『恐らく自らの支配欲のためだけに、 傍らにいるのだろう。』
私はそう思いながら、 目の前の… 彼らの様子を見ていた。
愚かだと思わざる得ないその様子に、 目線をそらす。
「アックス、 これを」
我らが長であり、 統率者であるダイアトラス。 そして傍らに控えるアックス。
彼らが互いの関係を隠しているのか、 はたまた見せつけているのか、 だが、 一つ言えるのは彼ら自身が自分達の想いの丈にきがついていないということだった。
愚かだと、 私はそんな彼らに軽蔑の目線を向けた。
―…アックスは粗暴だ。
恐らく失うまで気がつかないだろう。 己がいかに、 ダイアトラスを『恋』していたか。 否、失ったとて気がつかないだろう。
実に愚かだと、 私はそっと排気をついた。
派手な音を立てながら、 アックスが出撃するのがわかる。 その苛立たしげな様を見て、 離れた地への任務だろうと悟った。
ダイアトラスはアックスを遠ざけるように、 遠方へと追いやる。 そのくせ、 アックスの帰りを今か今かと待ち望む。
そんなふうに彼らを軽蔑していた時だった。
「あ、あっ、く、す、あっくすぅ…」
脚を開き、 まるで見せ付けるように自慰に浸るダイアトラスを見たのは。
廃材に囲まれたその場所で、 一心にレセプターをかき回し、 獣のようにはあはあと声を荒げる。
「あ、あぁん、きゃっふ、しょこ、しょこいいよぉ、 もっと、もっとぅ…!」
ぐりぐりと、 誰のものかもわからないコネクターをレセプターに押しあて、 視覚噐から滴をこぼす。 口腔油がだらしなく唇を濡らす。
売女と言われてもしかたない姿であった。
「あ、んく、こねくた、じゅぽじゅぽしゅきぃ、 やあ、ああぁ、らめぇ、 こねくたぁっ…」
恍惚に浸るダイアトラスが唐突に、 機体を震わせ始めた。 私は、 ダイアトラスのコネクターになんらかの黒いものがはめられていると気づいた。
「あっ、あああぁ、やらあくりゅ、こねくた、あがってくりゅぅ、らめっ、だせないのぉ、 やああぁ!!」
その黒いものがなにかはわからないが、とにかくダイアトラスの射精を止めているというのは分かった。
「こねくたぁ、あつぅいっ! た、しゅけてぇ…っ、 やらああっ、く、くるぅ、きちゃう! めしゅになりゅ、 あっく、すぅ!」
普通ならば、 そこで愛想をつかすのだろう。 執務を疎かにし、 自身の副官の名前を叫び、 淫欲にふけるその様に。
だが 私のコネクターはそそりたっていた。接続噐蓋をぐうっと押し上げ、 外に出せと訴えているのだ。
「らめ、 れしぇぷたいくぅっあっ、あっ、きゃぅっ、いきゅ、れしぇぷたいきっ、っっんーっ!ああああっ!!」
ぷしゃっと、潮を吹いたダイアトラスはがくがく機体を揺らしその悦に酔う。
私は我に返り、 慌ててその場から逃げた。
脳裏から離れないその姿に、 私は自らの部屋に逃げ込んですぐにコネクターをしごきだした。
犯したい、 犯したいと、 ただ思った。はたしてどのように、 乱れるのか、 そして、 そんなダイアトラスを良いように扱っているであろうアックスに嫉妬した。
私ならばもっと彼を愛してやれるのにと、 誤った思考に陥る。
決して合間見えれないとはわかっていた。
幾度も脳裏でダイアトラスを犯していたそんな時だった。 直にダイアトラスから呼ばれたのは。
別に戦時に功を立てたわけではない。 なればこそ、呼ばれた事が恐ろしかった。
執務室に通されると思っていた私はダイアトラスの個人の部屋にとおされ、 それが恐ろしさを増させる。
「… 面をあげよ」
