第10話 番外編


なんでカカシがななしちゃんと居るんだ、しかも手繋いで。
あのドレスを着てたって事は仕事だろう、貸切か何かか?ていうかその前に、あいつもななしちゃんを指名してたのかよ。

デート、と言ったカカシは挑発的な目線で俺を見ていて、その目に妙に腹が立った俺はじゃあなと足早にその場を立ち去る。なんだよ、飲み会断った理由はこれかよと独り言を吐いて、席に戻る。
そっから一気に楽しむ気が失せた。しばらくして先に帰るわとひとり部屋を出ると、運悪くまたあいつらと鉢合わせる。

ふとななしちゃんの方を見ると、酒のせいなのか何なのか顔は赤く染まっていて、大きな瞳は潤んでいる。その表情はベッドで見せるそれと同じで、これから2人がするであろう行為を想像して思わず眉間にシワが寄る。カカシに手を引かれて歩くななしちゃんと目が合った気がしたが、何となくイラついていた俺はさらに眉を寄せてしまう。



「くっそ…、見せつけてんのかよ。」



イライラしながら街を歩く。途中で呼び込みの兄ちゃんに声をかけられて、安くしますよお客さん!なんて愛想のいい顔をして話している。
半分やけくそでじゃあ行くよと返事をすると、嬉しそうに中へ案内される。



……



「ね、お兄さん…、この後、飲み行かない?」

「…おー。いいぜ。」



大して可愛くもねー女の誘いに乗って、一緒に店を出る。
ちらっと視線を移した先に仕事帰りのななしちゃんがいた気がしたが、気づいてないフリをして女の肩を抱くと、女は俺に抱きついてくる。歩きづれーからそれはやめてほしいんだが。



何でここまでイライラすんのか分からないフリをして、まだまだ賑やかな街へと足を進める。












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