三.七海建人は気遣う

 まだ寝ていたいと訴える体を嘲弄するかの如く、非情にも朝はやってきた。
 五分置きに鳴るように設定したアラームを止めるのは、たしかこれで三回目だ。起きられない人間ほどこういう設定の仕方をするのだとどこかの誰かが言っていた気がする。
 ディスプレイに表示された数字を半ば睨みつけるようにして確認すると、そろそろ準備を始めなければ間に合わないという時刻だった。

 睡眠時間――五時間弱。決して十分とは言えないけれど、高専に泊まり込みかつ徹夜を覚悟していた身としては自宅のベッドでこれだけ眠れたのであれば御の字だ。勿論どれもこれも、遅くまで資料作成を手伝ってくれた七海さんのおかげではあるのだが。
 欠伸をしながら仕事用のスマートフォンの画面を点灯させると、��新着メッセージがあります�≠フ文字。なんとなく良い予感はしないけれど、見てしまった以上知らない振りもできない。悪い内容じゃありませんように、と念じながら開いたそれは、五条さんからだった。

【今後の君の活動方針について話したいから今日の任務終わったら高専寄ってね】

 想像よりはよっぽど普通だったその内容にほっと胸を撫で下ろす。
 今後の活動方針。わたしはなんだかんだ今くらいの難易度の任務や仕事のペースが丁度良いような気でいるけれど、五条さんにはもっと別の何かが見えているのだろうか。普段おちゃらけたような印象を受ける人ではあるけれど、その見立てはいつも的確なのだから、わたしは彼を七海さんに対するものとはまた違ったベクトルで尊敬しているように思う。

 まあ、それは置いておいて。まずは目の前の任務に集中するところからだ。さっさと準備をして、今日同行する予定となっている猪野さんを迎えに行かなければならない。
 わたしは五条さんからのメッセージに【承知しました】とだけ返信をすると、意を決して布団から這い出たのち、両頬をぺしんと叩いて「よし」と気合を入れた。


◇


「お疲れ様でした。お怪我はないですか?」
「全然ないっす! 呪霊の行動パターンを事前に共有してもらったおかげで気取られる前にほぼ片付いたんで!」
「猪野さんのお力になれたなら良かったです」

 無事に任務を終えて、今日も同行者に大した怪我がなかったことにほっと胸を撫で下ろす。直接呪霊と対峙しないわたしたちにとって、彼らの命を守るために出来ることといえば、少しでも多く祓徐の対象となる呪いの情報を集めることくらいだ。

「前から気になってたんすけど。歳上の人からそうやって敬語使われたり��さん�&tけで呼ばれたりするの、なんかムズムズするんでナシにしてもらえないっすか?」
「年齢関係なく、わたしは新米の補助監督ですから」
「いや俺だってまだ呪術師としては新米でしょ」

 そう言って少し困ったような顔をする猪野さんは、噂によると七海さんに憧れているのだとか。全てが見えているわけではない補助監督のわたしですらその仕事っぷりには舌を巻くのだから、同じ呪術師としてはより一層心揺さぶられるものがあるのだろう。
 猪野さんは、「それでもわたしにとっては先輩です」と話すわたしに居心地悪そうな顔を見せると、しばらく考える仕草を見せたのち渋々といった様子で口を開く。

「敬語はまぁ……七海サンみたいな感じと思えば良いんすけど。せめて呼び方は��猪野くん�≠ナお願いできません?」
「でも」
「もう何回か一緒に任務出てるんだし、これからも同行してもらうなら気になるんで! ほんと!」
「……猪野くん」

 呼び方ひとつがそんなに大切だろうか、と考えるけれど、本人がこれほど熱望していることを徹して聞かない理由も特にない。その希望通りに砕けた呼び方をしてみれば、彼は「お、しっくりくる!」なんて嬉しそうに顔を綻ばせた。
 それに釣られてわたしも微笑むと、頬のあたりにぽつりと冷たい感覚があった。それが雨だと気がつくのにそう時間は掛からず、また昨日のように土砂降りになる前に早く車へ戻らなければと猪野くんを急かす。
 案の定車に乗り込んて数分後には、それはフロントガラスやルーフにばちばちと音を立てて叩きつけるほどの大粒になっていた。

「ここ最近雨多いっすね」
「本当に。昨日も夜中まで少しも弱まらなかったですし」
「あ、昨日の雨といえば。聞いてくれます? カッコいい七海サンの話!」
「……七海さんがどうかしたんですか?」

 ��昨日の雨�≠ニ��七海さん�≠ニいうワードの並びに心当たりがありすぎて、エンジンをかけようとする手が一瞬止まる。わたしのような新米がキャパシティを超える仕事を引き受けたことで、一級呪術師かつ残業を憎む七海さんの手を夜中まで煩わせただなんて、多分……いや、決して美談にして良いことではない。
 そんなことを考えながら猪野くんの言葉を待っていると、彼はすぐに意気揚々と七海さんの――猪野くん曰く――武勇伝について語り出した。

