「う、… 僕のこと、試してます…か?」
「試してるわけじゃない、 ちゃぁんと勉強してるか気になったからな」

そう話している間にも、 ロングラックはどこか落ち着かない様子でぐずっている。 さて、 機体が我慢できなくなるまでもうすぐかどうかと、 マッハキックが静かに息を吐いた。 どちらにしろロングラックが強請るまでマッハキックは動くつもりはなかった。

「え…、 っと…」

重たく口を開いたロングラックを促すように頬を撫でて上を向かせる。

「きょ、 教科書だと…、 この後、 あなたが、… その、ぼくの、 受容部…」
「レセプタな」
「… れせぷた、… 舐めるんです、…よぉ…」
「いいこだな」

ちゅ、と音を立てて口付けた。幾度か軽く口付けると、 ロングラックの舌がマッハキックの舌に絡もうとするのを逃げて、唇を離す。 ちらと覗いた舌を隠すようにロングラックが口を閉ざす。

「こっちはあとでな」
「… んえ、あ、やっ、なにするんで、す?!」
「何って…」
「…、 や、 いや、っひ!んっ、やぁー!」

膝を抱えるように持ち上げれば、 当然受容部は白火のもとにさらされる。 この体制はなかなかそそるものがあるなと、 そんなことを思いながら受容部に舌を這わせる。 視界がゆれるような衝撃だった。

「やー!もう、や、いいです、やっ、やだからぁ!」
「ちゅ、ん,あ? やだ? なんでだよ」
「しゃ、しゃべんな、でぇ…、ひぅん…、!」

恥をそそる体位であることは理解しているのであろう。ロングラックはふいと目線をそらして、 此方を見ようとしない。 だが、 それで許すほど優しくはないとマッハキックも意地悪く笑みを浮かべてしまう。
ロングラックは気が回っていないようだが、 その本は自分のものである。 つまり、 内容もすべてマッハキックの好みのまま。 さて、 この後どうしてやるかと、 ロングラックの受容部につぷりと舌を差し入れながら、 考え込む。

「んぁ! う、やぁー…、」
「言わないとわかんないから先に進めないぞ」

とろりと官能油を溢す受容部を嬲りながらロングラックを見れば、 怨めしそうに熱く排気を繰り返していた。 理性を壊す手伝いくらいはしてやろうと、 丹念に受容部を舐めていく。

「やだ、ふぁ、いや、はなしてぇ」

恥を捨てきれないロングラックは、 中々素直になれない。 そのうち、 痙攣するように足が震えだした。

「や、やめて、や、めてくださ、やだ!」
「いっていいぞ」
「ちが、そう、あ、だめ、いや、 なん、やっ…!」

きゅうと受容部が舌を締め付け、 その瞬間くらいは動かさないで居てやる。 当のロングラックはと言えば、 悦に耐えるようにぎゅと胸元で手をにぎりしめていた。

「なんでやすんでんだ?」
「ふぇ?」

じゅ、 と強めに受容部に吸い付けば、 びくんと背をしならせてロングラックがあわてだす。

「んふぁ?! だめ、いま、いったばっか、でぇ!!」
「ん、ちゅ、…、 知ってる、…、」
「あぁあ、やだ、それきもちぃから!」

ロングラックの声を無視して、 マッハキックは受容部に這わせる舌をよりはげしく動かした。

「気持ちいいのか?」
「そ、そお、それきもちぃ、れすぅ…」

こくこくとうなずくロングラックに、 マッハキックは再びぺろりとなめた。

「うぁ、ま、まっはきっく、あの、それ…」
「なんだ?」
「うぅぅ…、 もっと、ほしい…、」 「お前の教科書だとそんな言い方してないだろ?」
「あなたってひとは、ほんと、…、レセプタ、に、コネクターいれてくださいよぉぉ…」

