終ワリの始マリ
―――汝、何を望む?
わたし、の願いは…"キミ"に殺してもらうこと…
―――それは汝の願いではない。我が聞いているのは、"今"の汝の願いだ。
"今"の、わたし……?
―――そうだ。何にも縛られず、自由になった汝は…何を望むか。…のう?若き少女よ。
もう、わたしには望みなんてないと思っていた。
だって、望んではいけないと思っていたから。わたしの居場所はもう、何処にもなくなっているから。
だけど、もし…もし、まだ願っても、縋っても良いのなら…ただ1つだけ、叶えたい願いがあるの。
願っても、いいのかな?
あの人のことを…気にせず、"僕"の願いを―――"僕"だけの願いを、言ってもいいのかな?
本当に願うことが許されるのなら、わたしは……僕、は―――――
「もう一度、彼らと歩きたい。彼らと同じ世界を―――生きたいの」
―――汝の願い、確かに受け取ったぞ。その願い、我が叶えてやろう。ただし、対価と引き替えにな…
ヒヒッ…ここからが見物ぞ。
若き少女の願いは叶うのか。それとも、叶わぬまま、再び朽ち果てるのか。
少女の愛しき者よ。お前は果たして―――取り戻すことが出来るかな?