(顕現→禁足→甘噛み)

主の呪術高専への入学が決まった。

「絶対に無理だよ。僕みたいなスペックで呪術師とか無理だよ。いきったヤンキーとかに虐められるに決まってる」

無理だよ玉藻ちゃんと全力で走ってくる主を尻尾であしらう。

「もふもふ…こんな時は黙って胸貸してよ。そこからえちえちな展開とかさぁ」

「黙れクソガキ。窒息死させてやろうか」

口が悪いよ。なのじゃとか語尾に付けてよと自分の欲望を吐き出す主を半分締め上げた。

♢♢♢

狭い空間に伏黒と主は閉じ込められていた。呪いの一種だろうか、箱の中ならブチ破れるだろうと伏黒は鵺を出したが傷一つ付けられず終わった。

「きっとこれはおセッセしないと出られない部屋…」

「は?何言ってんだ」

凄くしらけた目を向ける伏黒。すみません。うちの主は馬鹿なんです。

「僕じゃないでござるよ。そんな趣味ないし、伏黒氏と玉藻ちゃんで」

「「は!?」」

『これはこれでシチュ萌するよね。あれ?寝取られ属性は専門外なんだけど、目覚めるかも』と一人で盛り上がる主を締め上げる。

「ギブ、ごめん、ほんとごめん」

解放してやると大きく呼吸をして主はにやりと笑って叫んだ。

「伏黒氏を抱くんだ!」

こいつまるで反省していない。悲しいかな主の命令は絶対。勝手に動き出す身体は制御不能。両手で抱き寄せる様に手を伸ばした。
ぎしぎしと両手首を押さえ抵抗する伏黒。額には血管が浮き上がっている。

「クソオタク許さねぇ」

尻尾を使って、未だに怒鳴る伏黒の頭を引き寄せ唇を奪った。少しかさついた唇と、驚き見開いた顔が可愛く思える。

「ごめんね。丁寧や乱暴どんな風に抱かれたい?」

申し訳ない気持ちでいっぱいのはずなのに、後半の言葉は主だろう。

「お前もか。調伏してやる」

どかっと音を立てて壁から腕が一本飛び出した。引っ込んだ穴から、ひょこりと顔を覗かせたのは虎杖だ。

「もう大丈夫だぞ」

あっさり脱出する事に成功した。主は何かを必死にメモを取っていたが、あのノートは確か薄くて高い本のネタ帳。次のイベントのと見えた気がするが、見なかった事にしよう。

「おい、女狐こっちに来い」

鬼ような形相で、どす黒いオーラを纏った伏黒が仁王立ちしている。
主どうするの。めっちゃ怒ってんじゃん。式札に戻る直前にがしりと尻尾を掴まれた。

ぎゃう。




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