雫が落ちたロディマスの頬を拭ってやる。 「何が、だ」 「処理、 出来な、…かった」 「すまない」 「ごめ、ほんと、」 ロディマスの言葉に、 ウルトラマグナスは自分が情けなくてたまらなかった。 夢中になるあまり結果的に過処理を起こさせた己の脆弱性が、 まったく許せない。 「我を失っていたんだ。 本当にすまない」 「うう、ん、ごめ、ほんと、自分のこと、わかってな、っ、くて、いつも手加減してくれてたんだって、だから…、っひく…、うぅ」 「ロディ」 ロディマスの視覚器から、 また雫が溢れ出す。 その雫を丁寧に拭う。 「いままで制御できなかった事はないんだ」 「まぐ、ひく、… っふっくっ…」 「本当にこんなつもりでは」 ぎゅうと、ロディマスがウルトラマグナスに抱き着いてくる。 その背部に手を回した。 「…… そんなによかったの」 また、落ち着いたらしいロディマスがぽつりと呟く。 「…お、… おれの、は、ぃえき…、」 語尾が小さくなるロディマスが、 反対に抱きつく力は強める。 正直になるべきか迷った末に、 ウルトラマグナスは言った。 「…… 至極」 「……… へんたい、 あ、あんなの、 汚いのに…」 「そうとは思わない」 元来ウルトラマグナスはどちらかと言わなくても潔癖である。 断じて、 他機のそんな所を見たいとは思わないが、 しかし、 あの時のロディマスはあまりに… 「… 今、 えろいこと考えてるだろ」 続けて、 ロディマスが言う。 「もう見せない」 残念だと純粋に思った。 そんな思いが通じたのか、 ロディマスがふてくされているが、 染まった頬のせいで存外に可愛らしく見える。 「ロディ」 ちゅ、と口付ける。そう言えば、 今日はあまり唇を重ねていないと思った。 「、…まぐなす、もっと、ん、ちゅ、ちゅく」 ロディマスの声に誘われるままに唇を重ね合わせた。 「…はあ… 気持ちいい、 マグナス…」 悩むように熱っぽく排気したロディマスが艶やかだ。 蕩かすように、 舌を合わせその感覚を楽しむ。 「… 回線、繋いでも大丈夫かな」 「…… 今日は止めとこう」 「ええ、 …… なんか、 寂しいな」 ロディマスが寂しがるのがよくわからないが、 今日は駄目だと思う。 また制御出来なくなったら申し訳ないからだった。 「… ほんとはさっき、 すげえ怖くてさ、 …… なにがなんだかもわかんなかったし」 「ロディ、 」 「でも、 マグナスの事、好きだーって思ったんだ」 重症だなと言ったロディマスが、 ウルトラマグナスに笑いかけた。 「マグナス大好き」 思わず見惚れる。 微動もしないウルトラマグナスに、 ロディマスが首を傾げた。 「おい、 どうした?なあ、おい、マグナス??」 「……」 「マグナスー? なあ、…、 マグナス? うっ、わ!!」 ロディマスを抱き上げて、 シャワー室を出る。 床に、 水滴が垂れて道を作るが、 そんなのに構っていられない。 ベッドへとロディマスを転がし、 その上に覆い被さる。 「… 君のせいだぞ」 ロディマスが、 一度視覚器を明滅させ… 笑う。 「奪い取ってくれよ」 その言葉を聞くやいなや、 ロディマスの受容部に指を擦り付ける。 「… 足りないな」 「え?な、ちょ、やっ!!」 ロディマスの脚を掴み上げて受容部を露出させた。 そして、 受容部に吸い付く。 「ふああっ、 まぐなす、それだめぇえっやだああぁんっ!」 内部の届く範囲総てに口腔油を塗りたくるよう舌を這わせた。 丹念になぶっていけば、 次第に舌に官能油の味が広がってくる。 「だめぇ、っふあっ…、! も、いいからあ、やらっ、… んああぁっ! やあぁう、ふぁ、まぐな、すぅっ!」 「ちゅ、ちゅる、じゅじゅ…、 くっ、は、っ…、ふっ、く…ちゅく…、」 「ひぅ、あああ、 も、もう、もういっちゃっ…!」 絶頂に達する直前に、ウルトラマグナスはロディマスの受容部を離した。 