短く告げられた言葉に恐る恐る顔をあげる。 この状況下において、 このように思っていいのかはわからないが、ダイアトラスは美しかった。
「そう固くなるな、 お前をよんだのには理由がある」
「理由、 とは」
「相手をしてほしい」
さて、 相手とはなにのだろうか。 悟ることのできない私にダイアトラスは言う。
「よとぎの相手だ」
がつんと頭を殴られたような気分であった。 私は、 ダイアトラスの言葉に戸惑った。
「できないのか」
私は、 どうしたらよいのかもわからず、 ダイアトラスを見つめた。 いいとも、 悪いとも言えなかった。 だが、 ダイアトラスは顎に手を当てて考え込むしぐさをし、 おもむろに寝台へと移った。
「、 私も我慢できぬ」
ゆっくりと開いた脚の、 その奥まった箇所にあるレセプターのハッチはすでに解除されていた。 遠目にみても、 ひくつく様がわかった。
「頼む」
ちらりと、 ダイアトラスの顔をみて私は驚愕した。 目の前にいるのは常見知ったダイアトラスではなかった。 不安げにこちらの顔色を伺い、 恥ずかしげに視線を揺らしていた。
その顔がもっと見てみたい。 私は、 ふらふらと引き寄せられるようにダイアトラスに近付いた。
「犯されたいのですか」
ダイアトラスにそう訪ねる。 だが、 ダイアトラスは頷く事をせず、 ひたすらに視線を揺らしただけだった。
「犯されたいのですか」
再びそう訪ねる。
「お、かせ」
命令にもにたその言葉に、 私はダイアトラスを寝台に押し倒した。
「ふしだらなお方だ。もうこんなに蜜を垂らして。」
「う、ふぅ…、!」
どろりと濡れそぼったレセプターに指をつき入れる。内部の配線を掻き回すように動かせば、 官能油は指に絡み付いて滑る。
幾度かその感触を確かめていると、 不意にダイアトラスはうつ伏せになった。
「こ、こねくた、が、ほしぃっ」
むわりと官能油の匂いが辺りに満ちる。 腰を持ち上げてただ犯されるだけの体制に私は顔をしかめた。
「い、いれて、こねくたあ、いれっ、ンぅ!? や、ちが、あああっ!」
ふりふりと臀部を振るダイアトラスを押さえ付け、 私はむしゃぶりついた。
「じゅるるっ! ちゅ、ぐ… れる、は、ちゅちゅっ、 」
「やらああっ、!らめ、すっちゃ、あ、あ!らめぇっ れしぇぷたぁ、しゅわれてっ…!」
「ちゅぱっちゅ、じゅる、は、れろぉ… ん、こら、ダイアトラス」
「アヒィッ!!!」
「腰を揺らすのはお止めに。 舐めにくい」
私の顔に押し付けるように、 腰を揺らすダイアトラスは淫乱に誘っているつもりかもしれない。だがそれにより、 私の思うままの行為ができないのは問題だ。
ぱちんと、 レセプターの真上を平手打ちする。
「いぅッ、 しょこ、あ゛ぁ…ひぎっ、やらっ、!」
「嘘つき」
「ひっ、らめ、あ、い゛っア゙ぁ!!」
ぱちんぱちんと叩くたびにダイアトラスはレセプターをひくつかせている。
胎内に直結する敏感な部位なはずなのになんてふしだらなものか… と叩くのをやめ、 私はレセプターをなであげた。
痛みを伴わないその甘い刺激に、 ダイアトラスは瞳をとろけさせた。
「あ、はぅう… っ なでなでぇ、しゅき、しゅきいぃ… たたくのやらぁ…あ、」
「なでられるだけでいいのですか?」
「やあ、ちがぅう、もっと、はん、あぁん」
胎内を見せつけるようにダイアトラスが自らレセプターを左右に割り開いた。 びくびくとレセプターが雄を求める。
「じゅぽじゅぽ、おくじゅぽじゅぽしゃれたぃ、れしぇぷた、いつぱぃしてぇ、」
「ああ、ふしだらですね。 なんていやらしい」
私はダイアトラスの足を担ぎ上げた。
