落歌生

絶望

目蓋閉じれば彼岸花
腐る才能、実は朽ちる
めいいっぱい開いても光はなくて
灯火だって消えちゃった
それを毒だと知ったとしても、(私はそれを飲むでしょう)
銀の水薬
毒素が心に回ったならば
泥の中に呑まれてく

とんとんと警鐘を鳴らしたような
後ずさり、下は崖
可哀い子には友を持たせよ
絆されたなら頃合だ
怒哀がなければ人じゃない
笑顔は恐怖を連れてくる

手前で摘み取るカタルシス
おいでませ、絶望。
忍び寄る恐怖と共に
虚無学と絶望理論
腕の力が抜けていく
強がる勇気ももうないや
ちっぽけであわれな私達
お前に何ができようか
無力感に打ち拉がれて
いのち一粒、落ちていく
○ ○ ○

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