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あのあと家に帰ったら、どこから情報を得たのか玄関から大爆笑で私を迎えた神様に散々バカにされた

そもそもなぜ帰るたびに家にいる。家にはいないって言ってただろ。あのメールは嘘だったのか

全く、思い出すだけで腹立たしい


「ちょっと名前、聞いてる?」

「名前ちゃんなんでそんな怖い顔してるのー?」

『えっ?あ、っと…ごめんごめん
んで、なんの話だったっけ?』

「だーかーらー、あんたがテニス部のマネージャーとして入部するって話よ!」


バンッと綺麗な音を立て椅子から立ち上がり、周りからの視線に頬を赤らめながら座り直した

ああ、そうだそうだ。この話を香織と舞にしたんだった

神様への怒りの捌け口にされ、潰された紙パックジュースのストローに口をつけてため息をつく


『まー不本意ながらね。やっぱりまずかったか』

「まずいって言うか…ねぇ」

「まずいよ!まずすぎるよ!!ゴーヤのようにまずいよ!」

『やめろゴーヤは不味くない。むしろ美味い
ところで何がまずい』


「まずい」と言う言葉に疑問覚え尋ねると、未だにゴーヤの不味さを語っている舞の代わりに香織が答えてくれた


「あのね、うちの男子テニス部って強いのよ。全国二連覇してるの。
そのせいか、ただ単に顔がいいからかうちのテニス部はモテるのよ!異常なまでに!」

「それでねー、名前ちゃんも見たことない?テニスコートに群がってる女子たち」

『あるわ』


切原少年に学校案内してもらってる時にいっぱいいたな

そう思っているとふとあることに気づく


『そういやこの学校って全員強制部活じゃなかったっけ?その子達は部活行かなくていいの?』

「そこなのよ!彼女たちのすごいところは!」

『お、おう』

「部活、特に運動部に入れば確実にテニス部は拝めない。どうしようかなやん彼女たちはある考えを思いついたの」

「じゃあ部活をしながらテニス部を拝むためにはどうすればいいのか
そう、部活を作ってしまえばいいと」

「そう、作った部活名はテニス研究部です」


交互に言う二人にたじたじしながらも話を聞いていると、どうもこの学校の生徒は頭がいいんだか悪いんだかわからなくなってくる

  
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