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『不本意ですけどなってしまったんで頑張らせていただきます
あ、2年D組の名字名前です』

「彼女、マネージャーやったことないからトロいかもしれないけどお手柔らかにしてあげてね」

『そんな事言うなら最初から入部させるな』

「俺は別に強制はしてないよ?断っても良かったのに入るって言ったのは君だから」

『私は最初から断ったのにイエスしか受け付けなかったくせにそういう事言わないでください』


切原少年に連れられてテニス部部室に入るとレギュラー陣だというお昼のメンバーが揃っていた

彼らとの挨拶を済ませ名前を踏まえた挨拶を済ませると、部員達の前に立たされ挨拶を強いられた

いや、まあ入部したんだし挨拶は必要か

だが苛立ってしまうのはどうしようもない

この男、幸村精市という男。
立海大附属中学校男子テニス部部長は見た目から感じられる儚さ、妖艶さとは裏腹になんとも言えない存在感と有無を言わせない言葉遣い
全くもっていけ好かない人だ


『まあとりあえずよろしくおねがいします』


幸村さんとの会話を終了させ一度深めにお辞儀をすると、疎らながらも拍手音が聞こえる

マネージャーとして受け入れてくれたのか否かはわからないが取りあえずはこれで挨拶は終了となり、幸村さんとバトンタッチをすると彼は今日の練習メニューを指示し始めた

それも終わると、マネージャーの仕事内容とそのやり方を教えてくれるという柳先輩に付いて部室へと入っていく

ただ背中にファンたちの睨むような視線と何故か部員たちからの視線を受けていた

後から聞いた話、嫌々マネージャーをする女子は私が初めてだったとか

  
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