①
罪の定義を教えて欲しい
結合部から聞こえる音が子守歌です
少年の夢を摘み取るだけのお仕事
お涙頂戴物はもう飽きた
今更なかったことにはできない
理不尽は弱者も強者も屠る蹂躙者である
振り絞った声は届いただろうか
セックスの意味なら辞書で調べたから知ってます
本能的に愛してみようか
腸を引きずり出して真綿を詰めたらぬいぐるみができあがります
彼の痛みは彼のものだから
悪いことをしていなくても人は不幸になる
不条理はきっと苦い味だ
誰が為に君は、
それが僕のすべてになればいい
少女は成れの果てに何を夢見たか
何をどうしたらこうなるのか
メティスが貫いたもの
噎せるほどの郷愁
気取った言葉は使用済みコンドームと一緒に捨てちまえ
どうか優しくしてもらえれば
添えた花の意味を君は知らない
偶像でオナニー
彼が謳いたかったモノ
自慰少女は夢見がち
自傷少年の逃避行
亡骸を蹂躙
彼女に与えるものは「初めて」である
錆びついたものが見えない
たとえるなら手垢まみれの剃刀を飲み込んだような
マザコンとストーカー
なんとかブルーごっこ
狼さんとエスケープ
ささくれ立った指先に触れたくて
あなた好みに開発してください
どうぞ召しませ？
小首を傾げて可愛らしく、死刑宣告
廃人回収車
あたたかくやわらかく、グロテスク
その舌できれいにしてもらいたい
蝋燭の炎のような命だから
焦らされた犬のように
その蹂躙さえいとおしい
知恵の実が禁じられた理由
反抗期なんです
寄り添う孤独
一人じゃないのに独りなのは誰？
泣きはらした夜もあった
もう朝がくるから笑えない
抑止力になるものがあったとして
ニルヴァーナに期待はない
この気持ちを殺して欲しい
とある兎のお話
口でよければお好きにどうぞ
卑猥ナースが大好物です
アモーレ！(砂糖菓子みたいな君へ)
笑い合ったら１マス進む
夜風に跨る黒猫の名は
２秒前までは死にたがりでした
実は孤独な太陽曰く
触れたら噛みついちゃうんだから
幸福論者が定義する不幸とは
箱の中の猫の遺言
主よ。隣人を愛せる気がしません
きっと母胎にいるときから好きでしたよ？
彼女を何に喩えればいいのか
なぞった軌跡は虚空に消える
少年がおこした革命
少女が潰した箱庭
妬き尽くしたらきっとハッピーエンド
「ご主人様」(猫のように甘えてみせた)
鮫は空を知らず
ほろほろ、啼いたのは誰だったっけ
縛られてるくらいがちょうどいい
シェリーにさようならをこめて
世界は玩具箱
弾丸に含ませたのは慈悲だった
ティースプーンに慕情を
食べ合いっこなら負ける気がしないのよ
「これは淑女の嗜みです」