戸惑うドリフトに対して、ラチェットはさして気にする様子もなくドリフトから離れる。その様に、何か気に障ることでもしただろうかと不安になる。 起き上がって視線でラチェットを追いかけているとちらりとラチェットがドリフトを見て、 困ったように笑った。
「何を不安がっているんだ」
「、 俺、何かしたかなって」
「何もしてないから安心しろ」
そう言っている間に、ラチェットはドリフトの元に戻って来ていた。ちゅ、と軽くついばむようにキスをされれば、 甘い感覚に不安が解けて消えた。手の中のものを、 懐かしそうに見るラチェットを覗き込んだドリフトが、 しかしそのものが何かわからない。
「私の時代はこれが主流だったんだ」
「なにそれ」
「今は、飲むのが当たり前だがな」
「だからなにそれ」
ラチェットが蓋を開けて、 中身を手のひらに落とすとそれは桜色をしていた。 とろりと、ラチェットの手に絡んで落ちていく。
「綺麗だ」
「私もそう思う」
「これなに?」
「潤滑剤だ」
ラチェットの手に絡むそれがぽたりと落ちて、 シーツにしみを作る。 充分な時間をかけてドリフトが言った。
「こんな綺麗なのに? 潤滑剤? 嘘? もったいないな」
「とはいえいつまでもっていてもしようがない、 それに…」
「それに…?」
「きっとドリフトの綺麗な機体によく映えるよ」
その言葉を理解するのが早いか、 ドリフトが俯いた。 なぜそんな台詞が恥ずかしくもなく言えるのか本当にわからなかった。
「ラチェット…、、う、…、」
「たまには付き合え、 いやならやめるが」
「やめる気あると思えないんだけど…、」
顔を覆っていた手を剥がされて、唇を奪われる。 再び仰向けにされ、 ラチェットの手がするりとドリフトの内腿を撫ぜた。 いつもの感覚と違うぬるりと滑るその感覚に、ドリフトが言う。
「う、うう…、 な、なんかへん…、、」
「初めてか?」
「こ、これははじめてかも…、 う、あ…、ひゃっ!」
とろりと受容部にたらされた桜色のそれがひやりとして思わず機体を震えさせた。
「やはり、温めるんだったな」
「っ あそんでる?」
「そもそも遊ぶためのものだからな」
受容部に垂らされたそれを絡めながらラチェットの指が、淵を撫でていく。 ぬるつきながら、 時折浅く内部に入り込み、戻って淵を引っかく。
いつもと同じ触り方だというのに、 声が殺せなくなる。
「ん、んぅ、らちぇっとぉ…、ああ、これぇ…、や、ん!」
「早いな」
「あう、やぁぅ…、!これへんっ、あ、ふああっ」
思わず足を閉じてしまう。 すると、 ラチェットの指が抗議するように一点をついた。
「っ!あっ、ひぅ!」
「力は抜いていろ」
「んやっ、、! やあぁ!わ、わかったからあっ…」
くちゅくちゅと受容部を犯す指にさらに潤滑剤を足し、 受容部内に指を差し入れた。
「ひ、ん…、やあ、らちぇっとぉ…、これ、やだぁ…!」
「まだ熱くならないか?」
「え、 な、なに?」
「まだか」
「え、あ! や、あ、!…あ、う、やああ!」
なんの話をしているのかと尋ねる前にぐちゅりと音をたてた受容部に思わず悲鳴をあげた。
「やあ、やだぁ、らちぇ、らちぇっとぉ…!なに、やだあ」
じわじわ、 熱くなってきた。 はあはあと排気を繰り返して落ち着けようとしたがそれもままならない。
思わず口から、あついと零れればラチェットは楽しそうに笑った。
「至れり尽くせりだな」
「あう、ひゃあ、っ…、らちぇっと、あつい、!じんじんする、なに、なに??」
桜色のそれが触れた部分が熱を帯びてくる。 ふう、とラチェットが吐息をかけるとぞくぞくと快感が走った。
「ら、らちぇ、これ、ひゃあん、なに、あつ、あつい、よっ…! あ、や!!やめて、やめっ!」
たらりと、 接続機葢の上に足らされたそれにドリフトが身をよじる。
その間にもじんじんと熱をもつ受容部が、 理性を溶かしていく。
「これやだあ…! へん、あああ、へんっ!」
「ふむ、 機体によく映えるな」
「いっ、いまそんな話してないっ…!」
かちんと、 音がして開いた葢から接続機が露出する。 すでに濡れそぼったそれが恥ずかしいと思うも、 つんと亀頭をつつかれてなくしかなかった。
「や、ああ!! だめぇ、らちぇっと、だめっ! あ、あ!」
「官能油と反応すると熱をもつ仕組みだからな、 」
「あん…!?や、ああ、!、ふああぁ!!」
とろりと桜色が 亀頭へと落ち、 幹を伝い落ちていく。
「ああ、だめぇ、やめてよぉ、! これ、これぇ、っ!」
「私は楽しいぞ」
「ふあんっ! そ、それ、だめっ!や、らめぇっ…! 」
ラチェットが掌で受容部をぐちゅりと押し込める。 その刺激に、 脚を閉じるも腿にまで流れたそれが、ぬるりと滑って逆に悦を発しただけだった。
「やあああ〜っ、な、ひぅ、はあ、ぅ」
「ドリフト、」
「あ、ふぇ、…、う…、らちぇ、らちぇっと、、らちぇっと、ぉ…」
舌足らずに、 ラチェットの名前を呼べば同じだけ名前を呼んでくれる。
「あつい、らちぇ、っとぉ、あついよ…っ、もう、おくぅっ 、受容部のなか、あついっ!」
懇願するドリフトがちらと見たラチェットの接続機はすでに固く張りつめていた。舐めたい、 愛でたいと思う反面、受容部がずくずくと熱くて仕方がない。
「あ、はぁ、いれて、いれてぇ、あ〜ッッ、ああ!」
ぬるりと、接続機が受容部に入り込みドリフトは声を上げた。 己の接続機もそれに呼応して、 達しそうになり、 ラチェットに告げた。
「らちぇっと、、あ、だめぇ、いっちゃぅっ…!」
「、っ、、はあ、」
「え、あっう、…ん! ふぇ、あ、んっ、…〜ッアあ! 」
耳元にラチェットの吐息を感じた瞬間手放そうとした熱を、まだだめ、まだだめと、脳内で必死に繰り返して、耐える。 自然にぎりりと唇を噛み締めてしまう。
「う、ひっ、ぐぅ…、らちぇ、、っとぉ、も、…ああ、ぅ、…!」
「っ、ドリ、フト、」
ぎゅっとシーツを握りしめたドリフトの手にラチェットの手が触れた。 その手にすがるように、 震えながら手を開いた。
きゅっと絡む指に安心感が産まれる。ラチェットとキスがしたくて、 視線を送れば唇を塞がれた。
「は、、ん…、ちゅく、ん、…っちゅ、ちぅ… ら、ちぇ…っとぉ…、 」
「ちゅる、ドリフト、 ん、ちゅく…、、 はぁっ… 」
鳳櫻月雨