第16話


「…何でお前と任務なんだよ。」

「こっちが聞きたいよ、まったく…。」

「大体任務ってのはスリーマンセルが基本だろ?もう1人はどうしたんだ。」

「今回は2人で来てくれっていう依頼だって、さっき言われたでしょ。ちゃんと聞いとけよ。」

「うるせーよ、ったく…さっさと終わらせようぜ。」



……



ななしちゃんに好きだと伝えてから数日。ナルト達を連れていつも通り任務の受付に行くと、お前は指名が来ているから今回の7班の隊長は別の人に任せると言われた。Aランクでの指名だと言い渡されると、横にいたナルトがカカシ先生ばっかりずりーよ!とギャーギャー騒いでいるが、それを無視して3代目様に詳細を訪ねる。



「要人の護衛じゃ。しかし、あまり大人数だと困るとの事じゃった。」

「と、言いますと…、今回はツーマンセルですか。」

「そういう事じゃ。指名されているのはお前ともう1人。」

「誰でしょうか?」

「おはようございまーす。………カカシ、」



眠そうな顔で現れたのはゲンマで。まさかとは思ったが相方はこいつですかと聞けばそうじゃと返されて、一気に気分が萎える。それはこいつも同じなようで、俺の顔を見て最悪とでも言いたげな顔をしている。

それじゃあ頼んだぞと火影様に言われ、渋々正門に移動して冒頭の会話に至る。



……



「それでは、私達はここで失礼します。」

「うむ。ご苦労であった。」



無事に要人を大名の元へと送り届けて、里へ帰ろうと来た道を戻る。隣を歩くゲンマは相変わらず不機嫌そうな顔をしていて、それに妙に腹が立った俺は挑発するように話しかける。



「俺さ、告白しちゃった。ななしちゃんに。」

「…随分と手がはえーのな、お前。」

「ライバルがいたんじゃあ、もたもたしてられないからねぇ。」

「そうかよ。…ま、俺もこの後ななしちゃんとデートなんだ。わりーが先帰るぜ。」



報告書は頼んだと言うと全速力で里へと戻るゲンマに舌打ちをして、予定もない俺はのんびり歩いて帰る。デート、ねぇ…。あいつ、いつの間にそんな約束したんだろうか。これは部屋が隣だとか言って余裕ぶっこいてる場合じゃなさそうだ。さほど遠くない木の葉の里へと足を早めながら、そんな事を思う。













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