魅せられたのは。



「んあぁぁあっ!!」
モリの濡れそぼった秘肉を一気に貫いて、奥にある子宮めがけてピストンを続ける。
「だめぇったいちょ…抜いてくださ、ひうっ!」
「モリっモリっどうしてだ。私達は恋人だろう!」
「でも、赤ちゃん、できちゃ…あんっ」
バックで腰を打ち付けているとモリは恥ずかしそうに言う。そんな姿にも私の男は反応してしまう。…末期だな。
どうやら避妊のことを言っているらしいが、当然だ。
そのためにしているのだから。
「子供ができたらきちんと責任をとろう」
「あっ、だめです大尉っフラッグに、乗れなく…ひああっ」
ずぶぷぷぷっ
容赦なく奥まで肉棒を突き立てると、モリの反論はあえぎに変わる。
フラッグを気にするのは隊長としては実に喜ばしいが、今は隊長と部下の関係ではない。
恋人同士、グラハムとモリだ。
「ガンダム、が倒せなく…」
「任務は考えるな。今は恋人同士の時間だ」
「でも……きゃうっグラハムそこだめぇっ!!」
いいところ、を擦りあげてやればモリは可愛らしく鳴いた。
愛しい、愛しいからこそ、モリはフラッグに乗せられない、ガンダムを追わせられない。
奪われた仲間の敵を討ちたいのは私も同じ。その役目、私がいくらでも果たしてみせる。
だから………それが例え傲慢だとしても。
私はモリを失うのが怖い。
ガンダムを追ったことで次々に消えていく仲間に、モリも含まれてしまうんじゃないかと怖くて仕方ない。
モリと生きる。
そのためだったら私は手段を選ばないつもりだ。
「グラハムっだめ、いやぁっ!抜いてっ!抜いてよぉっ…」
「傷つくな…恋人にそんな風に言われてしまっては」
「ごめんなさっでも…だって、ひぁあんっ!」
わかってる。わかっては、いる。
だがしかし、この行為をやめる気はないし、やめられそうもない。
「モリ…私の子供を生むのは嫌かな」
「違うっけど…あっ、だめぇ……フラッグ、が…ガンダム倒せなく……ふぁあんっ」
フラッグへの気持ちは、私もモリも一緒だ。それにガンダムへの執着も。
けれど、それが生を不安定なものにさせる。
それならば、ガンダムだけじゃない、フラッグも私の敵だ。愛しいモリの全てを持って行こうとするのだから。
機体相手に嫉妬、か。
私はそれほどにモリが好きだ。
「愛している、モリ…!」
「グラハ、ム…あ、ひゃううっ奥まで…らめぇえっ!」
ずちゅんっぐちゅんっ
生々しい水音を響かせてモリの中を蹂躙する。すでに腕の力が抜けて、尻だけを高く上げる卑猥な体勢は余計に煽られた。
そろそろお互いに限界が近い。
モリの中は恐ろしく私の肉棒を締めあげ、精を欲している。
モリにその意志がなくても、体は受け入れようとしていた。
「も…だめイッちゃうよぉ、グラハム、ふああぁ…っ!」
「くっ存分にイキたまえっ」
最後に一度深く深く貫いて、熱い欲望をモリの中へ放つ。
どくどくと流れ込む精の勢いに、モリは再び感じるようだった。
「グラハ、ム……抜いて」
出さなきゃ。言外に聞こえた声に、私は反発した。後ろからモリを強く抱き締め、そのまま雄で栓をする。
一滴もこぼれないように、しっかりと。
「んっ、……グラハムひどい」
「私の子を産んで欲しい。きっと君に似た可愛い子だ」
「きっと、そうね…グラハムに似た素敵な………」

ぬちゅ、と粘着質な音をさせて引き抜かれた肉棒に、モリは顔を赤らめた。
淫美な最中とのギャップは、いつまでも変わらない。いつまでも、少女のような。
「モリ、愛している」
彼女は涙を流す。
私も、グラハムのこと愛してる。嘘じゃない、けれど、その愛で失うものの大きさを理解して、泣くのだ。



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