乱暴に唇を拭いとり、 さて次はどうしようかと思案する。 ちらりと、 ロディマスを見るとまるで誘うように視覚器を融かしていた。 しかし、 視線が合えば恥ずかしげに反らされる。 「ま、ぐなす、 こわい、っよ…」 「そうか、 ロディ。 こちらを見なさい」 困ったように、 だが言われるがままゆっくりと視線をウルトラマグナスに向けるロディマス。 「ぁっ…、 うう…」 視線がかち合った時ぞくっと、 互いの背筋を悦が駆けた。 「いれるぞ」 「ん、…ぅん…」 ぬぷぬぷと入り込む接続機に、 受容部が吸い付くように締め付けてくる。 その悦に浸りながらも、視線は互いに見つめたままだった。 「きもちいい、きもちぃよぉ、おく、とどいててっ…、んやぅっ! ふああんっ!」 「ここだろう?」 こくんとロディマスが頷いた。 その部分を重点的に突けば、 矯声が上がる。 「なか、あっあっ…、ふあぅっ、きもちぃ、やらぁ、ふぇっ」 「ロディ。 うっ…、ぐ…」 ぽろぽろと雫を流すロディマスが、 切なく見えた。 思わず、 口付けると、 ぴりりとした甘いパルスが通う。 一時的なパルスより、 もっと確実な物がほしくて舌を追う。 「ちゅ、ちゅう、ちゅちゅ、ぴちゃ、はあ、んぅ…ちゅく…、」 こくりとどちらのものとも言えない口腔油を呑み込み、互いの排気が混じるその距離で、 ウルトラマグナスが言った。 「愛してる」 「う…、 もう、 … それ反則だってばあ…、ひっぅ…」 ぐちゅりと、 受容部にある接続機が動かされロディマスが視覚器を細めた。 ぽろりと落ちた雫に口付けて、 律動する。 「ああ、はぁ、はっ、うっ! ひああっ、だめぇっ」 「こっちも別に構わないな?」 「あ、ぁ! やん! せつぞくき、だめっ…、んっ、ああぅんっ!」 排出口を指で潰すように弄り、 ぬるりと扱くとロディマスの指がウルトラマグナスの腕に触れる。 「ら、め、 やらぁっ…! 、 かんじちゃぅっ…! あ、ぁ、やめてぇ」 ロディマスの寂しいと言った訳が漸くわかった。 機体を密着させようにも、 差が大きいからかあまり触れあえない。 「ロディ、 一度ほどいても?」 「え、あ、…、や、、やぁ… っ」 残念がるロディマスに思わず笑いが漏れる。 「ロディは恥ずかしがるかもしれないな」 「…、え?」 「自分で入れられるか?」 「え、あ…、うう 、 」 ウルトラマグナスが聞けば、 ロディマスが視線を揺らす。 だが、 それでも頷いた。 ロディマスが、 ウルトラマグナスの上にまたがり、受容部に接続機を宛がう。 「ゆっくりでいい」 「ん…、あ、ぅ…、 あふ…、 おっき、ぃの…!!」 熱っぽく排気を繰り返しながら、 ウルトラマグナスの接続機を胎内に収めていくロディマスの表情がよく見える。 締め付けながら、 受容部は少しづつウルトラマグナスの接続機をのみこんでいく。 「なかあ…! まぐなす、の、で!ああっ… んぅ、はあ〜、ふかい…!」 悩ましげに閉ざした視覚器からまた雫が零れた。 ようやっと、 ウルトラマグナスの接続機を全部飲み込んだ受容部に、 ロディマスが言った。 「まぐなすの、すごぉ…、あつくて、はあ…、 すき…、ま、まぐなす、すきぃ」 「ロディ…!」 「だ、だめ、まだうごいちゃっ…!」 ロディマスの静止の言葉に、 ウルトラマグナスは先程猛りに任せてしまった時の事を思い出した。 もどかしいながらも、 ロディマスの排気が落ち着くのを待つ。 「…、 おれ、が、動くから…、!」 「ロディ、 …! ぐ…、うぅ…!」 「んっううう…! ああ、んぅ…! あっぅ、あんっ!」 ずちゅりとロディマスが快楽を求めて、 動く。 緩やかだったその動きが次第に、 自分の好きなように動いていくのが厭らしい。 「ふ、っ ふえっ…、やだあ、とまんなぁ…! ひゃあんっ、だめ、やら、ああああ〜!」 ロディマスの接続機を、 緩く扱くけば首を振って嫌がる。 