「昨日七海サンと一緒の任務だったんすけど、途中で大雨に降られて伊地知サン来るまで近場で待機してたんですよ。そしたら小学生くらいの女の子が公園で一人で雨宿りしてて」

 自分のことのように嬉しそうに話す猪野くんをバックミラーで見ながら、もうその先が容易に想像できてしまう話に耳を傾ける。
 カーテンのように視界を遮る豪雨にワイパーが追いつかず、ぼんやりと見える信号や前を走る車のハザードランプを頼りにしばらく運転していると、少し先にゆらゆら揺れる赤い警棒と【通行止め】の看板が見えた。

「七海サン、その子に自分の持ってた傘あげちゃったんすよ。予定が押してたんで送り届けてあげたりとかはできなかったんですけど」
「��道中訳あって�≠ゥぁ……」
「え?」
「いえ、こっちの話です。さすが七海さんですね」
「マジでスマートっつーか、カッコいいっす。やっぱ憧れるなぁ」

 俺も次ああいうことがあったら七海サンと同じことしよ、という言葉を聞いたあたりで、車は先ほど見えた看板の前に差し掛かる。交通整備を行なっている警察官が引き返すように合図するので、車内に雨が入り込むことを覚悟の上で窓を開けて尋ねた。

「事故ですか? 通行できるようになる目処は」
「この先の川が昨日からの雨で危険水位に達してまして、橋はしばらく通れません。迂回してもらった方が早いです」
「迂回路って――��あっち�≠ナすよね……」

 ここからでもよく見える。何百と連なる車の赤い灯が。あの様子だと、数時間にも及ぶ渋滞に違いない。
 肯定の言葉を痛くなる頭で処理して、こんな中職務を全うする彼らに敬意を表しつつ来た道へ引き返すようにハンドルを切る。
 参った、今日は任務後に話があると五条さんに言われていたのに。これじゃあとても定時内に高専へ戻るのは無理だ。

「……もしかして、立ち往生っすか?」
「すみません、猪野くん。少し電話しますね」
「了解っす」



 ざあざあと降る雨が水流を作って路肩の排水溝へと吸い込まれていくのを横目に、停車させた最寄りの駅前で待ち人を待つ。
 電車も上り方面はかなり遅延しているらしく、駅は人でごった返している。早い会社ならもう定時を迎えている頃だし、帰宅ラッシュに差し掛かっているのだろう。自分が一般企業に勤めていた頃の窮屈な満員電車を思い出し、人に酔うあの感覚がしたような気がした。

「遅いっすね、七海サン」
「……そうですね。何もなければ良いんですが」

 現状報告のために伊地知さんに電話をしたのは、もうかれこれ一時間も前のことだ。高専に帰校するまでに数時間はかかりそうだと告げると、彼は思いもよらぬ言葉を発した。

『実は、七海さんも今日その近くで任務に当たっていて……私が同行していたんですが、昼頃に急用で高専に呼び戻されたので今おひとりなんです。この雨で戻ろうにも戻れなくて。合流することは可能ですか?』

 送ってもらった位置情報を見ると、七海さんの現場はわたしたちのいるところよりも少し高専寄りだった。つまり合流するには、七海さんが下り方面の交通機関を使ってわたしたち側へ来てくれる方が効率が良い。
 その旨を伊地知さんに伝えると、彼から七海さんへ連絡してくれるとのことだったので、わたしたちは指示通りこうして最寄りの駅前で待機している。まあ、事の次第を説明するならそんな感じだ。

「猪野くん、残業になってしまい申し訳ありません」
「なんで謝るんすか。天気のせいなんだからどうしようもないでしょ」
「でも」
「呪術師に残業なんて当たり前っすよ。あ、あれ七海サンじゃないすか?」

 猪野くんが指差す方向に目を向けると、昨日も雨の中で映えていた一際目立つスーツがすぐに見つかった。見つかったのは良いけれど。何よりも驚いたのは、周囲を慌ただしく歩く人々と比べて彼のスタイルが抜群に良いことを改めて感じてしまったから――ではなくて、その姿が雨でずぶ濡れになっていたからだった。
 車内に常備してあったビニール傘を一本多く持って猪野くんに一声掛けたのち、慌てて運転席を飛び出す。今更傘なんてなんの役にも立たなそうだけれど、何も持っていかないよりはマシだろう。

