誓う
すっきりと晴れた空を見上げるとつがいの鳥が仲良さげに飛んでいて、思わず笑みがこぼれる。
終わりましたと言われて鏡を見ると、そこには普段とは違う、控えめで上品な化粧をして、真っ白な生地に赤い花の刺繍がとても綺麗な白無垢を着た自分が映っている。
…すごい、自分じゃないみたい。
メイクさんと着付け師さんが声を揃えてお似合いですよと言ってくれたのが嬉しいけど恥ずかしくて、ありがとうございますと言った顔はきっと少し赤いはず。
「旦那様をお呼びします、お待ちください。」
そう言って2人が部屋から出て行くと、しばらくしてコンコンと2回音がする。はいと返事するとドアが開いて、歩きづらいのかいつもより少しゆっくりとこちらへ向かってくるナルト。
「っ、!…ななし。」
「ナルト、お待たせ。」
「…ななし、すっげー…、綺麗だってばよ。」
口元を隠しながらそう言うナルトは黒とグレーの袴姿。いつもより少しだけ大人っぽく見えるその姿に、思わず見惚れてしまう。
「ナルトも…かっこいいね、すごく。」
「そうか?…俺、こんな格好した事ねーから何か変な感じだってばよ。」
「あたしもだよ、」
するとナルトは小さく笑って、すげー似合ってると言ってくれた。ナルトもすごく似合ってるよと返すと少し照れくさそうに頭をぽりぽりと書きながら、視線を窓の外へと移す。
「…ななし。」
「なに、?」
「ぜってー…、幸せにすっから。」
「っ、ナルト、」
「ななし、愛してる。」
そこまで言うと視線をまたこっちに戻して、泣きそうになっているあたしを見てニカッと笑いながら、泣くのはまだはえーぞとあたしの頬を撫でる。
「…よし、行くか。」
手をキュッと握って、みんなが待つ会場へと足を進める。
あたし、この人と…
永遠の愛を、誓う
(…ナルト、)
(ん、何だ?)
(あたし、もう充分幸せだよ。)
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