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ええ、そりゃあもう朝から大忙しでした


「名字さん!あの人本当にお兄さんなの!?」

「名前ちゃん!貴女すごくかっこいいお兄さんがいるらしいわね!」


昨日の生徒の多くが同学年だったか、転校生ということと、テニス部マネージャーとなったこともあり少しばかりは生徒達からの注目を集めていたのは重々承知だが、今日はさらにヒートアップしていた

廊下を歩いているだけで顔も名前もわからない人から話しかけられては神様の話をされる

ため息をついて椅子に座ると香織と舞もやってきた


「お疲れね名前」

『そりゃあ疲れるよ。朝からあんなに人に話しかけられるとかほんっと、無理』

「でもあれだけかっこいいお兄さんならねぇ」


舞と香織が目を合わせて顔を赤くする


『え、何二人とも見てたの!?』

「いや、見てたのは私だけ。あんたのお兄さんって聞いてすぐ写メった」

「盗撮〜」


いやーんなどと巫山戯ながら甘い声を出す2人を『気持ち悪い』と言ってデコピンを食らわす

それにしても、確かに格好いいとは思うがそこまで騒ぐほどのことでもないと思う


「まあそれにしても、あんたいつの間にテニス部に気に入られてんのよねぇ」

『は?気に入られてるとかそんなことないと思うんたけど』

「いやいや、だってねえ。お兄さんが思わせぶりな事言った時、切原と同じ顔してる人が数名ね…」

「俺の顔が何だって?」

「「切原!?」」

  
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