追いかける


「あっ!シカマル!」

「げっ、またお前かよ、ななし。」



待ちに待った昼休み。

お弁当を忘れたあたしは購買に来ている。購買で売ってるパンっておいしいんだよな。今日はシュガートーストにしよう。

お金を払っていざ教室へ戻ろうと廊下を歩いていると、目の前から歩いてきたのは大好きなシカマル。
すかさず声を掛けると、返ってきたのは何とも嬉しくなさそうな、もっと言えば面倒くさそうな返事。



「ねぇ、ひどくない?なに、げっ、て。」

「毎日付きまとわれてんだ、そういう反応になってくるのは当たり前だろ。」

「シカマル最低。あ、ねぇ一緒にごはん食べよう!」

「あー悪い、ナルトとチョウジが待ってんだ。」

「いっつもその2人じゃん!たまにはあたしとも食べてよー!」

「うるせー、俺は男と食べる昼飯が好きなんだよ。じゃあな。」



…何だよそれ、もしかしてそういう趣味?



去年の文化祭準備の時に初めてシカマルを見て、一目惚れした。

ハーフアップにまとめた髪、少し着崩した制服、耳元で控えめに光るピアス、だるそうにしてるくせに友達と楽しそうに笑う顔。

全てがどストライクで、絶対仲良くなりたい、そしてあわよくば彼女になりたいと思ったあたしはその日からシカマルに猛アタック。
最初は普通に接してくれていたけど、毎日うざいくらい話しかけるせいか今ではとんだ塩対応だ。



「別にいいもん、絶対彼女になるから。」



小さくそう呟いて、おそらく屋上へ向かうであろうシカマルの背中を小走りで追いかける。



「待ってよシカマル!今日こそ一緒にごはん食べたい!」







君を、追いかける
(だあっ、うぜーよお前!)
(お願い!静かに食べるから!)
(…今日だけだぞ。はぁ、めんどくせぇ)












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