「やらっ、もぉなめちゃやあっ、 いれてぇ、こねくた、あ、ひぅうっ!」
べろりと、 レセプターを舐めた。 舌に拡がる味に、 こくりと喉をならす。
「私は、 舐めるのが好きなのですよ」
「やらぁあ… いやいやぁ、 も、おくぅ、 ふあぅっ、 !? な、 ゃあああんっ!」
ダイアトラスのレセプターに舌を突き入れ、 挿出する。 このあたりだろうかと、 舌を上下させる。
つん、と何かにあたる感覚がした。 見つけた。
「あああああっ! しょこらめぇえ!」
「れる、ちゅ、ぐ… 、ちゅぱちゅは゜、は、んちゅ、じゅるるるるっ!!」
幾度も重点的に舌でこねくりまわし、 レセプターに舌を突きいれる。
「いや、やらぁあっ、しょれ、やら、あ、あ、!らめ、でちゃ、おしお、しおれちゃぅっ!!」
ダイアトラスの訴えかけに、私は大きく口を開いてレセプター全体にむしゃぶりつく。びくんびくんと、 私の口腔内で震えるダイアトラスのレセプターをぢゅるりと吸った。
「やぅうっ、あっ、ああっーー!!!」
ダイアトラスがイッたのがわかった。 それと同時に、 潮を吹いたのも。
自然と口腔に流れ込んでくるそれを飲み込む。
私の喉が上下するたびに、 ダイアトラスにも刺激が伝わるらしい。
ちゅるちゅると 優しくレセプター内部を吸う。 その柔らかな刺激にすらもダイアトラスは喘いでいた。
「え、えっちなおしるなのにぃ、のんじゃやぁ…っ、 は、はじゅかしっ、やら、もおはなしてぇ」
「頃合いでしょう? いれます」
「ら、らめ、まっ、いまいっぱいいったかりゃ、いや、やっーー、ッああァン!!」
ダイアトラスはじたばたと、 手足を動かし逃げようとする。 だが、 そんなにがくがくと震える足でどこにいこうというのか。
コネクターを押し入れるとダイアトラスのレセプターは柔らかくコネクターを包み込む。 濡れそぼったレセプターは密着するようにコネクターに絡み付いてきていた。
「ああ、 ダイアトラス、 きもちいい… 」
うっとりと私はその悦に浸る。 視界に移るダイアトラスの顔は、 淫らに歪んでいた。
挿出を繰り返すたびに、 ダイアトラスは声をあげた。
「あんぅうっ!!」
再び、 奥へと腰を打ち付けた。
「ひぁあぁん!」
ごりごりと、 レセプターが犯されるのが気持ちいいのか、 ダイアトラスは、 口腔油を垂らしていた。
「あぁあぅっ!!」
徐々にがちゅがちゅと機体をうちつけあわせるほど激しくなる律動に、 私は言った。
「あなたのレセプター、は、まるで、雌のそれと同じだ」
「ああぁあんっ! らめぇこねくたきもちぃいよぉお!!」
「ああ、まったく、」
私はせりあがる射精感に抗うことなくダイアトラスの胎内に射精した。 蠢く胎内に、ぬりたくるようにそのまま腰を動かし続けた。
「ひゃ、あ、らめぇぇ、あへぇ、こねくたおいるぅじゅぽじゅぽ、あは… 」
恍惚と、 極みに達し続けるダイアトラスに私はある種の冷静さを抱いていた。 そして、 彼のコネクターに触れる。
「これは?」
「あ、ふぁぅっ、これ、ぇ??」
一瞬コネクターに触れただけであるにも関わらず、 ダイアトラスはイッたらしい。
「こぇ、これね、あっくしゅが、」
「アックス?」
「めしゅは、こねくたでいっちゃらめらぁって…、 」
途端に、 ぞくりと私の背中を悪寒が走り抜けた。
うっとりとした言葉。 私は、 そんなダイアトラスに
『… え?』
衝撃。私の背中から胸へと貫通する刃。
視界が暗くなる直前に見たのは
「あ、あっく、すぅ、」
幸せそうなダイアトラスだけだった。
END
鳳櫻月雨