「七海さん!」
「お疲れ様です」
「どうしたんです、なんでそんな」
「詳しくは後ほど。ひとまず車内のタオルをお借りしても?」
「は、はい。もちろん」

 車のトランクを開いて、応急処置用の薬箱の隣に積んであるタオルをいくつか手に取る。それらを手渡すと、七海さんは乗り込む前に助手席の座面に何枚か敷いてから、水を多分に含んでしまっているジャケットを脱いだ。その仕草のあまりの色っぽさに、何も悪いことなどしていないのに思わず目を逸らしてしまう。
 無事に彼が車内に身を収めたことを確認してドアを閉めると、自分も運転席へと乗り込んだ。

「七海サン、お疲れ様です!」
「ええ、お疲れ様です。お互い災難でしたね」
「いや、どう見ても七海サンの方が災難っすけど……何かあったんすか?」
「別に何も。現場から駅に向かうまでに傘を持っていなかったので」

 この雨ではタクシーも捕まらない、と言いながらかき上げた髪の毛をがしがしと拭く七海さんは、いつもの落ち着いた雰囲気とは打って変わって、いかにも��男�≠ニいうような印象を受ける。思わず顔に熱が集まってしまうのは、恐らく至って普通の反応だ。

「この後のことは聞いていますか」
「はい。伊地知さんが近場の宿を押さえてくださったので、一旦そこへ向かいます。交通状況が改善されれば帰校も視野に入れますが、現実的じゃないですね。ほぼ確実に泊まりだと思ってください」
「……分かりました」

 ふう、という溜息。昨日から通算で何十回目かのそれは、途中で数えるのを諦めた。七海さんからしたら外的要因で連日の残業なのだから、溜息もつきたくなる。しかもその要因のひとつはわたしだ。あまりにも申し訳ない。
 そんな風に凹みかけるけれど、今にも風邪を引きかねない格好の七海さんを見て急いで宿を目的地にカーナビを設定する。現場から駅まで、ということはこの状態で電車に乗ってきたのか。周りもこんな読んで字の如く��水も滴る良い男�≠ナある彼を見て驚いたに違いない。

「それじゃあ、向かいますね」

 わたしは自らのその言葉を合図に、宿へ向けて車を発進させた。


◇


 ぼーっと、部屋の天井を眺める。

「さすがというか、なんというか……」

 こんな高級旅館のようなものに泊まるのは、何年ぶりだろうか。下手をすれば学生時代の修学旅行以来かもしれない。高専といわゆるパイプがある御用達というやつなのか、単純にここしか空いていなかったのか、はたまた一級の七海さんがいるからこその採択なのか――。いずれにせよ、雨を凌ぐという目的のために泊まるにはあまりにも贅沢すぎることは間違いない。
 これが経費で落ちるなんて、本当に良いんだろうか。なんて思いつつも、せっかくなのだから思い切り満喫しなければ損だとも考えて、先ほどしっかりと温泉にも浸かってしまった。

 仕事のできる伊地知さんによって部屋はきっちり三人分予約されていたので、他の二人がどう過ごしているのかは分からない。けれど、少なくとも七海さんに限ってはすぐにシャワーを済ませたことだろう。
 とりあえず旅館の浴衣を拝借して、ロビーにあった自販機で飲み物でも買おうと財布を手に階段を下る。ふと目指した先に目をやると、そこには自販機よりも身長が高い、榛色の髪をした先客がいた。

「……な、七海さん……?」
「なんで疑問系なんですか」
「いや、なんというか……髪下ろされてると雰囲気ガラッと変わりますね」
「自分ではよく分かりませんが、そう見えるならそうなんでしょうね」

 ガコンと音がして、大きな体が取り出し口に向けて屈められる。背が高いとこういうところは少し不便そうだと思うけれど、その動作ひとつをとっても様になっているのだからこの人は恐ろしい人だ。例の忠告がなければ、わたしもコロッと好きになっていたかもしれない。

「どれにしますか」
「え?」
「飲み物」
「いや、自分で買います」
「あまり小銭を持ちたくないので。早く決めてください」

 加えて、こういうところだ。
 小銭を持ちたくないのは事実なのかもしれないけれど、こんな風にサラッと気遣える男性がこの世に一体どの程度いるだろうか。少なくともわたしの経験では、一般企業に勤めた期間を含めても片手でも多すぎるくらいだ。それが歳下となれば、七海さん以外にはいない。
 じゃあミルクティーで、と控えめに告げると、まもなく再度ガコンと音がして、それを手渡された。

「ありがとうございます」
「いえ。災難だったというのは、アナタに向けても言ったことなので」
「え」
「昨日も遅かったんですから、今日は早く帰って休みたかったでしょう」

 それは七海さんも同じじゃないですか、と言いかけたところで他の宿泊客が飲み物を買いに来て、何の気なしに二人一緒にロビーのソファに向けて移動する。
 ちょっとした世間話だけしたらすぐに各々部屋に戻ると思っていたけれど、少し距離をとって座ったそこが妙に落ち着いてしまって、互いに戻るタイミングを見失ってしまった。

