リルドというひと

2022/02/21



どちらでもない君が、君らしくあるために。


背景カラーはトランスジェンダーのプライドフラッグをお借りしました。
ブルーは男性、ピンクは女性、白はどちらでもない性の象徴。

身体性は男性。持ち物は可愛く、表現したい思いはカラーレスに。
塗ってる時が一番悩んでた。


うちに来た時から「性別:リルド」って書き続けてきた彼。最初は私も見た目が可愛い男の子だと思ってました。でも何かが違った。
本人にどっちなのと聞くと、「僕は男だ」って返ってくる。でも関われば関わるほどどう考えても男じゃない。でも女の子でもないし、性の気配がそもそもしない。

そんな中ふと、こいつXジェンダーかもしれんと気付く。
表現したい性は、おそらく中性ではなく無性です。


自創作の世界には、LGBTQQI以下略のような概念は無い。
きっと彼本人は気付けない。
気付かないまま無自覚に、消しきれない違和感を抱えながら、自分らしくあるために足掻いてる。















以下、セクマイについて語ります。
完全に自己満足だけど、書かずにはいられなかったので置いときます
読まないでください笑





リルドのことは、1年くらい前から頭の片隅にこびりついていました。

私自身がセクマイ疑惑なのもあり、実際の当事者の苦しみが分かる部分もある。だからこそ軽い気持ちでネタにできなくて、形にすることを目茶苦茶悩んでました。
でも私自身の気持ちはどう振り返っても軽くはなくて、決死の覚悟で描くに至る。
自創作とリルドにかける思いが鉛のように重いぞ…。



表現したい性って、実際に気付く時もこんな感じなんじゃないかなと思うんです。
違和感や嫌悪感が先に立って、その後もしかして、と思うけど証拠がない。
そうかもしれないしそうじゃないかもしれない。誰にだって分からない。


かくいう私は、多分アセクシャル・アロマンティックです。
なんで多分かっていうと、死なないと証明できないから。
だっていつか、ぽっと好きな人ができるかもしれない。
明日、誰かとセックスしたいと思う瞬間が来るかもしれない。
そんなの、私にだって分からない。


ラブソングも少女漫画も恋愛ドラマも私にとっては全部フィクションです。
可愛いな、良いなと思うことはあっても、感情移入にはほど遠い。

恋愛あんまりしないんだと言うと「良い人に出会ってないだけ」。
寄って集まると惚れた腫れたの話に花が咲いて、無粋な噂が歩きだす。
あの人が好きでねなんて、相談された時にはどんな顔をしたらいい。



興味が無いんじゃない。
みんなが楽しいって思うこと、分からなくて苦しいんだ。
無いってことを理解してもらうのって、こんなにも難しい。


だから、持たない君が、君らしくいられますように。




↓ 2022.11 追記。



分かってもらえなくたって、認めてもらえなくたって、どう生きていくかは自分次第だよ
そうでしょ?


何かが吹っ切れたらしい。