抱きしめる
「なーななし、ストレスの解消法って知ってっか?」
「そんなの人によって違うんじゃないのー?」
テレビを観ながら適当に答える。お、甘栗甘の新商品おいしそう。今度買いに行こう。
ななし!ちゃんと聞けってば!と若干怒りながら言うナルトに視線だけを向けると、体ごとこっち向いてと言われて言う通りにする。
「でー?なに?ストレスの解消法?」
「そうだってばよ!恋人同士でしかできない方法があんだよ!」
「なに、それ。」
「ハグだってばよ!ハ、グ!」
ナルトにこんな事を教えたのは誰だ。サイかいのか、まあそのあたりだろうな。あのカップルはそういう話が大好きで、新しい話題を耳にしてはななしにやってみなさいよとナルトに教えているらしい。絶対おもしろ半分でやってるんだよな、あの2人。
「まーたサイかいのから聞いたんでしょ。」
「なっ、なんで分かるんだってばよ…!」
「そーんな事言うのあの2人くらいでしょ。」
「まあ、誰でもいいじゃん!ハグしようぜ、ななし!」
ニカッと太陽のように笑って腕を広げて待ってるナルトは19歳とは思えない可愛さ。
「ほら、ななし!」
早く早くと急かすナルトの胸に飛び込むように抱き着くと、そのまま背中に腕が回ってくる。
ふと顔を見上げるとナルトもあたしを見下ろしていて、目が合ったあたし達は自然と顔を近づけてキスをする。
「ななし、好き。」
抱きしめる
(ナルトあったかいね。)
(そうか?)
(うん、いい香りするし。)
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