▼DR

完璧な者などどこにもいないとはわかっていたが、最初はそんなことなかったのでパーセプターは受け入れられなかった。しかし、今の状況ではそんなこと言ってられない。
所詮淫夢と呼ばれるそれは、あまりに官能的にしかし、アブノーマルにパーセプターを揺さぶっていた。 受け入れられるだろうか。
彼を、なぶって喜びを感じるなど。最低だと思う。しかし、夢の中の彼はあまりにもーーー
はあ、と溜め息をついてパーセプターは立ち上がる。ああ、まったく、と頭を抱えた。

それからと言うもの、パーセプターは抗うことをやめた。学術的に考えれば、性癖など変えられないのだ。だって、好きなものであるし、興奮するのだから。しかし、彼にばれたら嫌われそうだと自嘲した。

「パーセプター?どうした?」
「いや、大丈夫だドリフト」

目の前の美しい機体… ドリフトにごまかして答えた。そう、すべてはこのドリフトに対する悩みだった。
ドリフトは困ったように笑った。

「何もなければ、いいけど」

… 本当は君を犯したいんだ、と言ったら、どうなるのだろう。間違いない。彼は、話しかけてくれなくなるだろう。
何でもない振りをしてそして今日も、パーセプターはドリフトを犯す。

そんな時だった。
DRの噂が流れたのは。

DRはNOと言わない。決して、NOと言うことなく全てを許容する。誰もいない倉庫の中で。DRはNOと言わない。
噂は一人で歩き出した。在るものは、容姿端麗だといい、在るものは、醜いと言う。さらには、DRと接続したというものすら現れた。そして、いつしかその噂、DRはドリフトだと言われるようになった。

「ドリフト、DRって知っている?」
「ああ〜、最近流れてる噂の?うーん、… 迷惑だなあ」

パーセプターの問いにドリフトが困っているが、真偽は定かでない。なぜなら、DRの噂が流れるときは決まってーーー

「今日は眠いから、はやく寝たいな」

ドリフトが早めに部屋へ引き上げた日だから。

―――――


愚かだとはわかっていた。しかし、どうしても彼じゃない確証が欲しかった。… もしDRが彼ならば。
倉庫の扉を開く。中には大きなソファーベッド。 ああ、あれは本当だったらしい。転がる容器に、胸が沈む。そして、同時に感じるのは怒り。がしゃん、音がして扉が開いた。気分は最悪だった。

「パーセプター……?」
「やっぱり、君がDRなんだな
ドリフト」

にっこり。DR… ドリフトが笑った。

「今日はパーセプターか。ふふふ、なんだかおかしいな。」

ドリフトが倉庫に鍵をかけて、パーセプターに言う。ドリフトからしたらば、もう幾人めなのだろうか。急激に、機体が冷たくなっていく。
めちゃくちゃにしたい。好きなように扱いたいと、パーセプターの脳が訴えてくる。どうせ、ドリフト… DRには誰であろうが関係なんてない。数多の性欲をもて余した機体の一つに過ぎないのだから。
乱雑にソファーベッドへ押し倒して、見下ろす。そんなパーセプターを面白そうに見てぺろ、と唇をなめたドリフトが言う。そんな仕草ですら、興奮を煽る。

「DRはNOと言わない。」
なんでも、して、いいよ。構わない」
「そうか、なら、」

パーセプターは蓋をはずして、接続機を取り出す。すでにそれは、起ち上がっていた。

「舐めろ」
「くす、パーシー案外Sっけあるね」
「早く。NOとは言わないんだろう?」

ドリフトが、幹を掌で包み込む。にや、と妖しく笑って言う。

「遠慮なく、は、んちゅ、じゅるっ、じゅううっ」
「っ、!くあ…、!」
「んっふ…、んちゅうぅ、ぺろ、…はあ、ん、 ひもひいい?」
「っ……、うああ!」

ドリフトの口内はぬるりと熱くパーセプターの接続機に絡み付いた。思わず、声が漏れればドリフトは機嫌良さげにちゅうちゅうと亀頭に吸い付きこくんと飲み込む。

「ちゅっぷ、れる…、んふ…ちゅる、じゅるるる、!ん、ふ…、はあ」
「っ、ドリフト…!」
「だめぇ、今はDrだもん。ふふパーシーのコネクター、びくびくしてる… カワイイな、」
「くそ、生意気だ!」

