自然に離れた唇でドリフト、 とラチェットがまた呼んだ。

「、キスしたいって、 なんでわかったの?」
「そういう顔だったからだ」

とくとくと受容部の奥にあるラチェットの接続機に、 ドリフトが笑った。

「ふ、ふふ、らちぇ、とのあったかいよ、…あ、んぅ…っ」
「なぜ、我慢した?」

ラチェットに触れられて唇を噛み締めていた事にようやく気がついた。 もしかしたら噛みすぎて切れてしまっているかもしれない。 心配させたくなかったのにと、 少し切なくなる。

「ラチェットと一緒がよかったんだ、」
「何?」
「ラチェットと一緒にいきたい」

それだけ、 と告げたドリフトにラチェットが暫し沈黙を繋げる。 呆れたように、 ラチェットがドリフトに言う。

「まったく…」
「っ、笑う?」
「それだけのために傷を作ったのか?」
「そうだよ、…だって、あ、ん、ちゅっ…、ら、ちぇ、っとぉ?、あぅ」

小突かれた額に 困惑しながらラチェットを伺えば、 また小突かれる。

「、照れてる?」
「うるさいぞ」
「かわいい」

言った直後に、失言だと気がつくがもう遅い。

「…… ほう」
「あ、ひゃう…、っ! やあ、ぅ、つめたぁい…、」

桜色のそれが繋がった部位に垂らされた。 とたんにじんと熱くなって、 腰が揺れそうになる。

「はあ、ラチェット、んやあっ…、あんっ、」
「それを言われるのはドリフトの方だと思うが」
「そう?ふふふ、ラチェット、かわいいかわいいラチェット、」
「黙らんか」

もう自棄だとドリフトはかわいいと言いまくる。 どうせ、 今しか言えない。

「かわいいラチェットかわいい、ラチェットかわいい、あ」

しかし言い過ぎたかも知れない。

「う、ご、ごめんなさ、ごめんなさい」
「何? 聞こえんな」
「やだ、あ、!ひっ、ゆるして、ごめんなさっ、んやああっ!」

ぐりゅっと、接続機がさらに受容部の奥へと入り込もうとしていて、思わず叫んだ。

「や、ひうぅ、やらぁ、あ、やああぅ〜ッッ、!」
「はっ、かわいいな、」
「やめぇ、いわないれ、っ、はあ、やあああ、っ!」

ドリフトの接続機を握るラチェットがくるりと鈴口を弄る。 受容部は、どこもかしこも感じてしまっていた。

「らめぇ、あっあっ!やらああっ!」
「かわいい口調だな、」
「ごめ、んやあ、ごめぇ、ゆるしてぇ、やぁ〜、ゆるしてよぉ」
「私はなにも怒ってないぞかわいいドリフト」

本当にやめて欲しいとおもう。 だめ、いや、と首を振ってもラチェットは手を止めてくれない。

「腰が浮いてるぞ」
「や、んふぅ…、きもちぃっ、きもひいっ、らちぇっ、と、!んやあぁんっ!」
「かわいい、な、ドリフト」
「らちぇ、うう、…あ、はあっ、らちぇっと、きちゃうっ!!」

もう限界だった。きゅるりと受容部が締まる感覚にドリフトが、 聞く。

「おねが、あ、きゃう、っ!、いっしょ、いっしょがいい、らちぇっとぉっ…!」

揺れる視界に、 ラチェットが薄く笑んだのが見えた。大好きだと、本当に好きだと思った。

「っ、…くっ、あ!」
「んあッ!ああアァぁあ〜っ…!!」

どくっと、 受容部に生殖油が広がっていく。 同時にドリフトの接続機も吐精して互いの腹部を汚した。
荒く排気を繰り返し、 どちらともなくキスをした。

「ん、らちぇ、…あ、んんぅ…、」
「ちゅ、ドリフト、ん」

ラチェットの顔を覗き込んで尋ねる。

「怒ってる?」
「そもそも怒ってない」
「嘘、あ、…はぅ…、」

ドリフトの受容部から、 ラチェットの接続機が抜き取られる。 ラチェットの接続機は、自身の出した生殖油とドリフトの受容部からあふれる官能油、そして桜色の潤滑油でどろどろに汚れていた。
その様が凄くいやらしい。 そして今のドリフトには何より素敵なものに見えた。

