2012A


何年たってもきっと恋しくはならない
そのかわいらしい両手で全部壊してごらん
愛しいだけじゃ何も変わらない
今日も「寂しい」を飲み込んだ
僕の澱に何が棲むのか
掛けて足して、そしてぶち壊す
灰色の世界が一番いとおしいのです
愚直なまでにあなたは優しいから
その懺悔は誰のためのものなのか
許しを得るのは赦されない
追い求めた楽園にて
心地いい距離感に甘えていただけだった
この優しい獣に名前をつけてあげよう
蛇のように丸呑みにはできない
机上の家族計画
煩悩こそ我が生きる意味!
1パンチラで三発抜けるくらいには元気です
揺籃で見た夢を覚えているだろうか
大人は狡い、子どもは聡い
あの言葉の意味ばかり追い求めている僕は、一歩たりとも動けていないと言うのに




赤ちゃんは羽根のように軽いものだと思っていました(そして命の重さを知った気がします)
鍵尻尾をゆるりと絡めて
その喉仏に噛みつく勇気は、ない
怪獣は柔らかく笑う
「砂糖菓子みたいな名前ね」
優しいの意味を履き違えてはいけない
僕らのプリンチペッサへ
あとは優しさの膜で害意を包むだけ
三千世界で泣くのはだぁれ?
あの子はきっと悲しむだろう
スピード狂は生き急ぐ
食らいつく覚悟ならした
子どものままだったらきっと見えなかった
まばたいたのは心だった
楽園と嘯くのは簡単で
奈落を装う箱庭
黒い冬に希望はない
あれこそが愛だったのだ
シュガーコーティングされた絶望
覚悟のない僕はきっと誰よりも場違いで




差し出された手に爪を立てた
甘噛みするならどうか首筋にして欲しい
呼吸をするに等しい行為
君はずっと美しかったから、
悪魔を慰める歌
柔らかく侵食してあげよう
夢を食む老犬の話
不平等な世界にしたのは神じゃなく人間だ
彼は己を誤植と表現した
信用できない語り手曰わく
世界を裏返した日
病的ティ・アモ
彼との身長差はおよそ7cmである
手癖が悪いのは彼女譲りです
人への回帰願望
「私の残りの時間は、全部あげる」
理想を作るつもりはない
彼女は不毛な行為に何を託したのか
薄っぺらい言葉でできたオブラートです
悪意をミルフィーユにしてみました




女に雨は降らない
賢者タイムスイッチ
クールダウンする暇さえくれないのだ
夢想家の愛情表現
ぐちゃぐちゃになった感情は燃えるゴミの日に出せばいいですか?
歪な物語に閉幕を
難しいことなどなにひとつなかった
取り繕うのは得意です
何をなくしたのか分からないまま探し続ける少年のお話
お前を食べるためさ!(狼は泣きながらそう言いました)
セクハラは自重してください
絶望に色を与えてみたら
軽快なステップでさようなら
悲惨な物語がいとおしい
悪魔にキスを
自傷行為と変わらない
百年経ったらまた会いましょう
慈しむよりも簡単で
それは憎むよりも難しい
あなたが愛しいから、蜜のかわりに毒を混ぜた





堕ちていくという幸福
コッペリアは目覚めない
優しいキスはもう飽きたの
アンドロイドに愛を説く
憎たらしいくらいに優しいからだ
地獄は満席、天国は空席
純真無垢なキミに問う
氷点下での目覚め
弄ぶ権利はない
彼女を愛するという苦痛
爪先を上手に嘗めれたなら、
いつだっておかしいのは僕だった
飴色の夢は優しかった
祈るのをやめた
呼吸の合間に彼女を思い浮かべてみた
思い出したら過去になるから
1ミリを繋いでいく日々
愛された小さな怪獣
大きな愛を知った
最後の約束は守られなかった




子守歌はとても穏やかだった
悪魔と歌ったレクイエム
限りがあるから命は輝ける
愛してるから哀しいの
その温もりがあったから、
心こそ戦場だ
いつかゼンマイが動かなくなるときまで
あなたがあたしに履かせた赤い靴(色褪せてきて、あなたがあのときどんな顔をしていたのかも曖昧で)
君に何を残せただろうか
欲望に形と色を与えてみたら
善良なる市民Aの独白
暗号ラブレター
錆びた剃刀で何を削ぐ?
芥子の実は泉に沈む
麻薬よりもタチが悪い処女
「月がきれいですね」「曇ってるけど」
人間は昔から処女厨だ
唇に噛みついて(滲んだ赤にめまいがした)
揺りかごを揺らしていたのは誰だったのか
まともじゃない僕がまともでいられた理由




惰性で息をしていた
意味のない手拍子が虚しく響く
思い出ごと写真を破り捨てた
遥か遠くに置き去りにしてくれ
ドファザコンは略奪愛を画策中
奥ゆかしいマドンナに吐露
白濁を飲ませて知らぬふり
親愛なる騎士さまへ
きっと誰も触れない
これも運命だというなら笑い飛ばして
おぞましくてみっともなくても(ただ君を愛したかった)
盲進する殺人狂の鈍痛
夢想する狂戦士の愛情
蹂躙する騎士の孤独
憂悶する魔女の憐憫
凌辱する聖職者の思惑
破壊する救済者の葛藤
断罪する英雄の欲望
思案する征服者の善行
孤立する聖女の怠惰




帰れない日々を泳ぎ続ける
甘い砂糖菓子はもう飽きた
祈りならトイレットペーパーで拭いて流した
退廃的なものをお望みならば
いつか結ばれたとして
神様を殺したのは誰だったのか
カインの業を負う
埋葬されたアベルへ
イヴは眠らない
「一時間でいいから、」(会いたい、とは言えなかった)
涙の落とし物をお預かりしています
世界を灰にする
真綿のような愛し方
柔らかく殺してくれるならなんだってよかった
たとえ歪んでいたとしても
醜いのにあまりにも美しいから
女の子だって破廉恥なのが好きだ!
醜いを愛でられるのもまた美徳
噛み合えばきっとひとつになれるわ
毒を吐く聖女





礼拝堂にて魔女を捧ぐ
溺れる君に唾を吐き捨てる
君のナカで遭難中
不条理を不条理だと測る物差しをへし折ったらきっと楽
あの獣は幸福だったのか
歪みが絶えない私たち
石榴に毒を詰める
肥溜めのようだと君は表現した
世界に悪意も善意もない(そこに在るのは人間の、)
彼女は彼にとって永遠の乙女(笑)
柔らかな殺意は毒のよう
帰ろうにも靴がない
ワン切りゲームの勝者
少女は彼の剣を泉に沈めた
墓にそえるなら花ではなく彼の名前がいい
金欠病はじわじわ浸蝕中
夢に夢見た翁は眠らない
一人じゃなんにも見えないから
汚れているから君は美しい
埃まみれのアーク



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