拗ねる


「だーから!ごめんって!ななし!」

「やだもん。ナルトなんて大っ嫌い。」

「なっ…、俺は大好きだってばよ!だからそんな事言うなって!な?」



あたしは今最高に拗ねてる。

なぜなら、ナルトがモテ過ぎているから。

最近のナルトの人気と言ったら本当にすごくて、毎日プレゼントやら手紙やらを貰って帰ってくるのはもちろん、抱きついてくる子や、わざわざ写真を撮るためだけに他里からくる女の子もいるほど。


里の嫌われ者だったナルトがみんなから愛されるのは嬉しい事だし、喜ぶべきだと思う。

でも、あたしは彼女なのだ。

いくら何でも耐えられなくて、久々に会えたのに思いっきり拗ねてしまう。



「彼女はあたしだもん。何で他の子に抱きつかれてんの。」

「俺もななし以外にそんな事されたくねーってばよ!」

「でもされてるじゃん。色んな子に抱きつかれてるから、最近ナルトから香水みたいな香りするもん。ほんとやだ。」



あ、やばい自分で言って泣きそう。

ナルトに顔を見られないように下を向いていると、ちょいちょいと袖を引っ張りながらナルトが小さい声で話し始める。



「ごめん。…俺ってば、そんなにななしに嫌な思いさせてるって気付けなくて…、」

「っ…、」

「ほんと、ごめんな。」

「、別に、いいもん。」



なんて、全然良くないのに。

あたしってほんとに可愛くないなあ、これじゃあ愛想尽かされるのも時間の問題かもなんて思いながら、勝手にボロボロと流れてくる涙を片手で拭う。










拗ねたい訳じゃないのに
(泣くなって、ななし、ごめんな。)















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