも居るので。」
「え…」
「でも、そろそろストレスが飽和を通り越して溢れるどころか、器ごと粉々に破壊しそうなので浄化が間に合わないというか…」
「ああ…」
「最近の口癖は死にたいだし、私以上に辛い目にあっている人からすればそれはきっと嫌悪対象でしかないでしょうけど、それを否定される筋合いこそないって思うんです。まあ、死にたいかと大真面目に聞かれれば、そんな事もないような気がしなくもないのですが。」
「うん、わからないかな。いろいろ。」
「そう、そこでわからないって言ってくれる裏道さんが好きです。」
「…え?」
「同情するクズより、適度に否定を混ぜつつも話を聞く姿勢を崩さない人が好きです。」
「そ、そう。」
「はい。」
「…」
「…」
「……俺は、なんだかんだ言いつつこれからも頑張り続けるだろう君が心配だけど、好きだよ。」
「…」
「…」
「……趣味悪いですね。」
「…」
「でも、ありがとうございます。元気出てきました。」
「…そう、良かった。」
「はい。」
「……帰ろっか。」
「はい。」
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「あの人たち、あれで付き合ってねぇって嘘だろ?」