微笑む


「あー、今日もかっこいいな…、シカマルくん。」

「ななし、あんた見てるだけじゃなくて話しかけなさいよ。」

「そんな事したらあたし死んじゃう。」



かっこよすぎてすれ違うだけで倒れそうだもんと言うと、いのはシカマルをかっこいいなんてあんたも物好きねと笑う。

そりゃいのはサスケくんが好きだし、シカマルくんとは幼馴染だから何とも思ってないんだろうけど、あたしからすれば校内で1番のイケメンだと思ってる。


いつもだるそうにしてるのに友達と遊んでる時はすごく楽しそうで、今も中庭でナルトくんやチョウジくんとフットサルをしている。

やっぱり、かっこいい。

そう思いながら帰る支度をするために窓を離れると、いのにななしと呼ばれて、離れたばかりの窓に再度戻る。



「こっち見てるわよ、シカマル。」

「えっ?!」



何で呼んだの、いの!と慌てて言うけど、いのはおーいと手を振っていてあたしの言葉なんて聞こうともしてない。



「おー。何やってんだー、いの。」

「聞いてよシカマルー、この子があんたと喋ってみたいってー!」

「えっ?!…えっ?!待ってよいの、あたしそんな事言ってな…っ!」

「いいじゃない、いつまでも見てるだけじゃ何も始まらないわよー?じゃ、あたしはサスケくんの部活見に行くから、また明日ねー。」



いたずらに笑いながら教室を出るいのはやっぱりあたしの話を聞く気はなくて、どうしようと1人でテンパっていると中庭から声が聞こえる。



「…あのー、」

「えっ?あ、はいっ!」

「いのが言ってた事、ほんとすか?」

「あ、えっと…、はい、」



きっと今のあたしの顔は真っ赤だろうな。いのの奴、明日覚えてなさいよ…!



「……んじゃ、一緒に帰るっすか?」



そう言ってシカマルくんが微笑む。






どうしよう、展開が早すぎる。









微笑むあなたも、
(かっこいい…。)

(って、どうしよう、いきなり2人きり?!)

















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