エッセイ *恋愛
空回りして着地
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『哀情』



喉がヒリヒリするくらい走って走って

止まった途端に 足が 膝が ガクガクした
普段どれだけ自分を甘やかしてるのか思い知らされる

しまいに風邪ひいた アホだと思う



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浮かれ過ぎてなにしてんのかわかんない

迷い過ぎてなにしたいのかわかんない

浮いて沈んで迷ってわけわかんない



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胸がつかえる、この感じ。

息を飲み込むのが、辛い。この感情が、辛い。


素直になりたいのに、素直になれない。なりようがない。

苦しい、苦しい、苦しい、苦しい、あなたが好き。


好きになんか、なりたくなかった。普通で居たかった、なのにどうしようにも惹かれるなんてバカみたい。

どうせ辛いだけなのに、自分が嫌になるだけなのに。


ああ、苦しい、苦しい、あなたがきっと好き。


※「あい」で始まる20題より

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