だが、それとは反対に、 接続機は起ちあがってとろとろと官能油を零した。 「あ、ああ…、 ふっく、やあ〜、 あ、まぐ、ひゃあぅっ…! らめ、や、でちゃあ…!」 「そんなに、 出ない。大丈夫だ」 「ち、ちがぁっ…! だめ、なんか、きてっ! きちゃあ、ああああ!」 排出口をぐっと強めに、 弄ったときだった。 廃液とも生殖油とも違うそれが、 ロディマスの接続機から漏れ出た。 再び、 排出の悦に浸ったロディマスが泣きじゃくっているのを見て、 排気は大丈夫だろうかと不安になるが杞憂に終わる。 恍惚と表情を蕩かしたロディマスの唇をぬらす口腔油が淫靡だった。 誘われるままに、 ロディマスの内部を無理やり穿った。 「ああああ、やら、らめ、ふあああん!」 「ロディ、ロディ、っ…、ぐ、うう…、!」 「ふああ、やっ…、やあ、しょれ、やああ、!」 誘われるままに、 互いに機体を貪って行く。 ロディマスの声が心地よく、 ロディマスもまたウルトラマグナスの声音に昂ぶる。 「ま、まぐなす、だめ、ああ、いく、らめぇ、いくっ!」 「ロディマス、ロディマス、ロディ、…、っ…、う!」 「〜〜〜…っぁあああん!」 ロディマスの受容部が、 びくびく震えウルトラマグナスの接続機を締め付ける。 搾取するように蠢く内壁に、 耐え切れずにウルトラマグナスが生殖油を注ぎ込む。 どくりどくりと、 脈打つ接続機に合わせるようにきゅうきゅうと受容部が達してしまる。 地に脚の着かない快感に染まる。 「あぁ、まぁ…、まぐなす、あ、ふああ…、」 浮かれたように言い続けるロディマスが、 意識外で柔く接続機を締め付けている。 達したばかりのウルトラマグナスの接続機に、その刺激は心地が良かった。 「ロディ、…、」 酷く機体が重く感じる。ロディマスが、 ウルトラマグナスの機体に倒れこみ荒く排気を繰り返した。 「まぐ、まぐな、まぐ…、うう…、あたま、…、いたぁい…、」 すぐさま、 やりすぎたと思った。 ウルトラマグナスは機体がだるいだけだが、 ロディマスは頭痛を訴えている。 負荷のかけすぎだと気づいた。 「なあにこれ、ほんと、がんがんする…、 …うう…、」 「寝てしまいなさい、 もう、 つかれたろうから」 「や、い、やだ、まだ、まぐなすといっしょにいたい」 「なら、 寝なくていいから視覚器を閉じていなさい」 言われるがままにロディマスが、 視覚器を閉ざす。背部をさすってやれば、 排気が徐々に正常に戻っていくのが感じられた。 ロディマスが即座に、 寝てしまったのが解る。 無理をさせすぎたと思う。 そして、 背中に感じる、 ベッドの濡れた感覚に人知れず、 頭が痛くなる。 しかし、 何かを行うのはあまりに面倒くさい。 「おやすみ」 ロディマスが、 落ちないように抱き締めウルトラマグナスは眠りに着いた。 ------ 「…、 なんだその傷だらけの機体は ロディマスの装甲を見て、 開口一番に言った我が艦の医師の表情は険しかった。 それもそうだろう。 細かい部位を含めて、 修繕箇所が山のようなのだから。 「…、 う、うわあ…、」 隣で見ているドリフトも痛々しそうに、 ロディマスを見て、 そしてウルトラマグナスを見る。 「いろいろあったんだよ」 「…… いろいろありすぎだと思う」 「ウルトラマグナスが理性を失うほどの何かがあったのは確かだな。こっちにこい」 「おい、 あんまりマグナス責めんなよ」 「さっさとこっちにこい」 「一ついいだろうか?」 沈黙を守り続けていたウルトラマグナスが漸く言葉を発した。 その声に、一同の視線が向く。 「過負荷を起こし続けた場合どうなる、 たとえば…」 「…… パルスの変換なしとかか?」 ラチェットの言葉に頷いたウルトラマグナスに、 ドリフトが「うわ」と小さく声をあげる。 そんなにまずいのだろうかと、 ロディマスが首を傾げるとラチェットがはっきりという。 「脳が過熱化して狂って終わりだ」 * あとがき* |