「ふふ、」
「こら」
「…綺麗にしてあげる。… ん、あーむ…、はぷ…、ん、ちゅちゅ…、れる、あ、ふぅ…、」

ラチェットの咎めるような視線をものともせず、 しゃぶりついた。 このままシャワーで流してしまうのが、ひどく惜しかった。

「ちゅう、は、れろ、ん、くふ…、らちぇっと、ぉ…、あむ、ん、く…」

丹念に余すとこなくなめ取って嚥下していく。 つうっと腿を伝う新しい官能油に背筋を震わせながら、 ラチェットの接続機を舐めていく。ちゅっと最期に亀頭にキスをし、 舌で存分に味わってからこくりと飲み込む。

「はぃ、… きれいにしたよ…?」
「ならドリフトもやってやろうか」
「え? や、やるのは俺だけでいい!」
「そう言うな。 お前だって… 汚れたままがいやだろう?」

ラチェットの射止めるような視線に、ぞくんと悦が走った。 理性とともに戻ってきた羞恥心に顔を染めながら、 俯く。

「さて、 どうする?」
「え、 あ、…、、うう…、」
「ドリフト」

幾度か視線をそらして、 俯いたままゆっくり膝を立てる。 その姿に、 満足そうにラチェットが口唇をなめた。

「っは、んあ! ん、あぅ…!、、ひゃああ!」

じゅるりと、 音を立てながら受容部を吸われて声が漏れる。 舌でぐるりと、 内部をかき回されて思わず脚が閉じてしまう。 しかしそれは結果的に、 ラチェットに舐めやすいように仕向けただけだった。

「は、はっ… じゅるる…、、ふ…、ちゅ、ちゅうぅ…、 」
「やあああ! あ、ああ! らちぇ、…! ふぁあぅ…、!」

受容部が、ひくんひくんと脈打つのがわかる。そのつど、官能油が溢れるのも、 さらに言えばそれがラチェットに飲まれていくのも。

「ふっ、ああ、…、らちぇっとぉ、らちぇっと…! もうだめぇ、やあああ〜!」
「ちゅく…、ふ、凄いな、このままじゃ綺麗にならない」
「らちぇっと、やぅう…、あ、あ…! そんなにされちゃぁっ…! 」

次第に、腰が揺れて押し付けているように動いてしまう。ぞくんぞくんとこみ上げてくる快楽に耐えられない。

「や、あ、あは…、 きもちぃい…、あ、らちぇっとぉ、もっとして、もっとぉ…、!」
「ちゅるる、じゅ、ちゅく…、、ん、こら、ドリフト、 動くんじゃないなめにくい」
「だ、だめ、だって、、、きもちい、ゆれちゃうっ…! 、ひゃ、ぅ…、!」

内腿に噛みつかれて、機体がすくむもそれすらすぐに快感へと変わってしまう。 受容部から、離れているはずの場所なのに噛まれるそのつど受容部も疼いてくる。

「動くな」
「わ、わかってる、わかってるけ、ど、! ん、あ!、ひぅ…、」
「わかってないな?」
「ち、ちがぁ、ゃうう、 あ、だめぇえ、!」

内腿ばかりをかわいがるラチェットに、欲が生まれる。 そのままでもずいぶん気持ちがいいのだが…… でも…、

「あ、や、…! らちぇっと、ほし、…!」
「綺麗にするんだろ」
「やだぁ、ほしい…!らちぇ、っとぉ…、っ…!」
「まだ待ちなさい、」

苦笑したラチェットが、 宥めるようにドリフトに言う。
鳳櫻月雨