彼氏以上、恋人未満
「今回の任務、結構時間かかるみたいで帰るの明後日くらいになりそう。戸締りだけしっかりしてね。」
「あぁ、無事に帰って来いよ。」
「うん。サスケは任務ないの?」
「俺は里内の任務だけだ。家を開けることはない。」
「そっか、じゃあ行ってきます。」
パタンと玄関の扉が閉まって、戸締りだけはしっかりと言われたことを思い出し鍵をかける。
ななしは上忍で里を出る任務が多いからこういう事は珍しくない。俺は大体いつも、2〜3日程この家に1人でいる。
別に付き合っている訳ではない。つまり、彼氏じゃない。ただ何となくななしの家にずっといて、なんとなく一緒に過ごして、なんとなく体を重ねる。
ななしが他の男と仲良さげに話していれば嫉妬だってするし、男ばかりの食事会には行かせたくなくて文句を言い喧嘩になる事もある。
側から見れば恋人のように見えるんだろうか。
何度も言おうとした。もういい加減付き合わないかと。だが、話そうとするとあいつは上手くはぐらかす。
そろそろ限界なんだ、俺は。
あいつを自分だけのものにしたくて、他の誰かに行ってしまうのが心底嫌で。
今回の任務から帰って来たら絶対言ってやろうなんて、何度したか分からない決心をして、任務へ向かう為支度をはじめる。
彼氏以上、恋人未満
(お前の気持ちが知りたい)
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