いつもそれくらい素直だったら大変だなあと一つ苦笑をこぼしつつ、 マッハキックはロングラックの受容部に接続機を宛がった。

「それ、それほしい、れせぷた、ほしいからっ…、」
「わかってるって」

ロングラックの受容部はすでにとろけていて、 ひくひくと震えて誘ってくる。 窄まりに接続機を押し入れれば ぐぷ、ぐちゅりと、濡れた音がした。

「あー、あう、きもちいれす、きもちぃ…、」
「ん、っ、ちからぬかねーと、奥までいかねぇぞ、」
「らって、ぼく、へんになるかりゃ…、」
「心配すんな」

ロングラックの硬く閉じた手をゆるゆる解き、 マッハキックは指を絡め合わせた。 途端にとろとろ瞳が潤みきつく締め上げてくる受容部が和らぐ。マッハキックが少し強めに押し込めば、 ロングラックは息を詰まらせるも、 力まないようにと必死で呼吸する。

「すごい、れす、きもちぃ…、」

あまりにうっとりと声に出すロングラックに自分が何をいってるかわかっているのかマッハキックが恥ずかしくなる。その恥ずかしさを紛らわそうとからかった。

「優等生ちゃんでも、 そんなこと言うんだな」
「… マッハキックにしかいわないです、」
「… そりゃ、どうも」

返ってきた答えはおもったよりも恥ずかしいもので、 視線をそらしてしまう。 照れ隠し紛れに、 しっとり濡れてなじんだ結合部をなぞればびくっと背筋をそらしてロングラックの動きが止まった。

「さ、さっさと、やってくださいよぉ…」
「お、 まった、 お前の教科書そんなこと言ってったっけ」
「うっ、… も、もう終わりにしましょ!」
「ダメだ」

ぐるりぐるりと結合部を丹念に撫で回す。 もちろんそれはロングラックからしてみれば絶えず悦は与えられつつも、 達するような刺激になるはずもなく、 次第により強い刺激を求めて腰もゆれ出す。

「かしこいロングラック君はきっと暗記するくらい本の内容読んだよな?」
「やぅ、ふあ、そうれす、けど、れも、いうのお?」
「教科書にはなんてかいてあるんだっけ?」

悦に負けないようになにやら必死で思い出すようなロングラックが、はっと思い出して言う。

「ぼくの、れせぷた、いっぱい、ぐちゅぐちゅ、おいるたんく、になりゅのぉってぇ」
「すごい台詞だな」
「ひぎゃ!?!」

がつんと、 機体が触れ合って乱暴な音がなるほど強く胎内をえぐると、ロングラックは排気を止め、 唇を戦慄かせた。 とはいえ、 マッハキックとて長らく我慢していたわけでとめられるはずもない。

「うぇあ、やー!あっあっ、あぅ、やら、はげしぃ、!」
「さっき、やれって、?」
「そぉ、れも、んぁあぁ、!!」

ぎゅっと強くマッハキックの手をにぎるロングラックの胎内は同じようにぎゅむぎゅむとマッハキックの接続機を締め上げ、 互いの絶頂へと長く導いていく。

「あああ、いく、いきゅ、らめ、いっぱい、きちゃっん、んむー!」
「んちゅ、…、ちゅぅ、舌、だせ…」
「んぁ、ね、すきれす、ちぅ、んっ、あふ、んぅ!!」

絡めた舌をぎゅと強くすえばがくんと機体が振るえた。 その機体を強く抱きしめながらマッハキックも、 ロングラックの胎内で達した。 どうにもいとおしかった。

息をするのさえ互いに苦しいけれどそれでも離れる唇が名残惜しくて互いに奪い合った。 どちらがしかけてるのかさえわからない荒っぽい口付けに飽きることは無い。

「…ちゅ、な、きいても、ん、いいか?」
「ん、ぅ、はぃ?」
「な、んむ、あの、ぅ、本?」

聞いている間にも絶え間なく口付けられるがなんとか声にだして聞いてみれば、 ロングラックはあっけからんと答えてくる。

「本の中の二人はすごく愛し合ってみえたので」

理想ですかねと、照れたように笑うロングラックを再び組み敷いたのは言うまでも無かった。

語句説明書


鳳櫻月雨