口を離して幹を指で扱き熱に犯されたように、口走るドリフトに図らずも興奮する。とろりと漏れた先走りを再び口腔にいれたとき、パーセプターはドリフトの頭をつかんだ。

「んっ!?んぐぅ!んぅうううッッ!!」
「、そうだ!舌は休めるな」
「んふぅーっ!んっんっ」

健気にパーセプターの言うことを聞くドリフト。乱暴なイマラチオだが、ドリフトは拒否しない。喉奥に入り込んだそれは恐らくドリフトの排気を奪って、しかしドリフトはその苦しさに酔いしれていた。
きゅっと喉奥が締まった途端、さらに深くに接続機を押し付けて吐精した。

「んぐむーーーーっ!」

はあ、と息を漏らして、呼び掛ける。

「Dr、飲み込め。全部吸い出せ」

ごく、こくんとドリフトが喉奥のそれを飲み込み、まだ苦しそうに咳き込むがどろと官能油を流す接続機を押し付けた。 ぽろりと、冷却水がドリフトの視覚器から落ちる。

「ん、ちゅう… ちゅううっ…、はっ…んぅ、ふ、…はぁ、はぁー…」

荒く息を繰り返すドリフトの舌を指で摘まみだし、舌先に乗った生殖油を見る。

「噛んで味わってからだ」

こくんと頷いたドリフトの舌を離すと、ドリフトは幾度か咀嚼して、飲み込んだ。

「はあ、パーシーのおいし、いね」
「この色狂いが」
「ねえ、パーシー」

ドリフトの指がパーセプターの頬を撫でた。その様に、想像の中のドリフトと倒錯する。

「パーシー、いつもどんな風にしてるの?俺のこと。」
「どんな風に、とは?」
「知ってるんだよ、あんたがいっつも俺で抜いてるの。」

頭をぶん殴られた気分だった。けたけた笑うドリフトは、知らないと思ったの?と続けた。
さて、どうしたものか。迷い戸惑うパーセプターに関わらず、ドリフトはキスをして来た。

「ん、、ちゅく、ぇる、… ね、パーシーの頭の中の俺、どんなことしてたの?教えて」
「っ……、それ、は…」
「お願い、教えて。だって、Drは……」
「NOと言わない」

パーセプターはドリフトを乱暴に押し倒した。嬉しそうに笑ったドリフトが、尋ねる。

「このあとは?」
「っ……、君を四つん這いにして、」
「ふふ、こう?」

ドリフトが四つん這いになると、受容部はすでに濡れそぼっていた。内股もすでに、官能油でまみれている。

「…、、まったく、」
「え…?、ん、っ!」

ぱちん。
ドリフトの腿を叩いた。びくっとドリフトが、機体を震わせてパーセプターを見やる。

「人のをしゃぶって興奮したのか?」
「ひゃんっ!」

また、叩く。

「この淫乱が」
「ひっ、んゃあ!」

再び叩けば、今度は甘い声が混じった。

「仕置きにならないな。感じてたんじゃ」
「やあん!、ちが、ちがうぅっ…」
「違う?どこがだ?」
「んああ〜!、らめ、指っ、らめぇ」

ちゅぷりと、ドリフトの受容部に指をつきいれれば、ドリフトの体内は柔らかくうねってパーセプターの指を締め付けた。奥に指を推し進めて内壁を擦りあげながら、ドリフトに言う。

「だめ?本当に?違うだろう、?」
「ぃやあっ、ぐりぐりしちゃ、あああっ!そこ、そこぉっ、」
「本当に駄目なのか?ならこのまま止めてしまうが。」

パーセプターが指を引き抜く。受容部の淵をかりかりと指でなぞって、言う。浅くて弱い刺激に物足りなくなってドリフトが腰を揺らせば、ぱちんと腿を叩かれる。

「ひんっ」
「聞いているかい?」
「ん、ん!聞いてる、きいてる!たたかないれっ…」
「なら答えるべきだ。本当にこれでいいかどうか」

良いわけない。ドリフトは懇願した。

「き、きもちい、ぱーしー、きもちいいよっ、もっと、もっとぉ」
「もっと?ならばこうか?」

指がつぷりと受容部へ入り込む。きゅっとドリフトは内部への侵入を感じて締め上げた。その締め付けにパーセプターが言う。

「待ち望んでいたみたいだ。こんなに締め付けて。」
「そ、そう、ほしかったほしかったの、あ、あ、!」
「もう一本いれるよ」
「らめ、ぁ、う、うそ、っきもちいいよぉ、なか、あ、なかあつぃのおっ…!」

