待つ
「見て、サクラ。」
「何これ、"放課後話したい事があります、西階段4階の踊り場で待ってます。"へー、今時手紙なんて珍しいわねー。」
登校して靴箱を開けてみると1枚の紙が入っていて、隣にいたサクラに見せるとご丁寧に文章を読み上げてくれる。
「日向ネジって書いてある。サクラ知ってる?」
「知ってるも何もヒナタの従兄弟じゃない、1つ上の先輩よ。」
あんたってほんとクラスの人以外知らないのねーと呆れられる。
だってここモンスター校だもん、と言い訳をしてブレザーのポケットにその手紙をしまう。
「それにしてもななし、あんたやるわねー。」
「え、なに?」
「ネジ先輩って結構女子から人気あるのよー?だから知らない方が珍しいの。」
「ふーん。でもあたし人見知りなんだよなあ。」
2人きりで、初対面の人と話すなんてあたしにできるかな。しかも、先輩だし。
そんなの何とかなるわよと言われて、まあそうだよね、なるようになるかと自己解決して教室へ向かおうとした時、サクラがあっという声を上げる。
「ななし、あの人がネジ先輩よ。」
「…あの髪の長い人?」
「そうそう。…あ!サスケくん!」
よく人を見つけるなーと感心しながら、サスケの元へ走っていくサクラを横目に教室へ行こうとすると、手紙の差出人であるネジ先輩と目が合う。
「あ、おはよう、ございます、」
「、!おはよう…、手紙、読んでくれたか…?」
やばい、思ってたよりかっこいい。
髪は長いのに全然鬱陶しくなくて、ポニーテールがよく似合っている。
ヒナタと同じ色素の薄い目はとても綺麗で、吸い込まれそう。
声もちょうどいい低さで、口調も優しい感じ。
制服もきっちりと着ているのに何故かダサく見えない、むしろかっこいい。
「はい、さっき読みました。」
「そうか、なら良かった。…じゃあまた、放課後。」
そう言って足早に去ってしまう先輩。顔が少し赤かったのは気のせいかな。
…なんか、放課後が楽しみになってきた。
待つ時間、楽しいかも
(すまない!遅くなった…)
(待ってました、ネジ先輩。)
(うおおおおネジ!!青春ですね!!)
(しーっ!声でかいのよ、リー!)
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