第12話


「っ、あ、あぁッ…!やだ…っ!」

「…嫌じゃねーくせに。好きだろ?これ。」

……

「ゲンマ、さ…っ、なんで、動いてくれないのぉッ…!」

「動かしてほしいならおねだりして…な?」

……

「は…ッ、ななしちゃん、…イキ、そ…っ、」

「んぅっ!あたし、も…あぁんッ!」



……



「疲れた…、」

「俺も…。すっげー、眠いし…」



性欲が無くなっちゃうんじゃないかと思うくらい、お互いに求め合って。外出しようかなんて言っていたのに、もうそんな体力は残ってない。とりあえず煙草吸おうぜと言うゲンマさんに頷いて、気だるい体を無理矢理起こす。

やばい、寝そう…。

煙を吐きながら今にも閉じそうな目を無理矢理開ける。明日休みにしててよかった、ほんとに…。
ちらりとゲンマさんの方を見ると、やっぱり眠そうな目をしながら煙草を吸っていて、思わず笑ってしまう。



「なんだよー…笑うなよ。」

「ふふ、ごめんなさい。」



ちょっと張り切りすぎたわ…と言いながら煙草の火を消して、こっちを向くゲンマさん。なんですか、とあたしも火を消してくるりと対面になれば真剣な顔でこっちを見るゲンマさんと目が合って、腕を引っ張られてギュッと抱きしめられる。汗かいてますよ、と言えばいいからと返されて、抱きしめられた腕に力が入る。



「ゲンマさん…?」

「……ななしちゃん、」



抱きしめられたまま、静かな時間が流れる。ゲンマさん、と呼びかけても返事は返ってこなくて、とりあえずあたしも抱きしめ返してみる。

………あれ、なんかすーすー聞こえない?

抱きつかれていた腕を外して、よいしょと肩を押してみる。



「すー…すー……」

「…やっぱり、寝ちゃってる。」



このままだと風邪を引いてしまう、とりあえず起こしてお風呂に入ろうと思って起きてくださいと声をかける。



「んー…このまま……冷房消して、寝ようぜ…、」

「…ふふ、はい。」

「ん…、こっちおいで、」



仕事で寝るのは申し訳ないけど、正直もう限界。眠すぎる。もう寝息を立てているゲンマさんの唇に軽くキスをして、あたしも目を瞑る。



……



「…わっ、ゲンマさんっ!やばい、あと2分しかないっ!」

「んー………はっ?!やべーごめんな寝過ぎた!俺、風呂いいから!もう着替える!」



さっきの甘い雰囲気はどこへやら。目を覚まして時計を見れば、部屋を出る時間まであと2分。ななしちゃんまで急がせてごめんなと言うゲンマさんに大丈夫ですと返して、あたしも急いでドレスに着替えようとショーツを履くと、ひやっとした感触にはっとする。

……忘れてたけど、汚れてたんだった。しかも体は汗とか色々、そのままだし。…とりあえず今はしょうがない。このまま帰ってゆっくりお風呂に入ろう。














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