「昨日、本当にありがとうございました」
「もう何度も聞きました」
「それでも言わせてください。二日連続で残業になってしまったわけですし」
「その分今後のサポートに期待しています」

 ごく、と七海さんが無糖のコーヒーを飲み込むと、その喉仏が上下に動く。こうしてオフの姿を見ると、七海さんも普段よりはよっぽど年相応な見た目に近付く気がする。相変わらず苦労人であることがありありと分かるような表情は抜けないけれど。
 ふと、手元にあった仕事用のスマートフォンが振動した。画面を見ると、それは五条さんからの着信を知らせている。

「電話、出ますね」
「どうぞ」

 一応一言断って、それでも特に部屋に戻る様子のない七海さんの隣で通話ボタンを押す。
 するとすぐに明るい声が聞こえてきて、どうやらそれが同様に耳に届いたらしい七海さんが若干顔を顰めた。

『聞いたよ、今日帰れないって? にしても君も運が悪いねぇ。初の泊まりがこんな形で、しかも七海と一緒なんてさ』
「いや、別にそんなことは……それに猪野くんもいますし」
『まあそりゃそうだけどさ。七海に何かされそうになったらすぐ大声上げるんだよ』
「そ、そんなことになりません!」

 思わずムキになって否定してしまったわたしに、七海さんがなんとなく会話の内容を察したように大きな溜息をついた。「冗談冗談」と笑う声が聞こえたかと思えば、今度はそれが突然低く真面目なものになって、温度差に風邪を引いてしまいそうだ。

『僕明日から海外出張でさ。本当は今日直接話したかったんだけど、簡単に伝えとくよ。詳しくは伊地知に聞いてほしいんだけど、来週頃からまた七海にも同行してもらうことになると思うからよろしくね』
「……また一級案件に、ということですか?」
『そうそう。君の実力もここ最近でかなり上がってきてるし、やっぱ七海との方が学べることも多いでしょ。それにアイツも君との任務やり易そうだし』
「そう、でしょうか……」
『あれれ、自信ないカンジ? だーいじょうぶだって、なんかあれば七海が助けてくれるから! 僕や伊地知に相談してくれたって良いよ』

 自信は――正直ない。つい昨日その七海さん本人から「仕事を任せて良いのか不安になる」と言われたばかりだ。少し言葉を詰まらせてしまったわたしに何かを感じ取ったらしい五条さんが、相変わらず真面目なトーンを崩す事なく言う。

『まあ何事も最初から上手くできるヤツなんていないよ。……あ、僕は別だけどね。とにかく、今の君なら大丈夫だと踏んでの決定だからやるだけやってみてよ』
「……分かりました」
『ん、じゃあよろしくね。それと、ちょっと七海に代われる? 隣、いるんでしょ?』
「あ、はい」

 言われたままに七海さんにスマートフォンを差し出すと、彼はやっぱり嫌そうな顔をしつつもそれを受け取って、渋々といった風に耳に当てた。
 隣から聞こえる「そんなんじゃないです」「そんなことを言うために代わったんですか」「切りますよ」という台詞は、どれもどこか冷たい口調だけれど、その奥に確かな信頼関係を感じる。
 わたしもいつか、七海さんからこんな風に思ってもらえる日が来るのだろうか。
 ちら、と七海さんがこちらを見て、目が合う。その貫くように鋭い翡翠の瞳に、少し前と比べて随分と怖さを感じなくなっていることに気がついた。

「ええ、はい。……分かりました。それでは、お疲れ様です」

 とん、と終話ボタンをタップして、ご丁寧に画面を綺麗に拭いてから七海さんがそれをわたしに返す。
 いつも通りの溜息が聞こえたのち、七海さんはソファから立ち上がり、一言「部屋に戻ります」とだけ言った。

「それじゃあわたしも」
「はい。今日はお疲れ様でした」
「七海さんも。あ、それからこれ、ごちそうさまでした」
「……いえ。来週からまたよろしくお願いします」
「こちらこそ」

 踵を返して遠ざかっていく七海さんの背中が、妙に広く、逞しく見えた気がした。やっぱり今の電話で七海さんにも来週以降のことが告げられたのか、と考えてから、つい終話後の彼の溜息の意味を深読みしてしまう。
 七海さんがわたしと一緒にいてやり易そうだと感じたことなんて、一度だってない。それどころかわたしはいつも迷惑ばかり掛けていて、今でも会うたびに先ほどと同じような数え切れない溜息をつかれているのだ。
 周囲に��そう�′ゥえているのだとしたら、それはきっと七海さんが気遣ってくれているからであって、本心はもっと別のところにあるに違いない。

 だって、わたしはもう知っている。七海さんが本当は誰よりも優しくて、理想の上司で、素敵な男性だということを。



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