ドリフトはとろけた思考で必死に考えた。口をついてしまう否定の声をなるべく出さないように、必死に考える。
ぐちゅぐちゅと淫らな音がする。後ろで弄られていて見えないからか、やたらと音が響く。

「あ、はぁ、おとぉ、」
「うん、凄い音だね。いやらしいな」

ぐちょ、ぐちゅ、ぐちゃぐちゅぐちゅり… パーセプターはわざとらしく音を立てながら、指を動かす。 その音に、ドリフトは首を降った。

「っ、おと、あっ、あっ!おかしくなる、へん、あたまへん!」
「かまわないよ、なってしまっても」
「あああっ、!、ぱーしー、ぱーしー!」

浮かれてパーセプターの名前を呼ぶドリフトはまるで恋人のようだとパーセプターは思う。だが、所詮ドリフトはDr。NOと言わない玩具だ。
ドリフトの受容部から指を引き抜き、接続機を擦り付ける。

「そ、それ、それほしっ…!」
「どこに?詳しく言ってくれないとわからない」

揺れるドリフトの腰にちゅっちゅとキスをした。その度にひくひく動くドリフトが愛おしい。
そんなドリフトが、期待にとろけた声で言う。

「こ、ここ、れせぷた、ほしい、れせぷた、いれて、」
「ただのレセプターじゃない。ふしだらにコネクターを欲しがるぐちゃぐちゃのレセプターだ」
「あ、そ、そう、ぐ、ちゃぐちゃのいんらんれせぷた、いれて、ああ、いれてよぅ」

あまりに乱れた誘い文句に、パーセプターは笑みを一瞬漏らした。 ぐぐっと、ドリフトの受容部に接続機を突き入れ、

「君を愛しているよ、」
「やっ、まーーーッああああアん!」

どちゅんと根元まで一気に入れ込むと、ドリフトは達したらしく、内壁がきゅっと接続機に吸いついた。

「ずっと、こうしたかったけれど、」
「ぱーしー、あ、やああまって、ぱーしぃ!」
「君の噂が聞こえて、どうしようもなかった」
「やあん、らめぇ、ぱーしー、あ、ああああぱーしー、ふぇ、んううっ、」
「だから、、、」

ぎゅうと強い締め付けに、パーセプターはドリフトの爛れる内部へ吐精した。最後の一滴まで注ぎ込んで、接続機を抜き取る。

「すまない、ドリフト」

荒く息を整えるドリフトを尻目に、パーセプターはぼんやりと考える。終わったな、と。
パーセプターが、立ち去ろうとした時だった。唐突に手を引っ張られ、後ろに倒れ込む。少し怒ったような顔をしたドリフトがのし掛かり、パーセプターが何か言う前に、唇を塞いだ。驚いたパーセプターが何かを言わねばと、開いた唇にドリフトの舌が入り、からめとられた。

「ん、ちゅ、ふん…、える、んちゅ、ぴちゃ、くちゅん、じゅる、 」
「ちゅ、ん、ふっ…は、んちゅ、ちゅる、ちゅく…ん、ん…」

はあーと熱くて長い息をドリフトが吐く。短く言った。

「…… この、どんかん」
「ど、ドリフト?」
「へたれ、逃げるつもり?ばか。」
「ドリ、」
「最初から、目当てはあんただよ」
「は、え?」
「俺もあんたが好き 、大好き」

いきなり言われたことに、パーセプターの理解が追い付かない。

「ま、待ってくれドリフト!説明を…」
「だめ。教えない。終わってから!」
「っ、ドリフト!」

パーセプターの上に乗っかったドリフトが、受容部に接続機を押し込んだ。ドリフトの熱に浮かされた顔に、思わず欲情した。

「ふ、ふふ、ぱーしーのおれのなかで、おっきくなった、んっ、くぅん」
「ドリっ、やめ、!」
「きもちい、?ぱーしー、きもちい、?なか、きゅうってするでしょ?ふふふ、ぱーしーのきもちいよぉ、あ、あう」

ドリフトがゆっくりと、中をかき混ぜるように円を描く。緩めたり、締め付けたりと忙しない動きに、パーセプターが顔を歪める。
ドリフトがそのうちに腰を上下に振りだす。恍惚と快楽に耽るその姿に、パーセプターはがつんと下から穿った。


鳳櫻月雨