エッセイ *恋愛
そんな君、そんな私。
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『そんな君、そんな私。』


冬生まれ、冬が嫌い。そんな私。
冬生まれ、冬が好き。そんな君。

人肌が一番心地いい季節、一人が嫌い。
寂しいだけ、そんな二人。


ある夏の日、やたらクーラーが効き過ぎたスクーリング会場で無作為に作られたグループで君と同じ班だった。

この通信大学の生徒の中では20代半ばの私は若い方なのだが、君は私よりもやや若い感じだった。年下の生徒と出会うのは入学して間もない私はこれが初めてだったと思う。

グループでの自己紹介の時に、正面に座った彼の名は「古川」で3回生だと分かった。

それで休憩時間がきて私は古川君に話しかけてみた。

「古川君って若いよね、何歳なの?」
「22です。早生まれなんで来年23ですけど」
「へぇ〜。因みに何月生まれ?」

同じ早生まれである私は、共通項を見つけたくて更に尋ねた。

「1月です。でも後一ヶ月産まれるのが遅かったら良かったのになぁって思うんです」
「なんで?」
「一ヶ月遅かったら2月22日で222だったんです。僕 1月22日生まれなんで」
「え、1月22日生まれ? 私も誕生日一緒だよ!」

思わぬ偶然に心臓が跳ねる。

「マジすかっ。初めてですよ、誕生日一緒の人に出会うなんて」
「私もびっくりしてる」

まさかの共通点に二人一緒になってはにかんだ。
それから気がつけばお互いのことを止め処なく話していて。不思議と彼に興味をそそられると同時に、自然体で話せた。時々見せる彼の無邪気な笑顔に惹かれ始めていた。

ただ授業が終わってからは、連絡先を交換しただけでそれっきりだった。メールをしても勉強のことを尋ねる程度のやりとりくらい。

そしてお正月が来て古川君に明けおめメールを送ってみた時に、そのままやり取りがぽつぽつと続いた。

合間にふと「古川君は、彼女いるの?」なんて聞いた。すると「なんでそんな質問するんですか 笑」とすぐ返事が来る。急に自分がした質問に恥ずかしくなって、脈がやたら早まり心臓がもやっとした。連続で通知は届く。

「暫く居ませんね、ヤりたくて仕方ないです 笑 お願いだからセックスさせてくれませんか? 僕、三木さんみないな細い女性が凄くタイプで…」

唖然となる文面に頭が嫌でも熱くなった。

三木「そんなにヤりたいの 笑」
古川「うん、凄く。お願いします」
三木「うーん…。最低だね」
古川「やっぱ最低か」
三木「でもね、正直古川くんの事は気になるよ。最低だけどね」


男は オ オ カ ミ 、安売りは キ ケ ン


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