序章 (1/1) ――令和×年、八月。 みーんみんみんみんみん。 窓の外から響く、蝉の声がする。 外は一面に日が照りついていて、外でに出ると暑さにやられそうなほどだ。 エアコンがついた部屋で、旭は涼んでいた。 『スタバ行きたいけど、こんな暑さじゃなぁ…(おとなしく家にいるのが一番よね)』 ベッドの上に横になりながら、DVDを見ている。 日本の映画はあまり好みではないが、