第4話
片付けが終わって事務所へ行くと、店長が笑顔でお疲れ様と言ってくれる。
お疲れ様ですと返すと、これ今日のお給料だから確認してねと渡されて、中身を見るとお札がたくさん入っている。
「わーたくさん。…うん、ぴったり入ってます。」
「今日は2人とも長かったから疲れたでしょ。しかし、あのはたけカカシがうちにくるなんてビックリしたよ。」
あの人もこういうお店来るんだねーと笑いながら話す店長は、なんだか機嫌が良さそう。
何かいい事あったんですかと聞けば、上忍の奥さんが帰ってくるんだよと言っている。もう結構いい歳なのに仲良し夫婦なんだな、羨ましい。
「次の出勤はどうする?」
「1週間後にしようかな、最近働きづめだったからちょっとだけ休みます。」
「わかったよ、じゃあ気をつけてね。」
お疲れ様、ゆっくり休んでねと笑顔で言う店長にお疲れ様ですと返して、店の裏口から一楽へ向かうために歩きだす。
……
「こんばんは。」
「おーいらっしゃいななしちゃん!仕事終わりかい?」
「そうなんです、今日も忙しかったー!味噌ラーメン下さい。」
はいよ!と言ってテウチさんは調理に取り掛かる。
もう夜も遅いからなのか客はあたし1人だけ。
麺を茹でる音と食材を切る音が響いていて、なんだかとても心地いい。
「はいよ、お待たせ!」
「わー相変わらず美味しそう!いただきます。」
ほかほかと湯気がたっている麺を啜っていると汗が流れてくる。暑い日に食べるラーメンっておいしいんだよな。いや、一楽はいつ食べてもおいしいんだけど。
「ななしさん、最近毎日お仕事ですね。お疲れじゃないですか?」
「アヤメさん!裏にいらしたんですね、気づかなかった…!うん、少しだけ。」
「体力使うお仕事ですもんね…。よかったらこれ、どうぞ。」
そう言って渡されたのは、カラフルな飴玉がたくさん入った瓶。
近くの商店街で見つけたんです。疲れた体には糖分がいいですよと言ってくれるアヤメさんと、あたし達のやりとりを見てニコニコしているテウチさん。
2人はいつもあたしの体を心配してくれて、両親も親戚もいないあたしはこの優しさがとっても嬉しい。
「ありがとうございます!わー、可愛い…。」
「何か困った事があったらいつでも相談しなよ!俺に言いづらかったらアヤメがいるしな。」
「ふふ、はい。いつもありがとうございます。」
残りのラーメンを全部食べて、お金を払って家に帰る。
そういや洗濯物乾いてるかなと思ってベランダに出ると、ふと視界の下に入ったのはさっきも見た銀髪の彼。
何やら女の人と寄り添いながらネオン街へと向かっているようで、話し声までは聞こえないけど女の人はすごく楽しそう。
さっきあんなに激しかったのに、またするのかな。まああたしには関係ないけど。
夕方干した洗濯物はもう全部乾いていて、あたしは取り込みながらそんな事を思っていた。
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