約束が欲しかった


「初詣に行きましょう」

突然寮に来たかと思ったら、そんなことを言い出した。ぽかん、としている俺にミツがコートやらマフラーを用意して、6人に見送られて俺達は寮を後にした。

「…年明けまで会えないんじゃなかったのか?」
「会いたくなってしまったので」

しれっと言うお前さんに、思わずコーヒーを吹き出しかけた。急にデレんのやめて?!

「年明け一番に、約束をしたかったんです」
「約束?」
「はい。今年も、一緒にいましょうって」

そう言う彼女の笑顔は、今までで一番柔らかかった。
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