探索2




view:いお


ということで靴箱まで来てみたけど、そう都合よくはいかないみたいだ。

「いないね、宮地くん。」

できれば今日中に渡したかったけど、帰っちゃったなら仕方ないか。
家までは知らないしなぁ。

「校内にはいるみたいよ。」

「へ?」

智世ちゃんのほうを振り向けば、誰かの靴箱をのぞき込んでいた。
私が振り向いているのに気づいた智世ちゃんが体を横にずらしてくれた。

そこには外履きと思われる大きなスニーカーと、その上にちょこんと載せられた可愛らしい…

「ちちち、智世ちゃん、閉めよう!」

人様に宛てられたラブレターを目撃するとか気まずすぎる!

「外履きあるんだし、まだどこかにいるんじゃない?」

そして我が親友はマイペース過ぎる!

「え、う、うん。そうかもね?」

「体育館にでも行ったのかもね。一応バスケ部だし。」

ほら、行きなよと背中を押される。
え、智世ちゃん一緒に…

「体育館まで行くのは面倒臭いから帰るね。頑張って。」

ですよね!





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